前東北楽天ゴールデンイーグルスの内野手で、今季から新潟アルビレックスBCに入団した高須洋介選手兼任野手総合コーチ(38)が24日、長岡市での合同自主練習に初参加した。高須兼任コーチは選手と一緒にキャッチボールや守備練習などで汗を流したほか、基本動作の指導もおこなうなど、初めての“コーチ業”もスタートさせた。
初めて会う選手たちと挨拶を交わす高須洋介選手兼任野手総合コーチ(右)
新潟は毎週月曜日合同自主練習をおこなっていて、高須兼任コーチは当初今月17日から合流予定だった。しかし関東から東北地方までを襲った大雪の影響で長岡市への引っ越しが遅れ、この日の合流となった。初めて会う選手たちと挨拶を交わした高須兼任コーチは、選手たちとウォーミングアップやキャッチボールをおこない体を温めた。
キャッチボールをおこなう高須兼任コーチ
キャッチボールでは相手をした稲葉大樹選手に対し、「腕はなるべく体のそばを通るように」とテイクバックの動きを指摘した。守備練習では自身のゴロさばきの考え方を身振りを交えて選手たちに指導。年明け以降、仙台市にある「楽天の二軍練習場で調整してきた」と話す通り、軽快な動きを見せ、NPBの近鉄、楽天で培った16年の経験を早速選手たちに伝えた。
守備の捕球の仕方を身振りを交えて選手たちに指導した
指導を受けた稲葉大樹選手は「今まで知らなかった守備の技術を聞くことができた。これからキャンプに入っていった時にグラウンドで高須さんの動きを見ることができるのが楽しみ。動きを見るだけで勉強になる」と目を輝かせた。
高須兼任コーチは「気温は仙台よりも暖かく感じる」と長岡の印象を話し、「僕自身もNPBで小坂(誠)さん(ロッテ、巨人、楽天で活躍)の動きを見ながら自分で学んだ」と自身が実際に動きをやって見せる指導方法の利点を説明。「新潟の選手は能力が高く、まだまだ伸びしろがあると感じた。まずは基本が大事でいろいろな動きがあるということを知っていた方が選択肢が広がり、選手のためになると思い指導した。選手としてもコーチとしても今後が楽しみ」と新潟で迎えるシーズンに期待を寄せた。
(取材・撮影・文/岡田浩人)