プロ野球独立リーグのルートインBCリーグは15日、群馬県伊勢崎市の上武大学野球場で合同トライアウトを開催した。133人が1次テストに臨み、そのうち新潟県関係選手は7人がテストに挑んだ。1次テストは50メートル走、遠投、シートノック、ブルペン投球、フリー打撃の5種目がおこなわれ、71人が1次テストを通過。1次免除の8人と合わせて79人が16日の2次テストに臨む。
新潟県出身の投手では、新潟産大附高3年で今春県大会のベスト4進出の立役者となった前川哲(さとし)投手(18)がブルペン投球で受験者最速タイの141キロを記録するなど、切れのあるボールを投げ込んでアピールした。同じ組で投げた見附市出身の高井俊(すぐる)投手(19・東北高出身)も141キロを記録し、2人そろって1次テストを通過した。
前川哲投手(新潟産大附高3年) 参加54人の投手中最速タイの141キロを記録
高井俊投手(見附・今町中-東北高出身) 前川投手とともに141キロの直球を記録
テストを終えた前川投手は「多少制球がバラついていたが、持ち味である直球を思い切り投げることができた。あすは打者が立つ実戦形式なので、コースを大事に変化球を決めたい」と話した。高井投手は「高校で甲子園に行けず、野球を諦めたが、もう一度野球がしたくなり挑戦しようと思った。専門学校に通いながら軟式のクラブチームでプレーしてきた。持ち味はスピードなのでしっかり出せてよかった」と感想を話した。
新潟県関係の野手では、捕手として新潟県央工高出身の本間貴大選手(20)、野田サンダーズに所属する内野手の本間匠選手(21)、北越高出身の日和山薫選手(25)の3人が1次テストを通過した。
本間貴大選手(新潟県央工高出身)
このほか1次テストには、巨人などで活躍した桑田真澄さんの長男で桜美林大4年の桑田真樹選手(22)が外野手で受験し、2次テストに進出した。
外野手テストに挑む桑田真樹選手(桜美林大4年)
16日の2次テストは実戦形式でおこなわれる。2次テストに進出した79人は、28日におこなわれるBCリーグドラフト会議の対象者となる。ドラフト会議で指名された選手が最終的な合格者となる。トライアウトは既にアメリカサンディエゴなどでおこなわれたほか、23日には関西地区でもおこなわれる。
BCリーグドラフト会議は28日(金)午後3時から長岡市の「旬食・ゆ処・宿 喜芳」で有料で一般公開されるほか、インターネットUSTREAMで生配信される予定。
<以下はBCLのドラフト会議観覧者募集のお知らせ>
http://www.bc-l.jp/modules/bclnews/index.php?page=article&storyid=3016
(取材・撮影・文/岡田浩人)