第31回全日本少年軟式野球大会(全軟)の新潟県予選(5月17日~31日)がおこなわれ、吉田中(燕市)が8年ぶりの優勝を飾った。準優勝は黒埼中(新潟市)、3位は大島中(長岡市)と新井中(妙高市)だった、優勝した吉田中は新潟県代表として7月5、6日に長野県上田市でおこなわれる北信越ブロック大会に臨み、8月11日から横浜市でおこなわれる全国大会出場を目指す。
8年ぶりの優勝を飾った吉田中学校
◆大会結果◆
<1回戦>
長岡東北中2-0城北中
新井中6-1大和中
佐和田中6-0紫雲寺中
黒埼中1-0本丸中
長岡大島中4-2十日町南中
糸魚川中2-0三条第二中
燕吉田中5-4聖籠中
曽野木中3-2上山中
<2回戦>
新井中3-1長岡東北中
黒埼中4-0佐和田中
長岡大島中1-0糸魚川中
燕吉田中11-2曽野木中
<準決勝(31日)>
大島中(長岡) 010 000 0 |1
吉田中 (燕) 111 000 × |3
黒埼中(新潟) 001 001 0 |2
新井中(妙高) 000 000 0 |0
<決勝(31日)>
黒埼中 000 010 0 |1
吉田中 100 001 × |2
(バッテリー)
黒埼:高橋-戸坂
吉田:鈴木-小柳(秀)
◆決勝戦の戦評◆
吉田中が初回に1番斉藤の中越え三塁打で出塁し、2番高野の左犠飛で先制。黒埼中は5回に2死から9番伊藤の二塁打の後、1番長谷川(大)の左前適時打で同点に追い付いた。吉田中は6回、9番鈴木の左中間を破る三塁打でチャンスを作ると1番斉藤の中犠飛で1点を入れ勝ち越した。吉田中の先発投手・鈴木は力のある直球を軸に7つの三振を奪い101球で完投。黒埼中は5安打を放ち、吉田中の3安打を上回ったが、チャンスにあと1本が出なかった。
優勝を決め喜ぶ吉田中の①鈴木投手と捕手⑩小柳秀太主将(右)
◇吉田中・太田雅也監督の話◇
「勝因は投手を中心に守り切ることができたこと。攻撃では数少ないチャンスをいかすことができた。鈴木がよく我慢して投げた。チームの目標は主将の小柳のお兄さん(雄太さん)の代(2006年)で達成した全国3位を上回ること。そのために北信越で勝って全国へと進みたい」
◇吉田中・小柳秀太主将の話◇
「優勝の実感はあまり湧かない。県大会優勝は通過点として1つの目標だった。チームの目標は全国制覇。(追い付かれる苦しい展開だったが)上へ行けば行くほどこういう試合展開が多くなるので、こういう展開でも勝てるようにと思っていた。兄(雄太さん…吉田中-新潟商-石巻専修大卒)からは『頑張れ』と言われていた。1番上の兄も2番目の兄(諒太さん…新潟明訓で2011年夏県大会準優勝)も甲子園でプレーすることができなかったので、高校では甲子園に行きたい」
◇吉田中・鈴木康介投手の話◇
「アップの時からチームのみんなに励まされて、いつも以上の投球ができた。80~90点。変化球が打たれたのがマイナス点。(6回の三塁打は)いつも仲間に助けられてばかりだったので自分でしっかり打とうと思った。父(修さん…1988年夏の甲子園に中越高エースとして出場)からはピッチングでいろいろなアドバイスをもらって、こういう大きな大会でいかすことができて嬉しい。1試合1試合自分の投球をしたい。高校でも投手を続けていきたい」
(取材・撮影・文/岡田浩人)