第98回全国高校野球選手権・新潟大会は23日、新潟市のハードオフ・エコスタジアムで準決勝2試合がおこなわれ、第1試合は8回に逆転した新潟明訓が6対4で巻をくだした。第2試合は中越が決勝進出を決めた。決勝は24日(日)13時から同スタジアムでおこなわれる。新潟明訓が勝てば4年ぶり8度目、中越が勝てば2年連続10度目の夏の甲子園出場が決まる。
準決勝①新潟明訓6-4巻
決勝進出を決め、抱き合って喜ぶ新潟明訓①廣田祥太朗投手と先発の大藪祐司投手
準決勝②中越6-3加茂暁星
2年連続で決勝進出を決め、喜ぶ中越ナイン
◎23日の準決勝の試合結果◎
<ハードオフ・エコスタジアム>
①新潟明訓6-4巻
巻高 000 040 000 =4
明訓 110 000 04× =6
→新潟明訓が4年ぶり決勝進出
(バッテリー)
巻高:小鷹、関田-長島高
明訓:大藪、廣田-中村
(本塁打)
巻高:関田(5回・3点)
◎戦評◎
新潟明訓が終盤の8回に逆転。4年ぶりの決勝進出を果たした。
新潟明訓は1回、2死2塁から四番・秋葉の中前適時打で先制。2回には八番・高橋の適時打で1点を追加し、序盤は優勢に試合を進めた。
しかし巻は5回、一番・池田の犠飛で1点を返すと、走者2人を置いて三番・関田が右越え3点本塁打を放ち逆転に成功する。
8回、疲れの見える巻の小鷹に明訓打線が襲い掛かる。二番・伊藤新の適時打で1点差とすると、走者2人を置いて五番・大﨑が左中間を破る二塁打を放ち、2点を入れ逆転した。
試合前、ベンチ前で気合いを入れる巻ナイン
1回裏、新潟明訓が四番・秋葉悠選手(3年)の中前適時打で先制
2回裏、新潟明訓は八番・高橋昇真選手(3年)の中前適時打で1点を追加
5回表、巻の三番・関田悠満選手(3年)が右越え3点本塁打を放ち逆転
5回途中からマウンドに上がった新潟明訓①廣田祥一朗投手(3年)
8回裏、新潟明訓が二番・伊藤新選手(3年)の右前適時打で1点差に
ピンチの場面で帽子に書かれた「今に感謝」の文字を見つめる巻・小鷹投手
8回裏、新潟明訓が五番・大﨑海渡選手(3年)の左中間二塁打で2点を入れ逆転
準決勝で敗れた巻ナイン 公立校だが投打にハイレベルな力を持つ好チームだった
②中越6-3加茂暁星
中越 000 103 200 =6
暁星 010 000 020 =3
→中越が2年連続で決勝進出
(バッテリー)
中越:今村、須田-広川
暁星:宮島-伊藤
(本塁打)
暁星:中野(2回・ソロ)
2回裏、加茂暁星が六番・中野翼選手’(1年)の左越えソロ本塁打で先制
4回表、中越が無死1、2塁から五番・串田大地選手(3年)の中前適時打で同点に
マウンドに集まる加茂暁星ナイン 唯一の3年生の小島広雅選手(右)が伝令に走る
7回表、中越は四番・西山侑汰選手(3年)の中前適時打で追加点
8回裏、加茂暁星は熊倉眞也選手の適時二塁打と次打者内野ゴロの間に計2点を返す
中越は5回途中からマウンドに上がった須田崇仁投手(3年)が被安打3に抑える
(取材・撮影・文/岡田浩人 取材/松井弘恵 撮影/嶋田健一)