社会人野球の「第60回JABA(日本野球連盟)選抜新潟大会」の準決勝と決勝が5日、新潟市のハードオフ・エコスタジアムで行われ、バイタルネット(新潟)が決勝に進出したが、巨人ファームに2対4で敗れて準優勝となり、大会2連覇はならなかった。最高殊勲選手賞には巨人・大江竜聖投手、敢闘賞にはバイタルネット・櫻吉宏樹選手、最高打撃章にはバイタルネット・酒井翔平選手(18打数9安打、打率・500)が選ばれた。18日からは都市対抗野球の1次予選・新潟県大会が開幕する。
準決勝② バイタルネットが延長11回、酒井翔平の左前適時打でサヨナラ勝ち
◎5日の決勝トーナメントの試合結果◎
<準決勝>
①読売巨人軍ファーム 4-3 明治安田生命
巨人 000 000 013 =4
明安 000 030 000 =3
(バッテリー)
巨人:メルセデス、田原、西村、土田、成瀬-鬼屋敷
明安:大久保、小林、三宮-森川
(二塁打)
巨人:和田、鬼屋敷
明安:森川
巨人3番手で登板した西村健太朗
②バイタルネット3-2きらやか銀行(延長11回タイブレーク)
きらやか 000 000 000 20 =2
バイタル 000 000 000 21 =3
(バッテリー)
きらやか:小島-安成
バイタル:平良、亀谷-菅野
きらやか銀行の七番・サードで先発出場の長谷川徹(日本文理高-中央学院大)は2006年春のセンバツ甲子園でベスト8入りを果たした時の主将
準決勝で力投するバイタルネット⑮平良寛太(立正大)
バイタルネットの佐藤英司監督 2年目の今季は都市対抗出場が至上命題
<決勝>
バイタルネット2-4読売巨人軍ファーム
バイタル 010 001 000 =2
読売巨人 101 010 10× =4
(バッテリー)
バイタル:大川、相沢、西岡、藤岡-菅野、染矢
読売巨人:大江、高田-高山
(二塁打)
読売巨人:増田
(三塁打)
バイタル:櫻吉
決勝で先発した巨人・大江竜聖は5回1失点
前日に続き連投となったバイタルネット・大川将史(東京経済大)は3回2失点
バイタルネットの2番手で登板した前楽天の相沢晋(巻高)は3回1失点
バイタルネットの4番手で登板した藤岡貴久(東京学館新潟高-成美大)
◇バイタルネット・佐藤英司監督の話◇
「これまで投手陣が春先から不安要素があるような結果だったので、きのうの大川、きょうの平良がしっかり試合を作ってくれた。この形は(都市対抗の)1次予選へ向けて継続したい。(決勝の大川を連投での先発は)都市対抗の2次予選を考えた時にある程度無理をさせようかと考えた。前日に比べ球がはっきりしていたが、悪い時の力みはなかった。(打撃は)きょうも3塁に走者を置いて、二遊間が下がって『1点をあげるよ』というケースで、準決勝では得点できなかったが、決勝は西田が何とか二塁ゴロで得点できた。ああいう場面でがめつくいっておかないと(決勝のように)安打3本では勝てない」
(取材・撮影・文/岡田浩人)