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【ルートインBCL】田村粘投で新潟勝利 前期優勝かけ群馬と最終2連戦へ

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ルートインBCリーグの新潟アルビレックスBCは25日、長岡市悠久山球場で信濃グランセローズと対戦し、2-1で逆転勝ち。前期通算成績を20勝12敗2分とした。試合のなかった上信越地区首位の群馬ダイヤモンドペガサスとの差を1ゲームに縮めた。

◆前期公式戦◆
信濃 100 000 000 |1
新潟 000 020 00× |2
(バッテリー)
信濃:甲斐、東風平、マイケル、小林−尾中
新潟:田村、羽豆-平野


新潟の先発・田村勇磨投手 粘投で4勝目を挙げた

新潟は初回に1点を先制されたが、5回に犠飛と平野の適時打で逆転。先発の田村勇磨(日本文理高出身)が8回を投げ1失点と粘りの投球を見せた。田村は4勝目(0敗)で防御率1.05はリーグトップ。

新潟は前期残り2試合でいずれも1ゲーム差で追いかける首位・群馬が相手。28日(土)は13:00からハードオフ・エコスタジアムで、29日(日)は13:00から群馬・城南球場で対戦する。

(取材・撮影・文/岡田浩人)


【少年硬式】新潟南リトル 県勢5年ぶりの全日本選手権に挑む

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28日に東京で開幕する少年硬式野球の「全日本リトルリーグ選手権」に新潟市の新潟南リトルが初めて出場する。今月おこなわれた信越大会で優勝し、新潟県勢としては5年ぶりとなる選手権出場を決めた。28日の初戦の相手は2012年の世界選手権の優勝チーム・東京北砂(東京)で、「初戦で優勝候補と当たるのは楽しみ。勝って勢いをつけて上位を狙いたい」(斎藤有汰主将・石山中1年)と選手たちは全国の舞台での大暴れを誓っている。


全日本選手権での活躍を誓う新潟南リトルの選手たち

リトルリーグはアメリカ発祥で、年度替わりが10月であるため中学1年生年代が出場する最後の大会となる。皮一枚分ほど小さな硬式球を使い、投手プレートから本塁までは約14メートルと距離が短い。走者はリードできない、交代した選手が再出場できるなど、野球とルールが違う面があるが、バントや盗塁といった作戦がほとんどできない分、投げる・打つといった野球の基本動作の力が試合を左右する。

チームの中心は1番打者でエースの韮澤雄也選手(魚沼・堀之内中1年)で、小学1年の時から魚沼市の自宅から新潟市まで練習に通ってきた。投手としては制球力があり多彩な変化球を操る。打者としてはミート力がある。1番の韮澤選手が出塁し、長谷川輝選手(聖籠中1年)、加藤祐一郎選手(上山中1年)、金子裕輝選手(小新中1年)のクリーンアップで返すのが得点パターン。


打撃練習をおこなう選手たち 信越大会を制した強打を全国の舞台で披露する

枝村誠也監督は「本来は守備からリズムを作って攻撃につなげるチーム。全国で勝つということを目標にやってきた。まずは1勝して勢いをつけて、創立30周年の年を全国制覇で飾りたい」と意気込んでいる。

(取材・撮影・文/岡田浩人)

【高校野球】新潟大会 抽選会の見どころ

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第96回全国高校野球選手権・新潟大会の抽選会が27日午後2時から新潟テルサでおこなわれます。まもなく始まるこの抽選会について、私なりのポイント・見どころをいくつか挙げたいと思います。

既に、春のベスト4である日本文理(左上)、新潟明訓(右下)、新潟産大附(右上)、新潟商(左下)のシード4校はトーナメントのどこに入るか決まっています。そのため、まず最初の注目となるのが春のベスト8校である北越、糸魚川白嶺、中越、県央工の4校が第5シード校としてどのブロックに入るかというところです。北越は昨秋に日本文理を苦しめたように能力の高い選手がそろっています。糸魚川白嶺は長身で右の好投手・斎藤投手が安定しています。中越は昨秋3位の実力校で星投手を中心に投打ともバランスがとれています。県央工は力のある2人の投手をそろえ堅守が持ち味です。とりわけ中越と北越の私学2校がどのブロックに入るかは注目です。

そして私がこの抽選会で最も注目しているのが、秋のベスト4でありながら春はベスト16止まりだった三条です。右の好投手・小杉投手を擁し、打撃にも力のある三条がどのブロックに入るかで、この大会の様相が変わってくると考えています。三条は第6シード(春のベスト16の8校)になるため、4回戦でシード校と当たる可能性が出てきます。4回戦というのは大会の中盤で、チームの打撃の調子も上がり、投手の疲労も少ない中での対戦となるため、特に好投手率いるチームとシード校との対戦で『番狂わせ』が起きる可能性が出てきます。一昨年の大会で優勝候補だった日本文理が好投手・佐藤悠人投手(現・新潟医療福祉大)擁する巻に敗れたのもこの4回戦でした。

このほか、投打に力のある選手がいる帝京長岡や春に新潟明訓を苦しめた加茂暁星の私学、2年生が中心ながらともに打力がある新潟工と新発田農などがどのブロックに入るのかも注目しています。

今大会は3年に1度の全県1区の大会です。上越地区の高校が新発田・五十公野球場で戦うことも、その逆に下越地区の高校が柏崎・佐藤池球場で戦うこともあります。対戦相手はもちろんのこと、どの場所で戦うことになるのかも、各高校・球児の皆さんにとって気になるところだと思います。

抽選会の模様はTwitterの新潟野球ドットコム @niigatayakyu にて速報します。また組み合わせが決まり次第、このホームページでもアップします。まもなく始まる抽選会を楽しみにしたいと思います。


トーナメント表(抽選前)

(文/岡田浩人)

【高校野球】新潟大会の組み合わせ決まる 選手宣誓は高田農・前川主将

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第96回全国高校野球選手権・新潟大会の組み合わせ抽選会が27日、新潟市の新潟テルサでおこなわれ、88チーム90校(3校連合1チーム)の対戦が決まった。新潟大会は7月10日に開幕。開会式の直後におこなわれる開幕戦は新潟と新津南の対戦に決まった。また開会式の選手宣誓は高田農の前川峻主将が選ばれた。

抽選会がおこなわれた新潟テルサの会場

◆新潟県高野連が発表した組み合わせ表◆


◇左上のブロック◇

◇左下のブロック◇

◇右上のブロック◇

◇右下のブロック◇

◇各チーム監督のコメント◇
<中越・本田仁哉監督の話>
「(日本文理と同じブロックで)昨年夏と組み合わせが同じ場所、同じ位置で『よし、やってやるぞ』という場所に入った。もちろん一戦一戦勝っていくことが大事だが、文理を叩かないと甲子園には行けない。エースの星をはじめ、選手たちは『やってやるぞ』という気持ちで向かっているので、うまく選手たちの気持ちを乗せてあげたい」

<三条・勝雅史監督の話>
「勝ち上がるのが簡単ではないブロックに入った。まずはベスト8を目指したい。ハードオフ・エコスタジアムで試合をしたい。そこまで行けば負ける気がしなくなってくると思う。競り合いで勢いをつけることができれば。(エースの)小杉の調子も良く、チームの状態も上向いている」

<長岡大手・鈴木春樹監督の話>
「勝ち上がっていって(前任校の)県央工と戦いたい。大会の序盤は苦しむだろうが、勝ち上がっていって勢いをつけたい」

<高田農・大久保徳人監督の話>
「高田農は3年生が少ないチーム。(選手宣誓が決まった)主将の前川は1、2年生に声をかけて動かしてきた。チームをまとめられる選手。開会式には前川にとっても、学校にとっても記念すべき日になる。宣誓文には今までチームでやってきたことや前川自身の言葉を入れたい」

