第96回全国高校野球選手権・新潟大会は15日、2回戦の残り3試合が柏崎市佐藤池球場でおこなわれ、これで全88チームが登場した。関根学園は春8強の糸魚川白嶺をくだした。加茂、三条はコールド勝ちで3回戦へ駒を進めた。16、17日は試合がなく、18日から3回戦が始まる。
3回戦進出を決め校歌を歌う三条の選手たち
◎15日の試合結果◎
<佐藤池>
①関根学園6-4糸魚川白嶺
②加茂7-0開志学園(7回コールド)
③三条10-1十日町総合(7回コールド)
◎佐藤池① 関根学園6-4糸魚川白嶺◎
糸魚川白嶺①齋藤央兆投手
6回裏、糸魚川白嶺の5番・松澤琢巳選手が左越え3点本塁打放つ
◆糸魚川白嶺・大島勉監督の話◆
「これが高校野球。いい試合だった。みんなが一生懸命に頑張った。それだけに勝ちたかった。人数が少ない(11人)ので1人1人にかかるウエートが大きかったが、その責任は果たしてくれた。(9回のピンチでは1塁が空いていたので)齋藤にボール球を放って欲しかったが、ストライクに入ってしまった。ただ齋藤は粘り強く投げた」
◆糸魚川白嶺・齋藤央兆投手の話◆
「最後の最後でいい投球ができなかった。まだ自分が投手として力が足りないと感じた。(6回のスリーーランで)勝ち越した後、あと3回抑えればと思い、守りに入ってしまった。9回はストライクからボールになる変化球を投げたつもりが、ストライクからストライクに入ってしまった。悔いの残る1球。(部員11人だったが)この11人でやってきたからこその特別な力があったと思う。大学に行って野球を続けたい」
◎佐藤池② 加茂7-0開志学園(7回コールド)◎
加茂の先発投手①吉田陽祐投手
7回裏、加茂が満塁から犠飛で1点を入れてコールドが成立しサヨナラ勝ち
◇加茂・吉田陽祐投手の話◇
「中盤に連続四球を出して崩れてしまったのでそこが反省点。修正して次の試合に臨みたい。1年生の夏は巻の佐藤悠人さんに負け、2年生の夏は新発田の山田健登さんに負けた。1年生の時に対戦した巻の佐藤悠人さんのスライダーと直球のコントロールを参考にして練習してきた。次の関根学園はいろいろと仕掛けてくると思うが、自分たちも負けないよう仕掛けていきたい」
◎佐藤池③ 三条10-1十日町総合(7回コールド)◎
1回裏、1点を追う三条は犠飛で同点に追い付く 走者は有坂信哉選手
十日町総合の先発投手①本多直人投手 左腕ながら途中から三塁も守った
三条のエース①小杉悠太投手 7回を投げ被安打3、失点1の投球内容
◇三条・勝雅史監督の話◇
「(88校目の登場で)待たされるのはやりにくかった。試合前に選手が硬くなっているなと思ったが、初回の守りに出た。あそこで(失点が)1点で終わって良かった。エースの小杉はボールが走らないと言っているが、低めに投げることができていたと思う。打撃は初戦にしてはつながった。初回に同点に追い付いて落ち着くことができた。(埼玉では浦和学院が県立高校に敗れたが?)あまりよその高校のことにコメントできないが、私立には負けたくないという思いでやっている。次の加茂暁星は投手がいいので、また練習をして臨みたい」
◇三条・小杉悠太投手の話◇
「全然良くなかった。ブルペンから調子が良くなくて、わけがわからない状態で試合に入ってしまった。6回、7回は修正できたが、これでは上に勝ち上がっていっても通用しない。次までにしっかり仕上げたい」
(取材・撮影・文/岡田浩人)