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【NPB】元ソフトバンク投手の星野順治さんが野球教室 県出身2投手に期待寄せる

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福岡ソフトバンクホークスの元投手で燕市出身の星野順治さん(44)を招いた野球教室が30日、新潟市西蒲区の松野尾小学校体育館で行われた。地元の小中学生23人が参加し、キャッチボールの基本動作やピッチングの指導を受けた。星野さんは現在、ソフトバンクで若手の育成を担当している立場で、胎内市出身の椎野新投手と三条市出身の渡邉雄大投手の成長にも触れ、「来年は2人揃って一軍マウンドで力を見せてほしい」と期待を寄せた。

小学生に投球動作の基本を教える星野順治さん(左)

星野さんは燕市の旧吉田町出身で、新潟商業高校を卒業後、社会人野球のNKKを経て、1997年のドラフト会議で福岡ダイエーから4位指名を受け入団。1999年には先発投手として2ケタの10勝を挙げ、リーグ優勝と日本一に貢献した。プロ通算156試合に登板し50勝を挙げ、08年に引退した。現在はソフトバンク編成育成本部で「育成担当ディレクター」を務め、二軍と三軍の選手を中心に若手の育成にあたっている。

野球教室は松野尾小学校出身で社会人チームの新潟コンマーシャル倶楽部コーチの山賀茂さん(45)が高校時代に星野さんの1学年先輩だったことが縁で始まった。毎年年末に実施されていたが、昨年は星野さんの日程上の都合で開催されなかったため、今回が2年ぶりの開催となった。

星野さんはキャッチボールで「足を真っすぐ出すこと」など、全員に声を掛けながら基本動作の大切さを説いた。続いて投手のピッチングを見ながら、「頭をぶらさないで、軸をしっかり意識して投げること」など、1人ひとりにアドバイスを送った。

野球教室後は全員で記念撮影 前列左から3番目が星野さん 右隣が山賀茂さん

質疑応答で「打者の内角にしっかり投げるにはどうしたらいいか」という質問に対し、星野さんは「小手先でコントロールしようとせず、内角に投げる時は体を打者のインコースに向ける、外角に投げる時はアウトコースに向ける、ということを意識して練習することが大切」と説明した。

松野尾小5年の笹口慎之助さん(11)は「星野さんから『キャッチャーミットをしっかり見るとコントロールが定まる』と言われ、投げてみたら思ったところに投げることができた。将来はプロ野球選手になりたい」と感想を話した。

野球教室終了後、星野さんが取材に応じた。

Q2年ぶりの開催だったが地元の子どもたちの印象は?
星野「上手い子が揃っている。年に一度くらいしか新潟に戻ることができないので、できる範囲で子どもたちと触れあい、プロ野球の話をすることで子どもたちのモチベーションになればと思っている」

Q野球人口が減っていることについて
星野「寂しい。ここで頑張る子どもが未来のプロ野球を支える人材。色々な競技があるが、野球は昔から続いているスポーツ。どんどん参加してほしい」

Q新潟出身の椎野新、渡邉雄大の両投手が入団したが、それぞれの印象は?
星野「椎野くんはクライマックスシリーズで投げ、上背がある割には制球が良い。能力があり、来季は一軍で多く投げてほしい。渡邉くんは左の変則で、夏場にケガをしてアピールできない時期があり残念だったが、台湾のウィンターリーグでも安定した投球を見せた。その投球を工藤(公康)監督も見ていた。アピール次第では支配下登録の可能性もある。来年は2人揃って一軍マウンドで力を見せてほしい」

Qここ3年間で新潟県出身のNPB選手が10人誕生している
星野「県の野球レベルも上がっている。数多くの選手がNPBで活躍してくれることは一新潟県人としてうれしい。さらにNPBでの人材が増えてくれることに期待している」

(取材・撮影・文/岡田浩人)


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