ルートインBCリーグは8日、2017年シーズンの開幕戦5試合が各地で行われた。新潟アルビレックスBCは群馬県前橋市の上毛新聞敷島球場で群馬ダイヤモンドペガサスと対戦し、5対6で惜敗した。新潟は序盤に先制しリードしたものの、群馬の本塁打攻勢に逆転負けを喫した。新潟の次戦は9日(日)13時から新潟市のハードオフ・エコスタジアムで栃木ゴールデンブレーブスと対戦する。
逆転負けで開幕戦を黒星スタートとなった新潟
◎8日の試合結果◎
新潟5-6群馬
新潟 112 000 001 =5
群馬 101 300 10× =6
(バッテリー)
新潟:知念、高田、●田村(1敗)、筑間、渡邊雄-前田
群馬:○伊藤(1勝)、コレア、Sトーレス(1S)-速水
(本塁打)
群馬:井野口(4回・3点)、久保田(7回・ソロ)
◎戦評◎
新潟が序盤3点をリードしながらも、4回と7回に群馬の一発攻勢に遭い逆転負け。悔しい黒星スタートとなった。
新潟は初回、無死満塁のチャンスで四番・足立の遊ゴロ併殺打の間に1点を先制。その裏に群馬の三番・井野口の適時二塁打で同点に追いつかれたが、2回には八番・前田の適時二塁打で勝ち越し。3回には2死1、3塁から六番・宮沢の遊ゴロ失策の間に1点、七番・ガーナーの中前適時打でさらに1点を追加した。
新潟は先発投手の知念が1回裏に2死を奪ったところで左ひじ負傷のために降板。緊急登板した2年目右腕の高田が踏ん張ったが、3番手で登板した田村が4回裏に群馬・井野口に逆転3ランを打たれてしまう。4番手の新人左腕・筑間は5、6回と無失点に抑えたが、7回に群馬・久保田に左越えソロ本塁打を浴び、痛い追加点を与えてしまった。
新潟は9回に1死2、3塁と一打同点のチャンスを迎え、三番・三木の二ゴロの間に1点を返したが、後続が抑えられた。
新潟の開幕投手は2年目の知念広弥 1回途中で左ひじ負傷で降板するアクシデント
1回途中から緊急登板した高田郁美斗 3回途中まで粘りの投球で1失点
3回、新外国人・ガーナーの中前適時打で3点差に この日は4打数4安打をマーク
3回途中から登板した田村勇磨(日本文理高出身) 変化球が冴えるも一発に泣いた
4回裏、群馬の三番・井野口祐介が田村から中越えに逆転3ランを放つ
4番手で登板した新人・筑間透 5、6回と0に抑えたが7回に一発を浴びた
◆新潟・加藤博人監督の話◆
「打線は安打も出て、よく振れてきた。ただムダな失点が多く、そこが反省点。(知念の降板は)あんなアクシデントが起こると思っていなかったので、ちょっとバタバタした。(高田は)よく頑張ってくれた。本塁打2本に尽きる。井野口には変化球狙いのところに変化球、久保田には2ボール後の直球狙いに直球を投げた。試合後ミーティングでは配球にも言った。(初采配だったが)オープン戦をやっているので緊張はなかった。やはり勝たないと。1点差で勝つと負けるでは差は大きい。いかに失点を少なくするか、得点を取るか、しっかりやっていきたい。ガーナーは実戦向きだった。(ホーム開幕戦は)中西に期待する」
◆4打数4安打の新潟・ガーナー選手の話◆
「4安打でうれしかったが試合に勝ちたかった。(七番の打順は)どの打順でも関係ない。アメリカでのオープン戦は80打席くらい立ってきた。BCリーグのオープン戦では20打席くらいしかなかったのでタイミングがまだまだだったが、きょうは上手くタイミングを取ることができた。ホームの試合も楽しみにしている」
◆新潟・前田将司捕手の話◆
「4回の井野口さんの見送り方の変化に気付けなかった。変化球を選択した自分の責任。田村は投げミスはしていなかった。(緊急降板もあったが)ああなってしまったことは仕方ないので、高田にはとにかく腕を振って投げろと伝えた。(7回の本塁打も)直球を外に要求したが、真ん中に入ってしまった。もっと意図を伝えられればよかった。あの1点がなければ同点に追いついていたのでもったいなかった。(開幕マスクだが)1試合1試合勉強していかなければ」
(取材・撮影・文/岡田浩人)