(取材・撮影・文/岡田浩人)

トークイベント『新潟県の高校野球・大展望 佐藤和也×岡田浩人』開催のお知らせ

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新潟野球ドットコムでは来る7月7日(月)19:00~新潟テルサにて、
『新潟県の高校野球・大展望 佐藤和也×岡田浩人』
と題して、トークイベントを開催いたします。新潟明訓高校前監督で新潟医療福祉大の佐藤和也監督と、新潟野球ドットコムの代表・記者の岡田浩人が、新潟県の高校野球について様々な切り口で語り合います。

新潟医療福祉大・佐藤和也監督


新潟野球ドットコム代表・記者 岡田浩人

新潟県の高校野球の歴史、高校野球の現場指導や取材で感じたことのほか、組み合わせが決まった2014年新潟大会の展望について、どこよりも詳しく、熱く語り合います。終了時刻は21時を予定していますが、延長戦があるかもしれません。

参加費は会場代としてお1人様500円(税込)を頂戴いたします。当日会場でのお支払いとなります。定員は60名で先着順とさせていただきます。場所は新潟テルサ(住所:新潟市中央区鐘木(しゅもく)185-18)2階・中会議室です。

また会場では佐藤監督の著書『新潟明訓野球の秘密』(草思社)、岡田浩人著『最終回は、終わらない~日本文理高校甲子園準優勝の真実~』(ベースボール・マガジン社)も販売する予定です。既にご購入の方は持ってきていただければ署名もいたします。

お申し込みは
info@niigatayakyu.com
に、お名前、参加人数、連絡先(携帯電話番号など)をご記入の上、タイトルに「イベント参加希望」と書いてメールを送ってください。後ほど、岡田から受付を確認した旨のメールを返信させていただきます。

佐藤監督とは「ここでしか喋ることができない話をしましょう」と打ち合わせをしております。いろんな方向に脱線しかねない2人のトークを仕切る司会はフリーアナウンサーの松井弘恵さんです。七夕の夜、新潟の野球好きによる、新潟の野球好きのためのかつてない楽しいイベントにしたいと考えています。ぜひたくさんの高校野球ファンの皆様のお越しをお待ちしています。

新潟野球ドットコム 代表・記者 岡田浩人

【ルートインBCL】新潟が群馬と引き分け 前期優勝逃す

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ルートインBCリーグの新潟アルビレックスBCは28日、新潟市のハードオフ・エコスタジアムで群馬ダイヤモンドペガサスと対戦し、7-7で引き分けた。新潟は29日の前期最終戦で群馬に勝った場合同率で並ぶが、群馬との直接対決の勝敗で上回れないため、リーグ規定により群馬の前期・上信越地区優勝が決まった。群馬の優勝は2011年前期以来3年ぶり。新潟は2011年後期から5期連続で優勝を続けてきたが、6期連続の優勝はならなかった。後期は7月5日から開幕する。


前期優勝を決め、川尻哲郎監督の胴上げをする群馬の選手たち

◆試合結果◆
群馬 202 010 200 |7
新潟 030 400 000 |7 (規定により引き分け)
(バッテリー)
群馬:ザラテ、町田、ロメロ-宇佐美
新潟:佐々木、板谷、上野、渡辺(貴)、羽豆-平野
(本塁打)
群馬:カラバイヨ21号(7回)、井野口8号(7回)


7回表、二者連続本塁打を浴び、マウンドに行くギャオス内藤監督(背番号24)

◆新潟アルビレックスBC・ギャオス内藤監督の話◆
「悔しい。前期は群馬打線に脅かされた。(先発の)佐々木を2回で交代したのは投手交代することで試合の流れを動かしたかった。きょうは最初から継投を考えていた。上野は頑張ってくれたが引っ張り過ぎた結果、二者連続本塁打を許してしまった。(前期を振り返ると)野手陣は個々のパフォーマンスが上がってきた。投手陣は渡辺(貴)と羽豆の後ろがいいので、もう1枚中継ぎで計算できる投手が欲しい。投手陣の底上げを期待したい。(後期は)覚悟を持って群馬と戦わなければ。群馬を倒さなければ次はない」

(取材・撮影・文/岡田浩人)

【社会人野球】悲願の都市対抗初勝利へ バイタルネットが健闘誓う

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7月18日に東京ドームで開幕する「第85回都市対抗野球大会」に3年ぶり3度目の出場を決めたバイタルネット(新潟市)が、都市対抗での初勝利を誓い調整を重ねている。1日には三富一彦監督らが新潟市役所の篠田昭市長と面会し、「新潟市を代表して精一杯プレーして勝ちたい」と決意を語った。

篠田昭市長(左)に健闘を誓う三富一彦監督、北村亮主将、西田健志マネージャー

バイタルネットは6月8日にハードオフ・エコスタジアムでおこなわれた北信越2次予選で優勝し、3年ぶりとなる都市対抗本大会出場を決めた。三富監督は「2次予選前に(バイタルネットの)鈴木淳会長が亡くなり、何としても北信越で優勝したかった」と特別な思いで臨んだ大会だったと話し、本大会に向けて「一線級のチームと戦うには投手力。無駄な失点をせず接戦に持ち込まないと勝機が見えない。2次予選は防御率0.75と投手陣が頑張ってくれた。本大会でも投手陣の出来がポイントになると思う」と意気込みを語った。

3年ぶりの都市対抗本大会出場を決め喜ぶナイン(写真:バイタルネット提供)

篠田市長が「65年ぶりとなる新潟市のチームの勝利を市民も期待している。(3年前の)前回もあと一歩という試合だった。悲願の勝利を市民をあげて待ち望んでいます」と激励すると、北村亮主将は「過去2回は初戦で敗退している。今年はこれまでの経験をいかしてまず1勝。市民の代表として市民に勇気と感動を与えられるようなプレーをして一戦必勝で戦ってきます」と勝利を誓った。

三富監督は「先発投手の出来がポイント。曽根、中島の両左腕に頑張ってもらって、接戦に持ち込みたい。先制点が取れれば勝機が見えてくる。打線は若い4番打者の丸山が中心。その前後の中堅・ベテランに頑張って欲しい」と期待を寄せた。北村主将は「普段通りの野球ができれば間違いなく勝機はある。打撃はファーストストライクを打つことで得点力アップにつながるので意識付けをしたい。目標はベスト8を目指す中で何が何でも1つは勝ちたい」と抱負を述べた。


エコスタで調整をおこなうバイタルネットの選手たち

チームは4日まで新潟市のハードオフ・エコスタジアムで調整をおこなう。7日から宮城県仙台市で2次キャンプに入り、七十七銀行やJR東日本東北などとオープン戦をおこなう。15日に東京入りし最終調整に入る。初戦は東京ガスと七十七銀行(仙台市)の勝者と23日に対戦する。

(取材・撮影・文/岡田浩人)

【中学軟式】県大会出場16校が決まる 連覇狙う吉田中、新人戦Vの本丸中が勝ち上がる

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「第45回新潟県中学校総合体育大会」(県大会)につながる各地区大会が2、3日と県内各地でおこなわれ、県大会に出場する16校が決まった。昨年の県大会優勝校で連覇を狙う吉田中や昨秋県新人戦の優勝校・本丸中など強豪校が勝ち上がった。全軟県大会で準優勝だった黒埼中は敗れた。県大会は25、26日に長岡市と見附市でおこなわれる。

