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【高校野球】日本文理 ベンチ入りメンバー紹介②

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【日本文理 ベンチ入りメンバー紹介②】

⑥黒臺騎士(3年・遊撃手) 兵庫・報徳学園中 170センチ60キロ 右投右打

田中将大投手などを輩出した兵庫県の硬式野球チーム「宝塚ボーイズ」出身。「関西からやって来て、地元の甲子園に戻れるのが嬉しい」と喜ぶ。「野球と勉強を両立させたい」と日本文理への進学を選択した。「くろだいないと」という珍しい名前はすぐに監督やチームメイトに憶えてもらった。遊撃の守備と強肩を買われ、1年からベンチ入り。ただ打撃には課題があった。「春の選抜では6打数0安打で結果を残せなかった。春以降、一球の大切さを心掛けるようにした」結果、つなぐ2番打者として新潟大会は「自分でもびっくり」という打率.526と高打率を残した。決勝では9回裏に四球を選び小太刀のサヨナラホームランを呼び込んだ。「自分は大きな当たりを打てる選手ではない。単打単打、つなぐ意識で相手を嫌がらせることできれば」と常に考えている。甲子園では「2番打者として3番、4番にいい形でつなげられるよう。守備では飯塚を助けたい」と心に決めている。つなぐ野球を掲げる日本文理の「いやらしい」二番打者として、地元・甲子園でその存在感を発揮する。

⑦小林将也(3年・外野手) 紫雲寺中 180センチ80キロ 右投右打

新潟大会の決勝で2本の二塁打を放った長打力が持ち味。中学時代は新発田シニアで4番打者。「文理は打撃のチーム。自分の力がどれだけ通用するか確かめたかった」と進学を決めた。1年秋には4番打者に起用されるも「あの時は何も考えずに振っていた」と話す通り、直球をとらえることはできるが、変化球を打つのが苦手だった。その後、打順も下がった。「学年が上がるにつれていろいろと考えすぎるようになった」と振り返る。今春の選抜大会以降はレギュラーからも外された。その時に励ましてくれたのが仲間だった。「お前が出ないとダメだろと言われて・・・信頼されているんだと嬉しかった」。そこから自主練習で仲間にアドバイスを求めた。「自分のバッティングにアドバイスをもらった。3年生全員に支えられて夏に持ち直すことができた」と仲間への感謝を忘れない。この夏は「何も考えずに来た球をしっかりととらえることができた」結果、「新潟大会の決勝で打った2本の二塁打はどちらも変化球で体が自然に反応した。そういう点では成長できたと思う」と充実の表情を見せる。「甲子園に出てくる投手は失投が少ない。その少ない失投をいかにとらえることができるか。小さくならずにどんな球にもフルスイングできるようにしたい」と聖地で自慢の長打を披露するつもりだ。

⑧小太刀緒飛(3年・投手・外野手) 栃木・作新学院中 179センチ72キロ 左投左打

俊足巧打の3番打者。新潟大会決勝で逆転サヨナラホームランを放ち、一躍時の人に。取材が殺到するも「目標に向かってやっていることを忘れず、自分が話している内容をプラスにとらえたい」と話す。栃木県出身。栃木ヤングベースボールクラブで投手を務めた。作新学院中では学業成績が優秀で、「部活も学業も両立できる県外の高校の進学を考えた」と話す。日本文理の練習を見学し、その雰囲気を感じ進学を決めた。名前は「おとわ」と読む。「自分を支えてくれる仲間と一緒に力を合わせながら、広い世界に飛び立ってほしい」という両親の願いが込められている。2年春には背番号1を背負い、投手の中心として活躍も、新チームではその足と巧打を買われ、野手としての出場が多くなった。昨秋の神宮大会決勝では一塁手として捕球ミス。その後の逆転負けのきっかけを作ってしまった。「自分のせいで負けた。野球をやっていて経験したことがないほどのショックを受けた」と初めての挫折を味わった。しかし「それまでは失敗しちゃいけない、失敗したくないという気持ちが強かったが、失敗しなきゃ人は成長しないということが高校野球で味わって分かった。あの神宮の失敗があって、あれをどう生かすかを考えて冬を過ごした」と言う。私生活から自分を厳しく律した。誰よりも一球に対する集中力を磨いた。その結果が新潟大会決勝での逆転サヨナラホームランにつながったように見える。「新潟大会はもう終わったこと。自分たちが掲げていること(全国優勝)は普通のことではない。だから普通のことをしていては勝てない」と甲子園での戦いに向け気を引き締める。

