ルートインBCリーグの新潟アルビレックスBCは11日、群馬県高崎市で群馬ダイヤモンドペガサスと対戦し、12対8で勝利した。群馬の前期優勝マジックは1のまま。新潟の前期通算成績は14勝15敗1分で東地区の2位。この試合で新潟の稲葉大樹選手兼任コーチ(32)が、BCリーグ通算800本安打を達成した。リーグ初の大記録で、チーム在籍11年目での達成となった。稲葉選手兼任コーチは「サポーターに喜んでもらえて嬉しい。32歳が一生懸命ひたむきにやることで、若手が何かを思ってくれれば」と今後も全力プレーを誓った。
7回表、一塁への内野安打で通算800本安打を決めた稲葉大樹
◎11日の試合結果◎
新潟12-8群馬
新潟 000 400 701 =12
群馬 101 010 203 =8
(バッテリー)
新潟:○中西(2勝5敗)、渡邉-宇田川、前田
群馬:●柿田(1勝2敗)、仲野、金、コレア-速水
(二塁打)
新潟:纐纈3(4回、7回、7回)、宇田川(6回)
群馬:井野口(1回)、臼井(2回)、速水(4回)、大橋(6回)、箱田(7回)、井野口(9回)
(本塁打)
新潟:樋口1号(4回・3点)
群馬:カラバイヨ14号(7回・2点)
4回に第1号本塁打を放った四番・樋口龍之介(右)
7回表、満塁の走者一掃となる中越えフェン直二塁打を放った纐纈英騎
◇新潟・加藤博人監督の話◇
「打線は少しずつ振れてきたが、まだ消極的な守備もある。(セーフティースクイズ失敗など)細かいところをもう少し。もう少し締まった試合をしたいが…。きょうは(群馬の)胴上げを見たくなかったので、勝ててよかった。マジック1で諦めていないとはいえ、なかなか難しいので、最低でも前期2位は死守したいところ。そうのためにも細かいプレーをしっかりやっていきたい」
◇通算800本安打を達成した新潟・稲葉大樹選手兼任コーチの話◇
「800本安打よりもきょうは群馬に負けたくなかった。二番の纐纈、四番の樋口の調子がいいので、三番の自分が繋げればと思っていた。(800本安打目は)打ったのは内寄りのスライダー。進塁打のサインだったので、内寄りをどうやって一・二塁間に打とうかと考えていた。結果的にしっかり走ることができ、内野安打になってよかった。何とか勝ちたいと思っていたので表情が緩まなかった。これだけのサポーターの人たちが新潟から観に来ていただき、喜んでもらえて嬉しい。この年齢でも使ってくれる加藤監督や草野コーチに感謝したい。(初安打を放った)10年前の2007年6月(1日・富山戦で左前安打)に今の自分を想像できたかと言えば、できていない(笑)。32歳が一生懸命ひたむきにやることで、若手が何かを思ってくれれば嬉しいことはない。今は明日の試合のことしか考えていない。801本目を目指してチームのためにやっていく」
(取材・撮影・文/岡田浩人)