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【中学軟式】小学6年生と中学1年生の交流大会 小千谷市で初開催

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小学6年生と中学1年生が一緒のチームとなって戦う軟式野球の交流大会が3日、小千谷市で初めて開催された。6年生が中学校に入学した後も野球を続けやすい環境を作ろうと、小千谷市中体連軟式野球専門部が市内の学童野球連盟とスポーツ少年団指導者に呼び掛けて開催した。参加した小学6年生は「楽しかった」「中学でも野球を続けたい」と笑顔を見せていた。4チームが参加した交流大会は小千谷中(小学生はDMクラブ)が優勝。準優勝は東小千谷中(小学生は東小千谷フェニックス)だった。

優勝した小千谷中 中学1年生とDMクラブの6年生が一緒に戦った

交流大会は中学校側が小学生チームに呼び掛けたことがきっかけとなった。小千谷市では2012年に千田中が県大会を制するなど野球が盛んだったが、現在の千田中は1、2年生部員が合わせて9人にまで減り、部員5人の片貝中と連合チームを組んでいる状況。市内の他の中学校でも部員数の減少が深刻となっている。

交流大会の呼び掛け人となった東小千谷中の野球部顧問の服部安成監督は十日町高校出身で2001年夏の甲子園出場メンバー。前任地の十日町市では小学6年生と中学1年生の交流大会を数年前に始め、部員数の確保に一定の成果を挙げていることから、小千谷市内でも実施しようと企画した。服部監督は「6年生が中学でも野球を続けてくれるきっかけになれば」と大会開催の意図を説明する。

東小千谷中の1年生と東小千谷フェニックス6年生のチーム
左から3人目が呼び掛け人の服部安成監督

大会には中学校とその校区内にある小学生チームが同じチームとして参加。市内5中学校のうち千田中と片貝中は連合チームを組んだため、計4チームの中1生15人、小6生29人の計44人が参加し、トーナメント戦に挑んだ。中2生が運営を手伝った。

試合は1試合80分で、ボールは中学校で使用するB号球を使って行われた。1~3回までは小6生が投手を務め、球種はストレートのみ。カウント1-1からプレーし、積極的に打ちに行くことなどが特別ルールとして適用された。

南中と南ファイターズの攻撃 特別ルールでカウントは1-1からプレー


小千谷中とDMクラブの守備 投げる小学6年生の後ろを中学1年生が守った

和泉クラブの小学6年生・小川大輝選手(12)は「中継ぎで投げて楽しかった。ボールが大きかったがコントロールできた。中学1年生とは一緒のチームだったので懐かしい感じがした。中学でも野球を続けたい」と感想を話した。DMクラブの田中岳玖選手(11)は「中学生はみんないいプレーヤーばかりで打撃や守備など勉強になった。中学でも野球をやります」と笑顔を見せた。

捕手を務めた千田中1年の小椋脩平選手は「6年生は中学野球が初めてなので優しくリードするように気をつけ、『楽に楽に』などの声を掛けるよう心掛けた。自分たちが小学生の時と一緒のメンバーだったので、また一緒にできて新鮮だった。中学でも一緒にやってほしい」と呼び掛けた。千田中の立川健太監督は「きょうは小学生に活躍してもらいたくて、二番から四番までを小学生で固めた。中学野球の楽しさを知ってもらい、野球を続けてくれる子が増えれば」と期待を寄せた。

千田・片貝中連合 小学生は和泉クラブと片貝ジャガーズの選手が一緒にプレー

大会を企画した東小千谷中の服部安成監督は「小学生のプレーを見て、刺激を受けた中学生もいる。小学校から中学校に入って続ける子だけでなく、中学から始める子も出てきてくれれば野球人口の裾野が広がるのでは」と話し、この取り組みを来年以降も続ける方針を示した。

(取材・撮影・文/岡田浩人)


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