第86回選抜高校野球大会の1回戦が22日甲子園球場でおこなわれ、日本文理が豊川(愛知)に延長13回、3-4で敗れた。
◇1回戦◇
文理 000 000 010 200 0 |3
豊川 000 000 001 200 1× |4
⇒延長13回サヨナラ
<得点シーン>
・8回表、文理が星の中越え二塁打で1点先制
・9回裏、豊川が2死2塁から武市の右前Hで2塁走者が3塁まわりかける。ライトから本塁へきた返球を捕鎌倉が三塁へ悪送球。その間に1点。同点に。
・10回表、文理は1死1、3塁から黒台の内野ゴロの間に1点。小太刀の左前Hで1点。計2点勝ち越し。
・10回裏、豊川は山田の三塁打で1点、中村の右前Hで同点に追い付く。
・13回裏、豊川は2死2塁から左中間破るサヨナラ二塁打。
<バッテリー>
文理 ①飯塚-②鎌倉
豊川 ①田中-②氷見
◆日本文理・大井道夫監督の話◆
「勝てた試合。もったいなかった。走塁ミス、エラーが多かった。(8回に星の長打で先制した後)もう1点取るために代打を送れば良かった。自分の采配ミス。飯塚の出来は良く、秋に比べて制球が良くなっていた。豊川はウチに比べて守りがしっかりしていた。いいチームだった。中盤まで田中投手の低めのスライダーを捨てろと指示したが振ってしまった。夏までにミスをなくすことが課題」
◆日本文理・池田貴将主将の話◆
「チームの調子は悪くなかった。9回裏、鎌倉からの送球はタッチすることよりも、まず捕ることを考えれば良かった。そこが悔やまれる。この冬に走塁に力を入れてきたがミスがあった。ただ、試合ではこの冬にやってきたことは間違ってなかったと感じるところもあり、この負けをいかして夏に向けて頑張りたい」
◆日本文理・飯塚悟史投手の話◆
「悔しい。(9回2死まで無失点であと1人という気持ちがあった?)そういう気持ちは全くなかった。(0-0の均衡が続いて)試合途中から延長を投げ切る気持ちだった。せっかく取ってくれた点を同点にしてしまい申し訳ない気持ちだったが、気持ちの切り替えをして次の打者に集中した。最後はスライダーが真ん中に入ってしまった。夏までにもっとレベルアップしたい」
◆日本文理・鎌倉航選手の話◆
「(9回2死からの悪送球は)アウトにできるところをアウトにしてあげられず飯塚に申し訳なかった。早く点を取って飯塚を楽にしてあげたかった。飯塚の出来は良かった。秋に比べれば良くなっていた。そこを打線が援護できず申し訳ない気持ち。2点差を追いつかれた時に球場の雰囲気を持っていかれた感じがした。初戦で負けたのは自分たちの力不足」
◆日本文理・小太刀緒飛選手の話◆
「(延長13回の本塁タッチアウトは)三塁コーチャーの『ゴー』の声が聞こえたので勝負をかけた。自分自身、試合前から硬かった。(5回にバント処理で)エラーしてしまったが、飯塚に助けられた。自分が打って勝しかないと気持ちを切り替えていた。ヒットを打つことはできたが、試合に勝つことができず悔しい」
(取材・文/岡田浩人)