◆地区大会・代表決定戦の試合結果◆
<新潟地区>
佐和田中3-1黒埼中
吉田中2-1鳥屋野中
新津第一中3-0西川中
巻西中4-0木崎中
小池中2-1亀田中

<下越地区>
黒川中1-0五泉北中
紫雲寺中2-0朝日中
本丸中10-2五泉中

<中越地区>
宮内中4-1田上中
東北中1-0下条中
長岡西中2-1堀之内中
長岡大島中7-1十日町南中
広神中5-4大和中

<上越地区>
新井中10-0柏崎一中
柿崎中1-0春日中
直江津中1-0柏崎東中


下越地区代表決定戦・本丸中×五泉中

昨秋の新人戦に続き県大会出場を決めた本丸中・上村隆平投手

(取材・撮影・文/岡田浩人)


【中学硬式】新潟北シニアが初優勝 柏崎、新津五泉村松とともに日本選手権へ

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8月におこなわれる「第42回日本リトルシニア日本選手権」の信越大会の準決勝と決勝、3位決定戦が6日、柏崎市などでおこなわれ、新潟北シニアが初優勝を飾った。準優勝の柏崎シニア、3位の新津五泉村松シニアの上位3チームは、8月1日から神宮球場などでおこなわれる日本選手権に出場する。また優勝した新潟北シニアは東京ドームなどでおこなわれる第8回全日本中学生硬式野球大会(旧ジャイアンツカップ)に出場する。

逆転で初優勝を飾った新潟北シニア


準優勝の柏崎シニア

◆6日の試合結果◆
<準決勝>
柏崎11-4新潟
新潟北8-0新津五泉村松

<3位決定戦>
新津五泉村松9-0新潟

<決勝>
柏 崎 100 000 0 |1
新潟北 000 001 1 |2

◆決勝の戦評◆
強打の新潟北が終盤に柏崎の投手陣を攻略した。
柏崎は1回、高橋の適時打で先制。終盤まで0点に抑えられていた新潟北は6回、4番森田の適時打で同点に追い付く。7回、新潟北は1死満塁のチャンスを作ると、1番本間が左前適時打を放ちサヨナラ勝ち。逆転で初優勝を飾った。

1回表、柏崎の高橋文太選手が先制適時打を放つ


新潟北のエース・上山柊人投手


2番手で登板した柏崎のエース・澤中京太郎投手


6回裏、新潟北が4番・森田豪選手の適時打で同点に追い付く


7回裏、新潟北の1番・本間大聖選手が左前にサヨナラ打を放つ


サヨナラ勝ちで初優勝を決め喜ぶ新潟北の選手たち


今夏で勇退する若槻文男監督を胴上げする新潟北の選手たち

◇新潟北シニア・若槻文男監督の話◇
「選手たちがよくやってくれた。最後は本間が粘ってよく打ってくれた。去年秋の新人戦でコールド負け。ことし春もコールド負け。最下位からスタートしたチームだった。それでも『全国制覇』を目標に、優勝すると言い続けてきた。この夏を最後に監督を辞めて後進に引き継ぐことにしていた。3年生にだけはそのことを伝えていた。『最後に全国大会に連れていってくれ』と言っていたが・・・本当に感動した。日本選手権では失うものは何もない。全国制覇を目標に頑張りたい」

◇新潟北シニア・高橋賢太主将の話◇
「最後まであきらめることなく、勝つことができ嬉しかった。監督が最後の夏と聞いていたので全国に連れて行きたいという思いだった。目標は全国制覇。一戦一戦集中して、つなぐ打撃で打ち勝っていきたい」

◆柏崎シニア・吉野公浩監督の話◆
「この日のために選手たちは厳しい練習についてきてくれた。準優勝ではあるが、練習の成果が出たと思う。(準決勝で勝った)新潟シニアには新チームになってから勝ったことがなかった。新潟に勝ちたいという思いで練習をしてきた。結果が出て良かった。(日本選手権では)2年前はベスト16だった。それを超える成績を残したい」

(取材・撮影・文/岡田浩人)

【高校野球】第96回全国高校野球選手権・新潟大会が開幕 新潟が開幕戦飾る

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第96回全国高校野球選手権・新潟大会が10日開幕した。開会式では参加88チーム(90校)が入場行進。高田農の前川峻主将が「感謝の気持ちを忘れず、ゲームセットまで全力でプレーすることを誓います」と選手宣誓した。開会式後の開幕試合では新潟が7-2で新津南をくだし、2回戦進出を決めた。


入場行進する88チーム 先導は新潟南2年の難波仁志さん


選手宣誓をおこなう高田農・前川峻主将


開会式の司会を務めた左から新潟高校の石川広華さん、五泉高校の畑梨香子さん、村上高校の宮澤佑佳さん

◇選手宣誓の全文◇
「宣誓 私は野球が大好きです。野球という素晴らしいスポーツを通して出会うことができた最高の仲間。『努力は裏切らない』この言葉を信じ、今日まで練習に励んできた3年間。『甲子園』を目指して戦う最後の夏。私たちを今まで支えてくださった関係者の皆さん、先生、家族、仲間への感謝の気持ちを忘れず、ゲームセットまで全力でプレーすることを誓います。平成26年7月10日 新潟県立高田農業高等学校 野球部主将 前川峻」

◆10日の1回戦の結果◆
新潟7-2新津南

新津南 000 000 110 |2
新 潟 100 020 31× |7
(バッテリー)
新津南:①齋藤、⑩波多野-松尾
新 潟:①諸橋-吉澤、小田


新潟の先発投手①諸橋慶多投手


新津南の先発投手①齋藤康太投手


新津南の主将で3番打者の森山友太選手


新津南の2番手⑩波多野優希投手


1回表のピンチを併殺で切り抜け喜ぶ新潟ナイン 右端が後藤桂太監督

(取材・撮影・文/岡田浩人)

【高校野球】村松×新井が引き分け再試合 3試合が順延 新潟大会1回戦

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第96回全国高校野球選手権・新潟大会は11日、1回戦10試合が6球場でおこなわれた。当初は13試合が予定されていたが、雨で試合開始が遅れたため3試合が12日に順延となった。村松と新井の試合は延長15回、5-5で引き分け再試合となった。


鳥屋野①巻総合×高田北城
8回表に高田北城の4番・小田将輝選手が大会第1号本塁打放つ

◆11日の1回戦の試合◆
<鳥屋野>
①高田北城10-2巻総合(8回コールド)
②長岡工5-2塩沢商工
③中条3ー0正徳館

<五十公野>
①東京学館新潟9-2高田農(7回コールド)

<五泉>
①長岡高専7-6新発田商
②柏崎工8ー0海洋(7回コールド)

<悠久山>
①新潟江南13-4新潟青陵(8回コールド)

<佐藤池>
①村松5ー5新井(延長15回引き分け再試合)

<三条パール金属>
①高田11ー0敬和学園(5回コールド)
②長岡5ー4小出(延長11回サヨナラ)

◆12日の試合予定◆
1回戦
<鳥屋野>
①長岡商(10:00)新潟向陽
②柏崎(12:30)羽茂

<五十公野>
①新発田(9:00)阿賀黎明
②上越総合技術(11:30)相川
③松代(14:00)十日町

<悠久山>
①六日町(9:00)新潟北
②見附(11:30)長岡向陵
③新潟西(14:00)長岡農

<佐藤池>
①上越(10:00)新津工
②村松(12:30)新井
※12日に予定していた柏崎常盤×開志学園、新発田農×関根学園は13日へ。13日の佐藤池の試合を14日へ、14日の試合を15日へ順送りに。

<三条パール金属>
①十日町総合(10:00)久比岐
②川西(12:30)新発田中央

(取材・撮影・文/岡田浩人)