⑨星兼太(2年・外野手) 見附中 177センチ73キロ 左投左打

パンチ力のあるトップバッターとして、日本文理の攻撃の切り込み隊長役を務める。中学時代はシニアの日本代表として活躍し、世界大会でベストナインにも選ばれた逸材。1年入学直後の練習試合で3打席連続ホームランを叩き込み、首脳陣や部員たちの度肝を抜いた。以来、ずっとベンチ入りし、2年生ながら今回が3度目の甲子園となる。「燃えてきている」と静かな口調で闘志を燃やす。新潟大会では準々決勝以降当たりが止まった。「3年生が打ってつないでくれて優勝することができた。先輩たちに助けてもらった」と感謝する。春の選抜甲子園では先制二塁打を放つも、「1番打者としての仕事ができなかった」と振り返る。迎えるこの夏の甲子園では「自分が先頭で打てばチームは勢いに乗る。自分が出塁してチームに勢いを付けたい」と意気込む。「一番として初回から打って成長したというところを見てもらいたい」。思い切りのいい星本来の打撃が甲子園で爆発するのを見たい。

(取材・文/岡田浩人 撮影/嶋田健一 文中敬称略)


【高校野球】日本文理 ベンチ入りメンバー紹介③

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【日本文理 ベンチ入りメンバー紹介③】

⑩高橋竜大(3年・投手) 東京・四谷中 183センチ80キロ 右投右打

右のサイドスロー。「球速はないが、カーブ、ツーシーム、フォーク、チェンジアップの変化球を低めに集めて球数を少なく打たせて取ることが持ち味」と語る。東京出身。「不安だったが、甲子園を目指し新潟にやって来た。冬は寒くてびっくりした」と笑う。しかし人懐っこい性格ですぐに仲間と打ち解けた。本格的に投手を始めたのは日本文理に来てから。低め変化球と制球に目を付けた大井監督が抜擢した。控え投手だが、ベンチでは試合に出場している選手たちのサポート役を買って出る。「飯塚がベンチに帰って来たときにいかにサポートできるか」と裏方としても汗をかく。「新潟に来て最高の仲間たちと出会えた。この仲間たちと甲子園で勝ちたい」と目を輝かせる。

⑪藤田優平(3年・投手) 内野中 173センチ60キロ 左投左打

サウスポーで躍動感あふれる投球が身上。昨秋の神宮大会準決勝で公式戦デビューを飾り、今治西相手に完投勝利。切れのある変化球を低めに集める。福島県郡山市出身で、東日本大震災を受け、家族で新潟市西区に避難してきた。「強豪である日本文理で挑戦したかった」と進学を決め、家族が福島へ戻った1年夏からは寮生活を始めた。「家族で暮らしていた時は洗濯や食器洗いは親がやってくれていた。寮に入って自分でやるようになって親のありがたさを感じた。精神的にも自立ができた」と話す。「家族への感謝の気持ちを込めた投球を甲子園で披露したい」と意気込む。

⑫豊田廉(3年・捕手) 東京・鶴川第二中 171センチ72キロ 右投右打

控え捕手。中学時代にKボールの東京選抜チームとして新潟に遠征に来たことがきっかけで日本文理への進学を決意。「不安があったがこの仲間に出会えてよかった」と振り返る。去年夏の新潟大会から試合前のブルペンで飯塚の球を受けてきた。夏、秋、春、そしてこの夏と飯塚の成長を自らのミットで感じてきた。今では「キャッチボールから球のキレ、腕の振りを見て、その日の調子が判断できる」と言う。他の控え投手にも「自分が登板する場合の役割を考えさせるようにしている」と話す。甲子園では「鎌倉の控えとして試合に出ることも頭に入れつつ、ブルペンやベンチで選手をサポートする役割を果たしたい。ベンチから試合の流れを作りたい」と仲間を支える覚悟で臨む。

