第96回全国高校野球選手権大会は11日、甲子園球場で開幕した。12日に初戦を迎える新潟代表の日本文理は、開会式後の午前11時から兵庫県尼崎市内の野球場で練習をおこなった。台風11号の影響で3日ぶりとなるグラウンドでの練習だったが、選手たちは打撃練習で快音を飛ばし、順調な仕上がりぶりを見せた。
12日の初戦で先発が予想される飯塚悟史投手は、ブルペンで捕手を座らせて30球、直球と変化球の制球を確認するように丁寧に投げ込んだ。練習後、飯塚投手は「暑くなってきて体も切れてきた。相手打線をゼロに抑えられるよう、初回から9回まで気を抜かずに投げたい。初回、先頭打者を出さないようにしたい。低めにストライクを取れたので試合が楽しみ」と手応えを話していた。
練習は約2時間で、最後はシートノックで締めた。大井道夫監督は「久しぶりに試合をやるのが楽しみだと感じている。コンディションもいい。選手は伸び伸びやっている。いい投手を打ってこそ『打撃の文理』と初めて評価される。飯塚が5回を3失点以内に抑えてくれれば。3点以内に抑えて、5点以上を取って勝つ試合をしたい」と話した。池田貴将主将は「大阪入りしてから調子は上がっている。開会式も3回目で落ち着いて臨むことができた。まだ甲子園で校歌を歌うことができていないので、一戦必勝で初戦に勝ちたい。去年夏以降、新チームからやってきてやり残したことはない。あとは試合で結果を出すだけ」と力を込めた。
日本文理と大分代表・大分との1回戦は12日第3試合でおこなわれる。
(取材・撮影・文/岡田浩人)