【高校野球】再試合は村松が制す 相川は初戦敗退で歴史に幕 新潟大会1回戦

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第96回全国高校野球選手権・新潟大会は12日、5球場で1回戦12試合がおこなわれた。前日に引き分け再試合となった村松×新井は村松が10-2の7回コールドで新井をくだした。また来年度の閉校に伴い今夏で廃部が決まっている相川は初戦で敗れ、31年の野球部の歴史に幕を閉じる形となった。13日は1日順延となった佐藤池の1回戦2試合と2回戦の13試合の計15試合が6球場でおこなわれる予定。


五十公野①新発田×阿賀黎明
3回表、新発田の5番須貝将士選手が左中間2点適時三塁打を放つ

◆12日の試合結果◆
1回戦
<鳥屋野>
①新潟向陽4-3長岡商
②柏崎9-0羽茂(7回コールド)

<五十公野>
①新発田8-7阿賀黎明
②上越総合技術10-0相川(5回コールド)
③十日町6-0松代

<悠久山>
①六日町6-2新潟北
②長岡向陵7-0見附(7回コールド)
③新潟西6-1長岡農

<佐藤池>
①上越13-6新津工(7回コールド)
②村松10-2新井(7回コールド)

<三条パール金属>
①十日町総合2-1久比岐
②新発田中央7-0川西(8回コールド)


五十公野② 相川の①佐藤良哉投手(主将)


五十公野② 今夏で廃部となる相川の選手たち 部員は3人で7人が助っ人だった
(左から2人目が竹内監督 左から4人目が佐藤良哉主将)

◆相川・竹内由和監督の話◆
「3年生は3年間・・・(涙声で)よく頑張ってくれた。人数が少ない中、最後まで諦めずやってきた。いい打撃、いい投球ができた。3年生が本気でグラウンドでプレーしてくれて満足している。相川は4年間しかいないが、きょうも佐渡から応援に来てくれて、地域の人たちから応援される、いいチームだった。その野球部がなくなるのは寂しい。部員には野球を続けてくれてありがとうと言いたい」

◆相川・佐藤良哉主将(投手)の話◆
「最後の試合を全力でプレーできて良かった。途中で(一塁手の)山木が(打者と交錯して)ケガをして少しでも投球で助けなければと思って全力で打ち取りにいった。(3、4回と三者凡退に抑えられて)思った以上に抑えることができた。(主将として)部員を集めるのが大変だったが、助っ人の選手たちと一緒に最後に全力プレーできてよかった。今後は進学希望だがどこかできるところで野球を続けたい」

◎13日の試合予定◎
1回戦
<佐藤池>
①柏崎常盤(10:00)開志学園
②関根学園(12:30)新発田農

以下は2回戦
<鳥屋野>
①日本文理(9:00)新潟
②高田北城(11:30)堀之内
③長岡工(14:00)巻

<五十公野>
①東京学館新潟(9:00)新潟明訓
②五泉(11:30)新発田
③新潟工(14:00)長岡高専

<五泉>
①新潟第一(10:00)阿賀野
②吉田(12:30)豊栄

<悠久山>
①新潟江南(9:00)新潟商
②万代(11:30)六日町
③糸魚川(14:00)長岡

<三条パール金属>
①三条東(10:00)分水
②村上桜ヶ丘(12:30)佐渡

(取材・撮影・文/岡田浩人)

【高校野球】2回戦始まる シード校登場 日本文理、新潟商は苦しみながらも3回戦へ

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第96回全国高校野球選手権・新潟大会は13日、1回戦2試合と2回戦13試合が6球場でおこなわれた。シード校が登場し、3季連続甲子園出場を目指す日本文理は3-1で新潟に競り勝ったものの、適時打が出ず課題を残す初戦となった。第4シードの新潟商も新潟江南に延長戦の末サヨナラ勝ちと初戦に苦しんだ。第2シードの新潟明訓は東京学館新潟を相手に立ち上がりに苦しんだものの、中盤一挙に得点を重ねコールド勝ちした。昨夏準優勝の村上桜ヶ丘は初戦で佐渡に敗れた。14日は2回戦16試合が行われる予定。


鳥屋野① 日本文理×新潟 日本文理①飯塚悟史投手

◆13日の試合結果◆
1回戦
<佐藤池>
①開志学園4ー3柏崎常盤
②関根学園6-1新発田農

以下は2回戦
<鳥屋野>
①日本文理3-1新潟
②高田北城29-3堀之内(5回コールド)
③長岡工7ー0巻(7回コールド)

<五十公野>
①新潟明訓10-0東京学館新潟(6回コールド)
②五泉6-2新発田
③新潟工7ー0長岡高専(7回コールド)

<五泉>
①新潟第一4ー3阿賀野
②豊栄8-1吉田(8回コールド)

<悠久山>
①新潟商1-0新潟江南(延長10回サヨナラ)
②六日町2-0万代
③糸魚川6ー3長岡

<三条パール金属>
①三条東6ー1分水
②佐渡3-1村上桜ヶ丘

◎14日の試合予定◎
<鳥屋野>
①中条(9:00)中越
②白根(11:30)新潟向陽
③新発田南(14:00)柏崎

<五十公野>
①新潟県央工(9:00)上越総合技術
②十日町(11:30)佐渡総合
③柏崎工(14:00)新津

<五泉>
①新潟南(10:00)有恒・安塚・柏崎総合
②長岡大手(12:30)村上

<悠久山>
①北越(9:00)長岡向陵
②新潟西(11:30)新潟東
③新発田中央(14:00)高田商

<佐藤池>
①新潟産大附(9:00)村松
②上越(11:30)加茂農林
③高田(14:00)帝京長岡

<三条パール金属>
①小千谷(9:00)三条商
②小千谷西(12:30)加茂暁星

(取材・撮影・文/岡田浩人)

【高校野球】第3シードの新潟産大附がコールド勝ち 長岡大手は延長14回を制す

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第96回全国高校野球選手権・新潟大会は14日、6球場で2回戦16試合がおこなわれた。春の4強で第3シードの新潟産大附はコールド勝ち。春8強の第5シードの中越、北越、新潟県央工は順当に勝ち上がったが、春16強の第6シードのうち新発田南、高田商、新津が初戦で敗れた。15日は2回戦の残り3試合が佐藤池でおこなわれる。


五十公野① 新潟県央工3番・池田誉志輝選手が適時打 決勝点に

◎14日の試合結果◎
<鳥屋野>
①中越10-0中条(5回コールド)
②白根12-2新潟向陽(5回コールド)
③柏崎5-1新発田南

<五十公野>
①新潟県央工1-0上越総合技術
②十日町4-0佐渡総合
③柏崎工5ー2新津

<五泉>
①新潟南3-2有恒・安塚・柏崎総合
②長岡大手1-0村上(延長14回)

<悠久山>
①北越4-0長岡向陵
②新潟東4-3新潟西
③新発田中央6ー5高田商(延長10回サヨナラ)

<佐藤池>
①新潟産大附13-0村松(5回コールド)
②上越7-4加茂農林
③帝京長岡5ー0高田

<三条パール金属>
①小千谷5-0三条商
②加茂暁星3-1小千谷西

◎鳥屋野① 中越10-0中条(5回コールド)◎

中越のエース①星佳孝投手

◇中越・星佳孝投手の話◇
「初回の先頭バッターの入りを意識していた。追い込むまでは良かったが、その後の精度が低くて四球になってしまった。ショックだったが引きずることなく投げることができた。緊張はしていなかったが、丁寧に丁寧に行こうという意識が力みに繋がってしまった。2回からは大量得点にも支えられてテンポよく投げることができた春の状態は良くなかったので、最後の夏は甲子園に行きたい。昨年は準々決勝で文理と戦って負けてしまったので、ことしは文理に勝ちたい」

