社会人野球の日本選手権への出場をかけた北信越最終予選の代表決定戦が7日、富山市民球場アルペンスタジアムでおこなわれ、バイタルネット(新潟)が2-1で伏木海陸運送(富山)をくだし、3年連続6回目(ニチエー時代含む)の日本選手権出場を決めた。MVPには好救援を見せた河田貴之投手が選ばれた。
バイタルネットは7月の都市対抗野球に続く全国大会出場で、同一年に2大会に出場するのは初めて。日本選手権は11月1日から京セラドーム大阪でおこなわれる。
◎代表決定戦の試合結果◎
バイタルネット2-1伏木海陸運送
→バイタルネットが3年連続6回目の日本選手権出場
バイタル 020 000 000 =2
伏木海陸 010 000 000 =1
(バッテリー)
バイタル:中島、河田-加賀
伏木海陸:城戸-田中
・2回表、バイタルは1死満塁から9番・加賀の中前適時打で1点先制。なお満塁から1番・谷口の中犠飛で2点目。
・2回裏、伏木海陸は2死満塁から2番・宮口の押し出し四球で1点。3番・荒崎のセンター前の当たりをセンター井上がダイビングキャッチ。
・3回裏から登板したバイタル・河田が7回を投げ無失点。MVPに輝く。
2回表、バイタルネットが9番・加賀敏幸選手の中前適時打で1点先制
◇バイタルネット・三富一彦監督の話◇
「優勝はしたが課題が多い大会だった。課題は投手陣。3戦とも先発投手が内容が悪かった。(先発したが2回で交代した)中島は来年担ってもらわなければならない投手なのに・・・。河田が3連投だったが立派なMVP。それは初戦が悪い内容だったので、2戦目、3戦目の好投につながったと思う。都市対抗と日本選手権に2つ出るのは初めて。それを目標にやってきたので嬉しいが、課題が多い。本大会までしっかり練習して、もう一度チームを建て直して本大会に臨みたい。打撃は調子がいいので投手がしっかりすれば戦える。ベスト4を目指して戦いたい。それには投手」
◇MVPのバイタルネット・河田貴之投手の話◇
「3回からだったのでロングリリーフになるとは思っていたが、とりあえず飛ばしていこうと思っていた。ストライク先行でき、3、4番の長打のある打者を切れたのが大きい。変化球でカウントを取れたのが大きかった。(9回裏の前は)ここまできたら行かせてくれと思っていた。初戦の失敗があったので2戦目、3戦目と腕を振ることができた。(MVPについては)初戦が終わった時この内容では投げられないと思った。(本大会では)まず初戦を突破したい。甲子園で北信越勢が活躍していたので流れに乗りたい」
(取材・撮影・文/岡田浩人)