ルートインBCリーグの新潟アルビレックスBCは1日、新潟市のハードオフ・エコスタジアムで武蔵ヒートベアーズと対戦し、6対2で逆転勝ち。連敗を7で止めた。新潟の後期通算成績は13勝16敗1分で、東地区の3位に浮上した。新潟の次戦は2日(日)13時から長岡市の悠久山球場で武蔵と対戦する。新潟の残りは5試合で、3位以下が確定しているため、プレーオフ進出の可能性は消滅している。
新潟は1点をリードされた7回、走者2人を置いて、途中出場の高卒新人・上田晶(大社高)がレフトスタンドに飛び込む逆転3ランを放った。先発の長谷川凌汰(龍谷大)は最速149キロの直球と低めへの変化球を武器に、7回を投げ2失点と粘りを見せ、6勝目を挙げた。
7回裏、新潟は上田晶が第1号となる3ランをレフトスタンドに叩きこみ逆転
◎1日の試合結果◎
新潟 6-2 武蔵
(バッテリー)
武蔵:宮森、戸谷、●中島(2勝9敗)、安河内-富田
新潟:○長谷川(6勝5敗4S)、小野、中西-齋藤、土井
(二塁打)
武蔵:鈴木
新潟:齋藤
(三塁打)
武蔵:宮之原
(本塁打)
武蔵:宮之原5号(1回・ソロ)
新潟:上田1号(7回・3ラン)
新潟の先発・長谷川凌汰 スカウトのスピードガンで149キロを計測した
7回裏、逆転3ランを放った上田晶 チームメイトに祝福され笑顔
◇新潟・加藤博人監督の話◇
「(連敗は)長かった。サポータの皆さんに申し訳なかったが、勝ててよかった。(上田は)毎日一生懸命練習していたので期待はしていたがうれしい。結果を出してくれれば来季に繋がる。芯に当てる能力があり、パンチ力もある。次も楽しみ。(長谷川は)試合を作ってくれた。ただ物足りなかった。(スカウトの前で)圧倒してほしい。もう1回投げる機会があるのでいい投球を期待したい。(後期)優勝もプレーオフもなくなったので、1人でも多くNPBに行かせることができればと思っている。明日は前川哲が先発。最後の悠久山なので応援してほしい」
◇逆転3ランの新潟・上田晶選手の話◇
「打ったのはチェンジアップ。スライダーを狙っていたので、うまく拾うことができた。打席に入る前、後ろが知野さんだったのでセーフティーバントなどがあるのではと思ったが、サインがなかったので、前の打者や前の前の打者で入っていたスライダーを狙っていた。感触はよかったが入るとは思ってなかった。(ダイヤモンドを一周して)気持ちよかった。7連敗中だったので打ててよかった。まだ自分の力が出せていない。シーズンオフにはスイングを変えたい」
◇7回2失点で6勝目の新潟・長谷川凌汰投手の話◇
「立ち上がりにいつもバタバタするところはあるが、きょうは悪い球ではなかったので(先頭打者本塁打は)割り切った。打たれたのは直球。その後は気持ちを切り替えた。走者を出しても気持ちが入って、慌てはしなかった。狙って三振を取れたところがきょうはよかった。後半に投球のイメージを変え、直球でフライアウトを取ることができ修正できた。ただ修正しないで済む内容がベスト。まだそこに課題がある。勝負所でギアを上げることができるようになったのが成長しているところ。(ドラフト候補として残り試合への意気込みは)候補と言ってもらえているが、自分ではまだ課題も多い。1つずつ課題に向き合い、修正できるところをマウンドで表現したい」
(取材・撮影・文/岡田浩人)