新潟県の高校生として初めて150キロの大台をマークした日本文理3年の鈴木裕太投手(18)が3日、新潟県高野連に対し「プロ志望届」を郵送で提出した。近日中に日本高野連のホームページで公表される。鈴木投手は3日、報道陣の取材に対し、「指名されれば12球団どこでも行く。任されたイニングをしっかり0で抑える投手になりたい」と意気込みを語った。NPB(日本野球機構)のドラフト会議は10月25日に予定されている。
プロ志望届を提出した日本文理・鈴木裕太
鈴木投手は新潟市西区の出身。中学時代に新潟シニアで142キロの直球を投げ、全国的に注目を集めた。地元の日本文理に進学後、1年春からベンチ入り。2年夏には甲子園の1回戦(鳴門渦潮戦)で先発した。
182センチ、87キロの体格から投げ込む直球と、球速の速い変化球が主武器。今春の県大会準々決勝(上越戦)で新潟県内の高校生として初めて150キロの大台を叩き出し話題となった。今夏は新潟大会4回戦の新潟戦で敗れ、甲子園出場はならなかったが、その後もスカウトの注目を集める存在となっている。
今春の県大会では新潟県の高校生として初の150キロをマークした
鈴木投手はプロ志望届を提出した3日、取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。
Qプロ志望届を提出した今の心境は?
鈴木「夏の大会に負けてから提出まで時間があり、進路について両親と(鈴木崇)監督と話した中で決めた。夏の大会後も練習には来ていた。甲子園の試合はほとんど見ていない」
Qスカウトの視察もある中で、今はどんな練習をしている?
鈴木「引退後もどう成長するかが見られると思い、ウェートトレーニングを中心に下半身や上半身のトレーニング、フォームを安定させるための練習をしている。直球が速いことは知ってもらえていると思うが、プラス何かを見てもらわなければ。(ブルペン投球を含め)球数を投げるようにしている。3日間投げて1日休むような感じ。夏の大会後も体重は変わっていない」
Qプロへの思いはいつ頃から?
鈴木「小学生から野球を始め、将来の夢を書く時は『プロ野球選手』と書いていたが、中学3年生の時に全国大会で注目され、その頃からプロ野球選手になりたいと強く思うようになった」
Q日本文理で成長できた部分は?
鈴木「技術面はもちろん、精神面で大きく成長できた。ピンチでも強い気持ちで投げることができた」
Qドラフトに臨むスタンスは?どんな投手になりたい?
鈴木「指名されれば12球団どこでも行く。プロではしっかり任されたイニングを0で抑える投手になりたい」
(取材・撮影・文/岡田浩人)