中学硬式野球の「第21回日本リトルシニア全国選抜野球大会」が25日、京セラドーム大阪(大阪市)で開幕する。信越連盟の代表として新潟県から新潟西シニアと新発田シニアが出場する。昨秋の新人戦を勝ち抜き、全国切符をつかんだ両チームは「目標は全国制覇」と言い切る。
◎新潟西シニア◎
昨秋の県新人戦王者として全国選抜大会に挑む新潟西シニア
新潟西シニアは新潟市西蒲区の西川竹園高校グラウンドで練習を重ねる。団員は41人で、西区や西蒲区の選手が多く、新3年生が24人と層が厚い。下級生のうちからマウンド経験を重ねた右の本格派・大関風雅(岩室中3年)を中心に投手陣の経験は豊富。この冬は特に走塁の質を高めるため、状況判断の練習を繰り返してきた。
走塁の状況判断の練習を繰り返してきた新潟西シニア
新潟西シニアの相場一成主将(巻東中3年)は「冬場の走り込みで下半身や体幹を鍛えてきたが、練習試合の打撃や守備でその成果を感じている。チームカラーは守備から流れを作り、打撃や走塁につなげて点を取ること。目標は全国制覇。相手は強いと思うが、試合の入りをしっかりして一戦一戦を戦っていきたい」と意気込みを話した。
◎新発田シニア◎
県新人戦で準優勝 信越連盟4位で全国出場を決めた新発田シニア
新発田シニアは新発田市の敬和学園大学グラウンドを本拠地に練習を重ねてきた。団員は37人で、新発田市のほか阿賀野市や村上市などからも団員が集まる。左腕の山田叶夢(とむ・荒川中3年)と右腕の石井太朗(聖籠中3年)が投手陣の中心。石井は打撃でも長打力があり、中軸としてチームの得点源となっている。チームは関東や宮城遠征で調子を上げてきた。
新発田シニアの中軸・石井太朗選手
新発田シニアの小池新主将(紫雲寺中3年)は「冬の間の筋トレや食事トレーニングで体が大きくなった。チームカラーは打撃のチームで、初球から積極的に打つのが持ち味。守備も攻めるチーム。初戦は去年の優勝チーム(武蔵府中シニア)が相手だが、チャレンジャーの気持ちで戦いたい。目標はチーム一丸となって全国制覇すること」と決意を述べた。
◎大会の組み合わせ◎
大会の組み合わせ(日本リトルシニア中学硬式野球協会のホームページより)
大会は全国48チームが参加。25日に京セラドーム大阪で開会式がおこなわれる。試合は26日から始まり、新発田シニアは1回戦で前年の優勝チーム・武蔵府中シニア(関東)と対戦する。新潟西シニアは1回戦シードで、27日の2回戦で函館港西シニア(北海道)と東練馬シニア(関東)の勝者と対戦する。
(取材・撮影・文/岡田浩人)