第96回全国高校野球選手権・新潟大会の抽選会が27日午後2時から新潟テルサでおこなわれます。まもなく始まるこの抽選会について、私なりのポイント・見どころをいくつか挙げたいと思います。
既に、春のベスト4である日本文理(左上)、新潟明訓(右下)、新潟産大附(右上)、新潟商(左下)のシード4校はトーナメントのどこに入るか決まっています。そのため、まず最初の注目となるのが春のベスト8校である北越、糸魚川白嶺、中越、県央工の4校が第5シード校としてどのブロックに入るかというところです。北越は昨秋に日本文理を苦しめたように能力の高い選手がそろっています。糸魚川白嶺は長身で右の好投手・斎藤投手が安定しています。中越は昨秋3位の実力校で星投手を中心に投打ともバランスがとれています。県央工は力のある2人の投手をそろえ堅守が持ち味です。とりわけ中越と北越の私学2校がどのブロックに入るかは注目です。
そして私がこの抽選会で最も注目しているのが、秋のベスト4でありながら春はベスト16止まりだった三条です。右の好投手・小杉投手を擁し、打撃にも力のある三条がどのブロックに入るかで、この大会の様相が変わってくると考えています。三条は第6シード(春のベスト16の8校)になるため、4回戦でシード校と当たる可能性が出てきます。4回戦というのは大会の中盤で、チームの打撃の調子も上がり、投手の疲労も少ない中での対戦となるため、特に好投手率いるチームとシード校との対戦で『番狂わせ』が起きる可能性が出てきます。一昨年の大会で優勝候補だった日本文理が好投手・佐藤悠人投手(現・新潟医療福祉大)擁する巻に敗れたのもこの4回戦でした。
このほか、投打に力のある選手がいる帝京長岡や春に新潟明訓を苦しめた加茂暁星の私学、2年生が中心ながらともに打力がある新潟工と新発田農などがどのブロックに入るのかも注目しています。
今大会は3年に1度の全県1区の大会です。上越地区の高校が新発田・五十公野球場で戦うことも、その逆に下越地区の高校が柏崎・佐藤池球場で戦うこともあります。対戦相手はもちろんのこと、どの場所で戦うことになるのかも、各高校・球児の皆さんにとって気になるところだと思います。
抽選会の模様はTwitterの新潟野球ドットコム @niigatayakyu にて速報します。また組み合わせが決まり次第、このホームページでもアップします。まもなく始まる抽選会を楽しみにしたいと思います。
(文/岡田浩人)