ルートインBCリーグの創設10年目となる2016年シーズンが9日開幕。新潟アルビレックスBCは新潟市のハードオフ・エコスタジアムで群馬ダイヤモンドペガサスと対戦し、11対2で大勝。開幕戦を白星で飾った。新潟の次戦は10日13時から群馬県前橋市で群馬と対戦する。
1回裏、1点を先制した新潟が6番・足立尚也選手の適時三塁打で2点を追加
◎9日の試合結果◎
新潟11-2群馬
群馬 000 100 100 =2
新潟 420 201 02× =11
(バッテリー)
群馬:伊藤(1敗)、南、仲野、柿田、北方、ラミレス、町田-八木
新潟:中西(1勝)、知念、雨宮-前田
(本塁打)
新潟:ジョージ1号(8回・2点)
新潟の開幕投手・中西啓太投手は7回途中までで2失点とまずまずの内容
8回にはジョージ選手の2点本塁打でダメ押し ジョージ選手は3安打3打点の大活躍
(戦評)
新潟の投打が噛み合い、開幕戦を大勝。幸先のよいスタートとなった。
新潟は1回、3番・ジョージの二塁打でチャンスをつかむと5番・纐纈の投手強襲の適時打で先制。さらに続く足立の右線2点適時三塁打、稲葉の適時打でこの回一挙4点を挙げた。2回には新人の後藤、野呂、渡辺貴の3連打で2点、4回にはジョージの適時三塁打などで2点を追加。8回にはジョージの2点本塁打で2ケタ得点となった。
先発投手の中西は直球の球速が138キロにとどまったものの、変化球で打者の打ち気を逸らす投球で6回2/3を投げ被安打3で2失点。新人左腕の知念がつなぎ、9回は新主将の雨宮が締めた。
◇新潟・赤堀元之監督の話◇
「ほっとした。オープン戦ではなかなかいい結果が出なかったが、みんなしっかり打ってくれた。(オープン戦に出ていなかった)外国人選手が入るとこんなにチームが変わるのかと改めて思った。中西は緊張もあったが、がむしゃらに投げてくれてよかった。開幕戦で応援してくれるサポーターがこれだけ来てくれて、NGTの皆さんからも盛り上げていただき、勝たなければと思っていた。そこで足立、稲葉を先発で使ったが、成果が1回から爆発してくれた。今後、若手ももちろん使っていく。若い選手が足立や稲葉を追い越すような練習をしてほしい。もう一度リーグ優勝、そして日本一に向けて頑張りたい」
◇勝利投手となった新潟・中西啓太投手の話◇
「緊張はすると思っていたが楽しんでやろうと思っていた。(初回に)4点取ってもらって楽になった。ただ、きょうは正直(調子は)よくはなかった。自分の持っている球を使って、どう相手の打者に的を絞らせないようにするか考えた。このままではこれから勝てないので今以上にもっと状態を上げていきたい。(帝塚山大で)4年間組んでいた(新入団の)前田が的を絞らせないようにしてくれたのが大きかった。始球式のNGTの子がナイスボールを投げていたので、僕以上にいい球を投げるな、自分はストライク入るかなと思っていた(笑)。観客席がざわざわしていたが、集中していたのでいい意味で気にはならなかった。(今年の目標は)去年獲れなかった日本一、そして個人としては10月に本指名でドラフトにかかるようにやっていきたい」
◎NGT48の長谷川玲奈さんが始球式◎
試合前には新潟県を拠点に活動しているアイドルグループ「NGT48」のメンバーで、胎内市出身の長谷川玲奈さん(15)が始球式をおこなった。長谷川さんは小学4年生で野球を始め、6年生の時には女子野球「BBガールズ」の新潟県選抜チームに選ばれた。中学生だった去年夏まで部活動で軟式野球を続け、男子選手の中で8番・セカンドのレギュラーの座を勝ち取った実力の持ち主。始球式で長谷川さんの投げたボールはやや外角気味ながらノーバウンドでキャッチャーミットに収まった。力強いボールに大きな拍手が送られた。始球式をおこなうNGT48・長谷川玲奈さん(中央)
◇NGT48・長谷川玲奈さんの始球式後の話◇
「今は嬉しさと緊張がほぐれた感じ。(マウンドからの景色は)投手目線ではあまりやったことがなかったので、初めてエコスタでピッチャーの景色を見ることができて嬉しかったし最高だった。現役でやっていた時よりは肩(の力)は落ちたが、今自分でできる形には近づけた。(グローブは)中学生の時から使ってきたグローブで心強かった。新潟アルビレックスBCは本当に応援しているので頑張ってほしい。(6月にエコスタでおこなわれる総選挙については)総選挙のことは全く知らないが、エコスタのことは他のどのメンバーよりも知っていると思う。大好きな球場なので楽しい思いをして、きれいなエコスタの景色を見たい」
(取材・撮影・文/岡田浩人)