◎五十公野① 新潟県央工1-0上越総合技術

新潟県央工①桑原涼投手 上越総合技術打線を完封した


上越総合技術の2年生①閏間涼投手

◇新潟県央工・井口哲朗監督の話◇
「桑原の投球が良かった。春は2年生の石橋が中心となって投げていたが、3年生の桑原が意地を見せてくれた。春は守備でリズムを作ることができなかったので、それ以降守備でリズムを作ることができるよう鍛えてきた。きょうは先頭でアウトが取ることができ、練習の成果が出たと思う。(この後も)1つ1つ積み重ねていくだけ」

◇新潟県央工・渡辺貴之主将の話◇
「練習試合でも点の入らない厳しい展開があって、粘り強くやる意識を持っていた。点を与えないで終盤に粘り勝ちができて、チームの勝利だと思う。次の試合につながる勝ちだった。(鈴木春樹前監督に)今まで教えてもらったことを実践して、勝って恩返ししたい」

◇貴重な先制適時打の新潟県央工・池田誉志輝選手の話◇
「打ったのはストレートで内寄りだった。投手の桑原が頑張っていたのと、ベンチ入りできなかった3年生の分まで打とうと思って打席に入った。初球から積極的に行くのが持ち味。投手が頑張っている分、野手が打って投手を楽にして勝ちたい」

◎五泉② 長岡大手1-0村上◎

2番手で6回から登板した長岡大手①古川真斗投手


延長14回を1人で投げ切った村上①齋藤雅史投手


9回裏2死2塁のピンチを抑えた選手を拍手で迎える長岡大手・鈴木春樹監督(右端)


延長14回表、長岡大手の6番・平沢知幹選手がスクイズを決め先制

◇長岡大手・鈴木春樹監督の話◇
「相手の投手が良く、終盤までボールに力があった。選手が延長に入ってから泣きながら試合をしていた。スクイズを決めた平沢は2年生。プレッシャーがかかったと思うが良く決めてくれた。この試合を選手がどう受け止めて、野球の怖さ、厳しさを教えられるようこの糧を大きく広げたい。(母校での夏の勝利の感想は?)夏に勝つのは大変。心が初心に帰って遮二無二戦えた」

◎15日の試合予定◎
<佐藤池>
①関根学園(9:00)糸魚川白嶺
②加茂(11:30)開志学園
③三条(14:00)十日町総合

(取材・撮影・文/岡田浩人)

【高校野球】2回戦終了 全88チームが登場 3回戦進出の32校出そろう

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第96回全国高校野球選手権・新潟大会は15日、2回戦の残り3試合が柏崎市佐藤池球場でおこなわれ、これで全88チームが登場した。関根学園は春8強の糸魚川白嶺をくだした。加茂、三条はコールド勝ちで3回戦へ駒を進めた。16、17日は試合がなく、18日から3回戦が始まる。

3回戦進出を決め校歌を歌う三条の選手たち

◎15日の試合結果◎
<佐藤池>
①関根学園6-4糸魚川白嶺
②加茂7-0開志学園(7回コールド)
③三条10-1十日町総合(7回コールド)

◎佐藤池① 関根学園6-4糸魚川白嶺◎

糸魚川白嶺①齋藤央兆投手


関根学園⑩樋口甲星投手


6回裏、糸魚川白嶺の5番・松澤琢巳選手が左越え3点本塁打放つ


9回表、関根学園の3番・小山謙太郎選手が勝ち越し打放つ

◆糸魚川白嶺・大島勉監督の話◆
「これが高校野球。いい試合だった。みんなが一生懸命に頑張った。それだけに勝ちたかった。人数が少ない(11人)ので1人1人にかかるウエートが大きかったが、その責任は果たしてくれた。(9回のピンチでは1塁が空いていたので)齋藤にボール球を放って欲しかったが、ストライクに入ってしまった。ただ齋藤は粘り強く投げた」

◆糸魚川白嶺・齋藤央兆投手の話◆
「最後の最後でいい投球ができなかった。まだ自分が投手として力が足りないと感じた。(6回のスリーーランで)勝ち越した後、あと3回抑えればと思い、守りに入ってしまった。9回はストライクからボールになる変化球を投げたつもりが、ストライクからストライクに入ってしまった。悔いの残る1球。(部員11人だったが)この11人でやってきたからこその特別な力があったと思う。大学に行って野球を続けたい」

◎佐藤池② 加茂7-0開志学園(7回コールド)◎

加茂の先発投手①吉田陽祐投手


3回から登板した開志学園①中村拓斗投手


7回裏、加茂が満塁から犠飛で1点を入れてコールドが成立しサヨナラ勝ち

◇加茂・吉田陽祐投手の話◇
「中盤に連続四球を出して崩れてしまったのでそこが反省点。修正して次の試合に臨みたい。1年生の夏は巻の佐藤悠人さんに負け、2年生の夏は新発田の山田健登さんに負けた。1年生の時に対戦した巻の佐藤悠人さんのスライダーと直球のコントロールを参考にして練習してきた。次の関根学園はいろいろと仕掛けてくると思うが、自分たちも負けないよう仕掛けていきたい」

◎佐藤池③ 三条10-1十日町総合(7回コールド)◎

1回裏、1点を追う三条は犠飛で同点に追い付く 走者は有坂信哉選手


十日町総合の先発投手①本多直人投手 左腕ながら途中から三塁も守った


3回裏、三条の5番・堀内昴選手が2点適時二塁打を放つ

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三条のエース①小杉悠太投手 7回を投げ被安打3、失点1の投球内容

◇三条・勝雅史監督の話◇
「(88校目の登場で)待たされるのはやりにくかった。試合前に選手が硬くなっているなと思ったが、初回の守りに出た。あそこで(失点が)1点で終わって良かった。エースの小杉はボールが走らないと言っているが、低めに投げることができていたと思う。打撃は初戦にしてはつながった。初回に同点に追い付いて落ち着くことができた。(埼玉では浦和学院が県立高校に敗れたが?)あまりよその高校のことにコメントできないが、私立には負けたくないという思いでやっている。次の加茂暁星は投手がいいので、また練習をして臨みたい」

◇三条・小杉悠太投手の話◇
「全然良くなかった。ブルペンから調子が良くなくて、わけがわからない状態で試合に入ってしまった。6回、7回は修正できたが、これでは上に勝ち上がっていっても通用しない。次までにしっかり仕上げたい」

(取材・撮影・文/岡田浩人)


【高校野球】3回戦始まる 日本文理はコールド勝ち 新潟明訓と五泉は降雨引き分け再試合に

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第96回全国高校野球選手権・新潟大会は18日、3回戦8試合が4球場でおこなわれている。第1シードの日本文理はコールド勝ちしたが、第3シードの新潟産大附が上越に敗れた。新潟明訓と五泉の試合は延長11回裏途中で雨が強くなり、回が成立している延長10回降雨コールド引き分けとなり、19日に再試合となった。このため五十公野の第2試合・新潟工×豊栄と五泉×新潟明訓の再試合を19日に実施し、19日に予定されていた新潟県央工×十日町と長岡大手×柏崎工の2試合を20日におこなう。他の3球場は予定通り3回戦をおこなう。4回戦は鳥屋野は予定通り20、21日におこなうが、悠久山は1日順延し21、22日におこなう。

五十公野① 五泉×新潟明訓 雨で中断しベンチで待つ五泉の選手たち

◎18日の3回戦の結果◎
<鳥屋野>
①日本文理11-0高田北城(5回コールド)
②長岡工2-1新潟第一(試合終了)

