新潟県出身のプロ野球選手とOBによる野球教室「小学生ベースボールクリニック」(主催:新潟野球ドットコム、アルビレックス新潟・都市緑花センターグループ)が27日、新潟市中央区のハードオフ・エコスタジアムでおこなわれ、広島・今井啓介投手(28・中越高出身)と巨人・高橋洸選手(22・日本文理高出身)、DeNA・飯塚悟史投手(19・日本文理高出身)の現役選手3人と、元ヤクルト・本間忠さん(38・日本文理高出身)と元阪神・横山龍之介さん(27・日本文理高出身)のOB2人の5人が講師を務めた。県内の23チームの小学1年生から6年生までの約300人が参加し、プロ選手から基本動作を教わった。
左から広島・今井啓介投手、巨人・高橋洸選手、DeNA・飯塚悟史投手、元ヤクルト・本間忠さん、元阪神・横山龍之介さんの講師5人
イベントは新潟県出身のプロ野球選手と触れ合うことで県内の小学生に夢を持って野球に取り組んでもらおうと新潟野球ドットコムが2012年から毎年実施していて今年で4回目。今年は今季DeNAに入団した飯塚投手が初めて参加した。
野球教室は投手と野手のグループに分かれ、室内練習場2か所を使っておこなわれた。投手は今井、飯塚両投手と横山さんが指導、野手は高橋外野手と本間さんが指導した。今井投手と飯塚投手は子どもたちのキャッチボールを見ながら、「足を真っ直ぐ踏み出して」「ナイスボール」などと1人ひとりに声を掛けていた。飯塚投手が自らボールを投げてお手本を示す場面もあった。
ピッチャーゴロの捕り方を教える今井啓介投手
野手を指導した高橋選手はゴロの捕球動作の基本を教えた。「遊びながら上手くなる練習の1つ」として股の間を通して足の後ろでボールを捕球をする動作を紹介した。
股の間を通して足の後ろでボールを捕る練習の仕方を教える高橋洸選手
技術指導の後の質問の時間では子どもたちから「どうやったら速い球が投げることができるのか」「体を大きくするにはどうしたらいいのか」「ライバルは?」「一番悔しかった試合は?」など次々と手が挙がった。今井投手は「体を大きくするために練習の間に間食を摂った。間食と言ってもお菓子などではなく、おにぎりなどの炭水化物を摂るように心掛けた」と返答。飯塚投手は「一番悔しかったのはおととしの神宮大会決勝で8対0から9点取られて逆転負けした時。優勝したと思ったが、野球は最後まで分からないと学んだ」と話した。
野球教室終了後には各選手が着用したユニフォームやウェアなど貴重な品が当たる抽選会がおこなわれ、当選した子どもたちが大喜びで受け取ると選手との記念撮影に臨んだ。
飯塚悟史投手はシーズン中に使用したウェアをプレゼント
所用のため参加できなかった巨人・加藤健選手のサイン入りウェアも贈られた
野球教室を終えて、今井投手は「新潟の子どもはガツガツ来る子が少ないと思っていたが、質問も多く出て変化していると思った。地元のプロ野球選手が増えた影響も大きいと思う」と驚いた様子。高橋選手は「子どもたちがどんどん近づいてきてくれて楽しくできた。地元で野球をする子どもが増えてくれたら嬉しい」と笑顔を見せた。飯塚投手は「自分が小学生の頃はなかなかプロ野球選手と交流する機会がなかったので、プロ野球選手になりたいと思ってくれて新潟の野球が活性化してくれれば」と期待を寄せた。
(取材・撮影・文/岡田浩人)
この『小学生ベースボールクリニック2015』を開催するにあたり、その趣旨にご賛同いただき、多大なるご協賛をいただきました新潟県内の各企業・団体の皆様にこの場をお借りして御礼を申し上げますとともに、ここにご紹介をさせていただきます。
◎『小学生ベースボールクリニック2015』ご協賛各社◎
・アイテックス株式会社(弥彦村) http://www.i-teqx.co.jp/
・株式会社エヌエスアイ(新潟市東区) http://www.nsi.jp/
・金子薬品(田上町)
・旬食・ゆ処・宿 喜芳(長岡市) http://www.kihou.jp/
・コニカミノルタNC株式会社(新潟市江南区) http://www.konicaminoltanc.jp/
・越後名物笹だんご 田中屋本店(新潟市江南区) http://www.dangoya.com/
・にいがたキッズプロジェクト(新潟市中央区) http://www.kidsp.net/
・新潟市西区 (医)野田歯科医院
(以上、五十音順)
ご参加いただきましたチームの皆様、運営などにご協力をいただきました皆様に感謝申し上げます。また開催の趣旨に賛同いただき全面的なご協力をいただきました今井啓介投手、高橋洸選手、飯塚悟史投手、本間忠さん、横山龍之介さんに御礼申し上げますとともに、今後の益々のご活躍を祈念したいと思います。ありがとうございました。
新潟野球ドットコム 代表・岡田浩人