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【高校野球】村上桜ヶ丘「県代表として恥じないチームに」 センバツ21世紀枠・新潟県推薦校

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来春甲子園で開催される第89回選抜高校野球大会の21世紀枠の新潟県推薦校に選出された村上桜ヶ丘高校への表彰式が21日、村上市の同校で行われた。若林大成主将は「今まで以上に責任を感じ、県代表として恥じないチームになりたい」と気を引き締めた。

新潟県高野連の齋藤均会長から表彰を受ける村上桜ヶ丘・若林大成主将(中央)

村上桜ヶ丘の野球部は1958年創部。新発田農業を率い3度甲子園出場を果たした松田忍監督が1999年に転任、2000年から監督を務めて以降、公立の強豪校としてその地位を築いた。当時手つかずだった市の運動広場を借り受け、多くの人たちの協力を得ながら手作りでグラウンドを作り上げたという困難条件の克服や、2013年春に県大会優勝、同年夏に準優勝、2015年秋と今秋に県大会準優勝を果たすなど近年の好成績が「県内の高校野球をリードする公立高校」(県高野連)と21世紀枠の推薦校として評価された。

松田忍監督は「ありがたい表彰。こういう表彰をいただいたことで、『まだ村上桜ヶ丘は足りない』という部分があるのだと感じ、冬場を通じての目標にしたい。2年連続で秋の県大会決勝まで行けたことは、チームとして戦う考え方は間違っていないという一方で、決勝で2年連続で日本文理に負けたことは1人1人の選手の個の力が劣っているということ。ここを上げたうえで、チーム力アップを来春まで図らなければいけない。打力と投手力をもう1つ上げなければ頂点に立てない。地域の皆さんの『甲子園へ』という願いは強く感じている」と感想を話した。

若林主将は「県の代表に選ばれてうれしい。チームはまだ力不足。この冬、県代表としてふさわしい実力をつけられるよう私生活から変え、県の代表として恥じないチームになりたい。地域の清掃など先輩たちの代から地道にやってきたことが今年報われたのだと思う。今まで以上に責任を感じ、1人1人が今まで以上に他人から見られるということを意識したい」と意気込みを話した。

今後は12月16日に北信越地区5県の各候補校の中から地区代表が1校に絞られ、来年1月27日に開かれる選考委員会で全国9地区代表から3校が21世紀枠に選出される。

(取材・撮影・文/岡田浩人)


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