<五十公野>
①五泉1-1新潟明訓(延長10回降雨コールドゲームで引き分け再試合に)
②新潟工(19日に順延)豊栄

<悠久山>
①新潟商2-0六日町(試合終了)
②糸魚川6-0三条東(試合終了)

<佐藤池>
①上越7-1新潟産大附(試合終了)
②帝京長岡2-1佐渡(延長13回・試合終了)

◎鳥屋野① 日本文理11-0高田北城(5回コールド)◎

日本文理の先発③小太刀緒飛(こだちおとわ)投手

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高田北城の先発①安田皓生投手


日本文理の2番手⑩藤田優平投手

◇日本文理・大井道夫監督の話◇
「初戦の後、フライを打たないために、叩く練習をしてきた。小太刀はまあまあ、四球を出すのはよくない。藤田も追い込んでからのボール球がよくない。(適時打の)片岡は北信越大会から使っている選手でよくやっている。練習の成果が出ている。(北信越大会で右肩をケガした)竹石は守備で入ったけど、慣らしていかないと。これからどんどん使っていく

◇日本文理・池田貴将主将の話◇
「初戦の後、学校に帰ってすぐに練習をしたが、その時から一握り短めにバットを持って上から出すことを意識した。バッティング練習をすればいつものバッティングに戻ると思っていたので焦りはなかった。自分が打つと打線も勢いづくので、チームの軸としてしっかりやっていきたい」

◇日本文理・片岡優斗選手の話◇
「(2打数2安打で打点2)北信越大会は自分でもびっくりするくらいの結果が出たが、その後打撃が不調で今大会を迎えた。練習が終わってから夜間練習を2時間くらいやったが、メンバーやメンバー外の3年生が一緒に付き合ってくれた。みんながちょっとした悪いところでも指摘してくれるのでそういうことでも今の結果に繋がっていると思う。自分がメンバーに入ることによって抜ける選手もいる。自分がしっかり結果を出すことで仲間にがんばっていることを伝えたい」

◎鳥屋野② 長岡工2-1新潟第一◎

長岡工①高頭亮太投手


新潟第一⑩高野寛投手


9回表、長岡工が2死3塁から代打・富岡稜主将の適時打で1点勝ち越し


9回表に勝ち越し打を放った長岡工・富岡稜主将

◇長岡工・冨岡稜主将の話◇
「春に練習試合で右手を骨折してから、なかなか練習ができなかったが、 チャンスに打ててよかった」

◎五十公野① 五泉1-1新潟明訓(延長10回降雨コールド引き分け)◎

新潟明訓の先発⑪漆原大晟投手


五泉の先発①大塚翔太投手


7回から登板した新潟明訓①村山賢人投手


引き分け再試合が決まり引き上げる新潟明訓ナイン


引き分け再試合が決まり引き上げる五泉ナイン

新潟明訓・本間健治郎監督の話◇
「もう少し捉えられるボールがあったと思うが、攻撃が雑になった。打者が変化球を待っている割に打ち損じが多かった。(継投は)考えていたが4時まで試合をやることは考えていなかった(苦笑)。(中断は)2度とも攻撃中の中断だったのでまだ良かったが、決めたかった。(11回表のピンチは)村山がスライダーが曲がらず痛打されたがそこからよく抑えた。再試合は仕方がない。明日しっかりやります」

◇五泉・江端利文監督の話◇
「(9回裏の中断後サヨナラ負けのピンチで)大塚はよく抑えた。そういうところからの投球が課題の選手だったので一回り成長が見られた。1、2回はボールが高かったが、3回から変化球が決まって何とかなった。展開としては試合前に何とかついていこうと考えていた通りの展開だった。11回表は(無死1、3塁のチャンスで)決めたかった。(中断は)どちらもピンチだったので、雨が降ってもやらなければいけないと考えていた。運があったと思って明日頑張りたい」

◎19日の3回戦の試合予定◎
<鳥屋野>
①白根(10:00)中越
②柏崎(12:30)新潟南

<五十公野>
①新潟工(10:00)豊栄
②五泉(12:30)新潟明訓

<悠久山>
①北越(10:00)新潟東
②小千谷(12:30)新発田中央

<佐藤池>
①加茂(10:00)関根学園
②三条(12:30)加茂暁星

(取材・撮影・文/岡田浩人)

【高校野球】19日は3球場で中止 関根学園と三条が4回戦へ

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第96回全国高校野球選手権・新潟大会は19日、4球場で3回戦8試合が予定されていたが、降雨のため鳥屋野、五十公野、悠久山の3球場6試合が中止・順延となった。佐藤池の2試合は2時間遅れでおこなわれ、関根学園と三条が勝ち4回戦進出を果たした。19日は3球場で3回戦6試合がおこなわれる。DSC01889佐藤池① 加茂×関根学園

◎19日の3回戦の結果◎
<佐藤池>
①関根学園7-6加茂
関根 010 100 005 |7
加茂 500 001 000 |6

②三条6-0加茂暁星
暁星 000 000 000 |0
三条 401 000 10× |6

◎関根学園7-6加茂◎

加茂のエースで主将①吉田陽祐投手 最終回までクレバーな投球が光った


9回表、関根学園の2番平野涼選手の左前2点適時打で逆転


9回裏、2死満塁のピンチで最後の打者を一邪飛に抑え喜ぶ関根学園ナイン


強打の関根学園を追い詰めたものの9回表に4点差を逆転され、惜敗した加茂

◆加茂・神保良博監督の話◆
「吉田には『この大会を通して成長していこう』と話していたが、それができた。(1回に5点取って)こんなに打線が繋がったのは今まであまりなかった。悪天候だったが、冬の練習も外でやっていて、雨でも苦にしないチーム。むしろ雨の時ほど負けるなと話していた。(9回1死1、2塁から遊ゴロ悪送球でピンチが広がり)慌ててしまったのだろう。あの辺が鍛え足りなかったのかなと。最後にエラーが出たが、ここまでよく守ってくれた。主将でエースの吉田はリーダーシップがあり、素晴らしい選手。5人の3年生と一緒に(転勤で)加茂に入ったが、この3年生と一緒に野球ができて良かった」

◆加茂・吉田陽祐主将(投手)の話◆
「最後は2アウトを取って、自分の中でこれはいけるという心のスキができてしまって、そこを関根学園に突かれた。(ミスが出て)落ち着いていこうと思うあまり、セーブして投げて連打を食ってしまった。最終回はだんだん余裕が消えていった。3年生が5人と少なかったが、やり切ったという感じ。(勧誘などしてたくさん入ってきた)後輩にはぜひ頑張ってほしい。大学でも野球を続けたい」

◎三条6-0加茂暁星◎

三条の先発①小杉悠太投手


加茂暁星のエース①泉田多聞投手


7回裏、三条が4番小杉悠太選手の左前適時打で1点を追加

◇三条・小杉悠太投手の話◇
「冬の間に(結果が良かった)去年秋の大会のビデオを見て、その投球ファームのイメージと自分がやっている動きが違って、速い球を投げよう、投げようと力が入っていた。(初戦の後)少し手をリラックスさせるフォームに修正した。きょうは力を入れなくてもいいボールが行っていた。次の試合、どこが相手でも自分たちの野球をやるだけ。ここからどんどん調子を上げていくイメージで調整していきたい」

◎20日(日)の試合予定◎
<鳥屋野>
①白根(10:00)中越
②柏崎(12:30)新潟南

<五十公野> ※試合順を元に戻す
①五泉(10:00)新潟明訓
②新潟工(12:30)豊栄

<悠久山>
①北越(10:00)新潟東
②小千谷(12:30)新発田中央

※五十公野の3回戦①新潟県央工×十日町②長岡大手×柏崎工は21日に。
 鳥屋野の4回戦は21、22日に実施。悠久山の4回戦は22、23日に実施。

(文/岡田浩人)

