中学硬式野球の最高峰「第10回全日本中学野球選手権大会・ジャイアンツカップ」が19日から東京都内で開幕する。この大会はシニア、ボーイズ、ヤング、ポニーなど各硬式野球団体の垣根を越えた交流大会で、全国9地区の予選を勝ち上がった32チームが、中学硬式野球チーム日本一の称号を懸けて戦う。この大会に北信越地区代表として、新潟市の新潟シニアが5年ぶり3度目の出場を果たした。チームは「日本一を獲って新潟県の歴史を変える」と意気込んでいる。
5年ぶり3度目の出場となるジャイアンツカップで頂点を目指す新潟シニア
ジャイアンツカップは今年から地区予選方式が変更になり、新潟県は5月にシニア、ヤング、ポニーで新潟ブロック予選を実施。優勝した新潟シニアが7月におこなわれた北信越地区Aブロック(新潟、富山、石川、福井)代表決定戦に出場した。新潟シニアは準決勝で越前ボーイズ(福井)に6対0、決勝で白山シニア(石川)に6対4で勝ち、北信越代表の座を手にした。
エース左腕の加藤祐一郎(上山中3年)は直球は120キロ台中盤だが、タテのスライダー、横のスライダー、スクリューを低めに集めて打たせて取る。打線は主将で三番の韮澤雄也(堀之内中3年)、四番の佐藤拓実(黒埼中3年)の2人が長打力があり、2人の前に走者を溜めて得点を稼ぐ。
エース左腕の加藤祐一郎投手と泉貴之監督(右)
遊撃の守備に定評がある韮澤雄也主将 打っても三番の中軸を任されるチームの中心
新潟シニアは19日の1回戦で湘南ボーイズ(神奈川)と対戦する。
泉貴之監督は「どうしてもこのジャイアンツカップだけは出たかった。小中高校と新潟県は日本一になったことがないので、何としても日本一を目指したい。1回戦がヤマ。初戦に勝って、その勢いで頂点を目指したい」と意気込む。
韮澤雄也主将は「神宮の(シニア)日本選手権の信越大会で負けて、悔しかったが、そこからチーム全員で日本一になれるチャンスがもう一度あると再確認し、一致団結して全員でつかんだジャイアンツカップの出場。中学硬式の日本一を決める大会なので、日本一を獲って新潟県の歴史を変えたい。打撃の調子も上がってきて、守備にも自信がある。打って打って、目の前の相手を1つ1つ倒すだけ」と闘志を燃やしている。
(取材・撮影・文/岡田浩人)