日本高野連と新潟県高野連は31日、三条商業高校の野球部に対し、7月に三条市の五十嵐川河川敷で発生した枯れ草火災の際に迅速な消火活動で延焼を防いだことを讃え、「善行表彰」を行った。富樫信浩会長ら新潟県高野連の幹部が三条市の同校を訪れ、三条商2年の宮島希連主将に表彰状と記念品の硬式球を手渡した。
新潟県高野連の富樫信浩会長から表彰を受ける三条商・宮島希連主将と野球部員
火災は7月25日に発生。三条商グラウンドのそばにある五十嵐川河川敷から煙が上がっているのを練習中の野球部員が見つけた。関根秀一監督の指示で部員はバケツリレーを行い、10分ほどで消火し、延焼を防いだ。
富樫会長は日本高野連の表彰状を代読し、「部員たちの迅速な対応と一致団結した行動は誠に見事」と讃えた。併せて新潟県高野連からの表彰状も手渡された。新潟県高野連としての善行表彰は過去に県内でもあったが、日本高野連からの善行表彰は一昨年から行われるようになり、県内では初めての表彰となる。
三条商の宮島主将は「打撃練習中で外野にいた部員が発見した。早く火を消そうという気持ちだった。みんなで協力して消火できたのはよかった」と感想を話し、「オフシーズンに入り、基礎練習を繰り返している。来年夏はエコスタで試合をできるよう頑張りたい」と今後の意気込みを話していた。
表彰を受けた三条商の1、2年生の野球部員
(取材・撮影・文/岡田浩人)