日本学生野球協会の2017年度優秀選手に日本文理高校3年・笠原遥也前主将(18)が選ばれ、その表彰式が19日、新潟市西区の同校で行われた。新潟県高野連の齋藤均会長から記念の盾を受け取った笠原前主将は「こういう賞に選ばれた自覚と誇りを持って、大学でもしっかり活躍できるよう頑張りたい」と感想を話した。
優秀選手表彰の盾を受け取る日本文理・笠原遥也前主将(右から2人目)
笠原前主将は新発田市の出身で、日本文理では1年春から堅実な守備で内野手のレギュラーに抜てきされた。2年秋からは歴代最多となる同期部員57人をはじめ、109人の部員を主将としてまとめ、チームを3年ぶりの夏の甲子園出場に導いた。甲子園では初戦の鳴門渦潮戦で本塁打を放つなどの活躍を見せた。
優秀選手は各都道府県で1人が選ばれる表彰。新潟県高野連から「品行、野球技能、学業成績ともに学生として範とするに足る者」という受賞資格の説明を受け、記念の盾を贈られた笠原前主将は「こういう賞に選ばれる選手になれたことはとても嬉しい。甲子園に出場できたことが一番の思い出。(本塁打を打つことができ)自分の力以上のものを発揮できる場所だと感じた。大舞台でやれたことはこれからの野球人生にいきてくる」と振り返った。
堅実な守備が光った笠原前主将 主将として大所帯をまとめあげた
表彰に立ち会った大井道夫総監督は「真面目でチーム内の信頼も厚かった。人数が多い中、主将としてよくチームをまとめてくれた」と労った。
笠原前主将は地元の新潟医療福祉大に進学して野球を続ける。「自分の一番の自信は守備。打撃でも小技をいかして長所をアピールしたい。また一からのスタート。感謝の気持ちを忘れず、新たに頑張りたい」と決意を新たにしていた。
卒業後は新潟医療福祉大に進学し、神宮球場でのプレーを目指す
(取材・撮影・文/岡田浩人 撮影/嶋田健一)