【高校野球】再試合は新潟明訓が勝利 3回戦6試合がおこなわれる

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第96回全国高校野球選手権・新潟大会は20日、3回戦6試合が3球場でおこなわれた。18日に降雨コールド引き分けで再試合となった五泉×新潟明訓は新潟明訓が勝利。春ベスト8の中越と北越はコールド勝ちで4回戦進出を決めた。21日は3回戦残り2試合と4回戦2試合がおこなわれる。


五十公野① 力投する新潟明訓①村山賢人投手

◎20日の3回戦の結果◎
<鳥屋野>
①中越7-0白根(7回コールド)
白根000 000 0 |0
中越200 020 3 |7

②柏崎10-3新潟南
柏崎103 013 002 |10
新南000 000 300 |3

<五十公野>
①新潟明訓6-2五泉
五泉010 100 000 |2
明訓022 000 20× |6

②豊栄6-4新潟工
新工220 000 000 |4
豊栄200 400 00× |6

<悠久山>
①北越7-0新潟東(7回コールド)
新東000 000 0 |0
北越700 000 × |7

②新発田中央8-1小千谷(8回コールド)
小千谷000 000 10 |1
新発中003 020 12 |8

◎五十公野① 新潟明訓6-2五泉◎

五泉①大塚翔太投手


2回裏、新潟明訓7番・勝海光太朗選手が中前適時打を放ち2点を挙げ逆転


9回表、五泉の攻撃中 ブルペンで肩を作りながら攻撃を見守る大塚投手


9回2失点で完投した新潟明訓①村山賢人投手と捕手の水澤圭太選手

◇新潟明訓・本間健治郎監督の話◇
「夏の大会の厳しさをこの2試合で勉強させてもらった。(打順変更は)前回は漆原が先発だったが、今回は村山を立てて打順も4番で戦うんだ、これがベストという布陣で臨んだ。試合展開は修正、修正、修正の連続だった。走者を置いた後の打撃でつまづいている部分がいくつかあるので、もう少し流れができたらと思う。(投手の)村山はきょうは途中から組み立てを変えた。後半のように伸びやかに投げることができれば」

◇新潟明訓・村山賢人投手の話◇
「(先制点を奪われ)焦りはなかったが、テンポが上手くつかめなかった。悪いなりに工夫しようと思った。点を取られてスライダーを見せ球として使うように組み立てを変えた。(試合が伸びたことは)影響ない。集中を切らさずにできた。(4番打者としては)打順は関係なく集中しようと思ったが、緊張した。自分が点を取られたので、(7回のタイムリーは)点を返したかった。これからも自分たちの野球をやるだけ。集中して試合に臨みたい」

◆五泉・大塚翔太投手の話◆
「(引き分けだった)前回はみんなを信じて助けてもらったので、きょうは自分が抑えようと思ったが力んでしまった。先制してもらい抑えなきゃと力が入り、制球が荒れてしまった。1年秋に明訓に勝った時は(1つ先輩の)後藤拓朗キャプテンをはじめ先輩が支えてくれた。明訓に勝って、去年夏に負けた新潟工を相手に勝とうと思っていたが、明訓に勝てなくて悔しい。最後は村山に『次も頑張れよ』と伝えた。明訓を相手に思い切り投げて、1年秋から成長できたと思えた」

◎五十公野② 豊栄6-4新潟工◎

豊栄の2番手でマウンドに上がった①曾田祐己投手


新潟工の先発①横川泰大投手

ベスト16入りを果たした豊栄

◇豊栄・小林聡監督の話◇
「とにかくウチは弱いチーム。向こうは部員が100人近くもいるチーム。簡単に勝てないぞとベンチで言っていた。(8回の)セカンドゴロエラーもいつも通り(笑)。ただそういうことでズルズル崩れるのはやめようと言っていた。(2番手で登板した)曾田が好投したのが勝因。負けん気は人一倍ある選手。緩急が持ち味。(4回戦の明訓戦へは)何とか接戦になれば。集中を切らさず最後まで戦いたい」

◇豊栄・曾田祐己投手の話◇
「強い相手だったが自分が3年間やってきたことを出すだけだと思っていた。相手はスタンドも人数がたくさんいたが、でも自分たちは負けないと思いやっていた。カーブでカウントが取れたのが良かった。(8回のエラーも)よくあることなので(笑)いつも通りできた。目標はベスト8で、エコスタで試合をすることなので、ここで浮かれず明訓戦もきょうのように強気でしっかり戦いたい」

◎21日の試合予定◎
<鳥屋野・4回戦>
①日本文理(10:00)長岡工
②柏崎(12:30)中越

<五十公野・3回戦>
①新潟県央工(10:00)十日町
②長岡大手(12:30)柏崎工

(取材・撮影・文/岡田浩人)

2014年夏…きっとこの場所にいたであろう少年を思いながら

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7月10日に開幕した高校野球・新潟大会も早いもので3回戦が終わろうとしています。大会はこれから4回戦、準々決勝、準決勝、決勝・・・といよいよ佳境に入っていきます。一方でもう既に70チームが敗退し、3年生の野球部員は「敗退」=「引退」という道を余儀なくされていると思います。そんな3年生に少し長くなりますが、「同級生」の少年のお話しをしたいと思います。

10日にハードオフ・エコスタジアムでおこなわれた開会式で、88チームの選手たちの入場行進を眺めながら、元気でいればきっとここで行進していたであろう1人の少年と、スタンドで声援を送っていたであろう少年のお母さんのことを思っていました。その少年の名は水島樹人(みきと)くん。お母さんは水島正江さん。2人はもうこの世にはいません。

糸魚川市に住む野球少年だった樹人くんはイチロー選手に憧れ、将来はプロ野球選手を夢見る小学4年生でした。サッカーのアルビレックス新潟がJ1で活躍する様子を見て、「何で新潟にはプロ野球チームがないんだろう。できればいいのにな」とお母さんの正江さんに話していました。

水島樹人くん

ところが2006年7月9日、糸魚川市美山球場でおこなわれた大会の試合前、樹人くんはランニング中に突然倒れ、急性心不全で亡くなりました。当時、球場にはAED(自動体外式除細動器)がありませんでした。もしAEDがあったら、その場で蘇生措置がおこなわれ、樹人くんの命はひょっとしたら助かっていたかもしれません。

僕はちょうどその頃、新潟から誕生しようとしていた独立リーグ・BCリーグの取材をしていました。村山哲二代表が2006年5月に新潟市で記者会見し、その構想を発表していました。村山代表は各県を回ってリーグの賛同者・協力者を探すために奔走していて、その様子を取材していたのです。

その村山代表のもとに7月中旬、お母さんの水島正江さんから手紙が届きます。息子を亡くしたばかりであること、その息子が新潟にプロ野球があればいいのにと言っていたこと・・・「息子の夢かなえてください。応援しています」とその手紙には綴られていました。村山代表は正江さんと会い、樹人くんの思いを形にするためリーグ創設の思いを強くします。そしてAEDを普及させるために、リーグとして取り組んでいくことを正江さんに伝えました。

僕は取材の過程で正江さんと出会います。正江さんは野球を見ることが好きな女性でした。BCリーグの試合会場に足を運んでは選手たちに声援を送っていました。時にはこちらがビックリするくらいの大きな声をだし、選手を応援していました。息子の思いが形になったBCリーグを温かく見守っていました。
正江さん
BCリーグの会場で挨拶する水島正江さん 左端は村山哲二代表(去年7月)

ところがおととし、正江さんは肺炎から不整脈を併発してしまい、長期間入院してしまいます。病床からでも村山代表への手紙で「絶対に球場に行く。野球を見たい」と伝えるくらい、息子が大好きだった野球への思いを綴っていました。一度はかなり体調も回復し、球場で野球を観戦できるようになるまでになったのですが、去年12月、突然自宅で倒れ、樹人くんのもとへと旅立ってしまいました。48歳の若さでした。

樹人くんは元気でいればことし高校3年生になっていました。きっと大好きな野球を続け、どこかの高校の野球部に入り、甲子園を目指して汗を流していたと思います。そしてその姿をお母さんの正江さんはスタンドから応援していたと思います。

10日の開会式で高田農の前川峻主将が「私は野球が大好きです」という言葉で始まる選手宣誓をおこないました。野球が大好き・・・いい言葉だなぁと思いながら聞いていました。甲子園に出ることができたとしても、その夢が叶わなくても、どちらにしてもこの夏で3年生の野球部員としての日々は終わります。でも皆さんは「野球が大好き」な気持ちは変わらないと思います。

これから正念場の試合を迎える選手の皆さんには今この瞬間に野球ができることに感謝しながらプレーをしてほしいと思いますし、残念ながら敗退してしまった選手の皆さんにも、この先の人生で野球ができる喜びを・・・命があって野球ができることへの喜びを感じながら、どんな形でもいいので野球という素晴らしいスポーツを続けてほしいなと思います。

ことしの夏も本当に素晴らしい試合が続いています。恐らく樹人くんと正江さんも球場の空から皆さんの素晴らしい試合を見つめていると思います。

(文/岡田浩人)

【高校野球】日本文理と中越がベスト8進出 県央工と長岡大手が4回戦で対決へ

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第96回全国高校野球選手権・新潟大会は21日、3回戦2試合と4回戦2試合が2球場でおこなわれ、4回戦では日本文理と中越がとものコールド勝ちしベスト8進出、準々決勝で対戦することが決まった。3回戦では新潟県央工と長岡大手が勝ち、22日の4回戦で対戦することが決まった。22日は2球場で4回戦4試合がおこなわれる予定。

なお中越×柏崎戦で中越が1試合で4本塁打を記録。新潟県高野連によると1950年の新潟大会3回戦・柏崎10-0糸魚川で柏崎が1試合4本塁打を記録して以来の大会タイ記録だという。


鳥屋野② 中越×長岡工 6回表、中越の金子雄斗選手が左越えソロ本塁打放つ

◎21日の試合結果◎
<鳥屋野・4回戦>
①日本文理14-2長岡工(5回コールド)
長工000 02 |2
文理326 3× |14

②中越10-0柏崎(6回コールド)
中越233 101 |10
柏崎000 000 |0

<五十公野・3回戦>
①新潟県央工6-3十日町
県央工004 010 001 |6
十日町002 000 100 |3

②長岡大手6-1柏崎工
柏工000 001 000 |1
大手010 002 03× |6

◎鳥屋野① 日本文理14-2長岡工◎

1回裏に日本文理が5番片岡優斗選手の適時打で先制


日本文理の先発①飯塚悟史投手


長岡工①高頭亮太投手


日本文理の1番・星兼太選手


長岡工は5回に2点を返す

◇日本文理・大井道夫監督の話◇
「星が(3安打で)当たりが戻ってきた。打線にフライが少なくて収穫。初戦の新潟戦がいい勉強になったのでは。飯塚の出来は普通。(あと3つだが)まずは準々決勝までは取りこぼしがないようにと選手に言ってきた。ここまでくればどの学校にもチャンスがある。一戦一戦しっかり戦っていきたい」

◇日本文理・池田貴将主将の話◇
「初戦の新潟戦から比べて打線の調子が戻ってきて、大振りにならないよう、しっかりつなごうという意識でできた。春の北信越大会のようにリードされても返せるという雰囲気にチームがなってきた。甲子園に出なければ目標の達成ができない。目の前の試合を一戦必勝でしっかり戦いたい」

◎鳥屋野② 中越10-0長岡工◎

1回表、中越の1番・小林史弥選手が先頭打者左越え本塁打を放つ


1回表、中越が4番・齋藤颯選手が左越え本塁打放つ


4回表、中越の5番・小野育央選手が右越え本塁打を放つ


2回途中からマウンドに上がった柏崎①柳進也投手


本塁打を含む3安打2打点の中越1番・小林史弥選手

◇中越・本田仁哉監督の話◇
「本塁打という形は出来すぎ。公式戦をやってきて4本の本塁打は初めて。基本に忠実に逆らわずセンターへと言ってきたが、その心がけの延長が本塁打になった。自分のタイミングとポイントで捉えることができていた。(次は日本文理との準々決勝で)1つ目の大きな山とずっと言ってきた。気持ちも技術もそのために準備をしてきた。頭と体を整理して臨みたい」

◇先頭打者本塁打の中越2年・小林史弥選手の話◇
「(先頭打者本塁打は)塁に出ることだけを考えていた結果。インハイのストレート。レフトの頭を越えたとは思ったが入るとは思わなかった。これまで結果が出なかったが、使ってくれた監督に感謝している。(4番の齋藤)颯とずっと一緒に自主練習をやってきたので、結果が出て嬉しい」

◎五十公野① 新潟県央工6-3十日町◎

県央工①桑原涼投手


十日町①高橋克幸投手


4回戦進出を決めた新潟県央工の選手たち

◇新潟県央工・井口哲朗監督の話◇
「3年生が最後しっかりやってくれた。点を取った後の守りをもっとしっかりやらなければいけない。打撃では強気に振っていこうと言っている。あすも思い切りプレーしたい」

◇新潟県央工・桑原涼投手の話◇
「試合前にきょうは打たれるだろうから打たれた後も切り換えて投げろと言われていた。ピンチがたくさんあったが、ピンチでもさらにしっかり投げるようになった。外の直球を狙われていたので組み立てを替えた。あすは先頭打者をしっかり抑えたい」

◎五十公野② 長岡大手6-1柏崎工◎

長岡大手の先発で5回を無失点 ⑩五十嵐征夫投手


柏崎工①布施峻史投手


6回裏、長岡大手が6番⑰平沢知幹選手(中央)が2点適時三塁打を放つ


母校を率いて前任校の新潟県央工と対戦することになった鈴木春樹監督(中央)

◇長岡大手・鈴木春樹監督の話◇
「先発の五十嵐と三塁打を打った平沢の成長で勝たせてもらった。もう少し3年生に頑張ってもらわないと夏は勝てない。夏は想定を超える成長がないと勝っていけない。選手たちには能力的には甲子園に行く力が十分にある。(4回戦は前任校が相手だが?)県央工の生徒たちにも高校野球がどういうものか教えてあげたいし、負けられない試合。大手の選手たちの力を出させるだけ」

◇長岡大手・平沢知幹選手の話◇
「先輩たちの夏を終わらせたくないという思いで打席に立った。春は背番号9番でスタメンだったが、そこからミスやだらけたプレーをしてしまい、夏は17番になった。監督にいろいろと指導されて自分を見詰め直して謙虚に受け止め練習してきた。(4打点で)嬉しいが継の試合がすぐにあるので喜んでばかりいられない」

◎22日の4回戦の試合予定◎
<鳥屋野>
①糸魚川(10:00)新潟商
②北越(12:30)新発田中央

<悠久山>
①新潟明訓(10:00)豊栄
②新潟県央工(12:30)長岡大手

(取材・撮影・文/岡田浩人)

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