⑬川口達朗(3年・内野手) 水原中 180センチ78キロ 右投左打

左のスラッガー。阿賀野市出身で小学生時代は地元の寺社ビッグファイターズで野球を始めた。5歳先輩に09年の甲子園準優勝メンバーで甲子園で2本塁打を放ったスラッガー高橋義人さんがいた。「義人さんがカッコ良くて、尊敬していました。新発田シニアに入ったのも、日本文理に入ったのも、ずっと義人さんの背中を追いかけてきたから」と目を輝かせる。入学後は主に代打としての起用が多く、「誰よりも代打の経験は多い。1球にかける思い、1打席にかける思いは誰よりも強い」とアピールする。そのため1球で仕留める打撃練習も重ねている。今夏の新潟大会で甲子園出場を決めると憧れの先輩から連絡が入った。「おめでとうと言われて本当に嬉しかった」。09年の甲子園決勝はアルプススタンドから憧れの先輩を応援していた。今度は自分が甲子園のグラウンドで活躍する姿を先輩に見てもらいたいと思っている。

⑭榑井駿(3年・内野手) 山王中 170センチ75キロ 右投左打

内野守備のスペシャリスト。新潟西シニアで遊撃手としてならし、高校の進路で迷っていた時に日本文理OBから勧められた。去年秋の県大会からメンバー入りしたが、神宮大会、春の選抜はメンバーから外れた。「なかなか結果が出ずに悩んでいた。文理では打たないと『生きていけない』と思ったので」と冬場は徹底的にバットを振り込んだ。その結果、選抜後の県大会でベンチ入りメンバーに復帰。初戦で二塁手として先発出場すると結果を残した。夏の新潟大会では1打席の出場に留まったが、「いつでも出場できるよう準備している。出番が来たら全力プレーで頑張りたい」と全国の舞台でのデビューを待っている。

(取材・文/岡田浩人 撮影/岡田浩人 嶋田健一 文中敬称略)

【高校野球】日本文理 ベンチ入りメンバー紹介④

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【日本文理 ベンチ入りメンバー紹介④】

⑮江崎竜馬(3年・内野手) 兵庫・甲陵中 160センチ65キロ 右投右打

50メートルを6秒3で駆け抜ける俊足の持ち主。兵庫県の中学校から「甲子園に行きたくて」新潟にやって来た。父親が大の坂本龍馬ファンでその名を付けられた。「必ず名前を憶えられます」と笑う。足と守備が持ち味。新チームでは「Bチームでずっとキャプテンをやってきた。そこで自分のプレーだけではなく、全体のことを見るようになった。その経験が今にいきている」と語る。地元でもある甲子園で成長した自分の姿を見せたいと意気込んでいる。「出番があるときは守備固めや走塁でチャンスを拡げたい時。ここ一番の場面で流れを変えるプレーができれば」とその時に備えている。

⑯竹石稜(3年・外野手) 三条大崎中 174センチ66キロ 右投右打

50メートル6秒3の俊足と外野の守備範囲の広さが持ち味。三条シニア時代からセンスある打撃が評判で、日本文理入学後も1年秋からレギュラーで活躍してきた。不動のセンターだったが、6月の北信越大会で一塁ベースに帰塁する時に右肩のじん帯を傷めてしまう。一時は野球生命を危ぶまれたが、「夏の新潟大会後に医師のOKが出た」と笑顔を見せる。「新潟大会で仲間のおかげで優勝できて、本当にありがとうという気持ち。一時は野球をできないと言われたがあきらめなくて良かった」と話す。去年夏、今春の選抜に続き3度目の甲子園。「背番号16でベンチに入れてもらえてありがたい。足や守備で貢献したいし、試合に出ることができなくても、センターを守る小太刀に自分の外野守備経験を伝えたい。コーチャーでもチームに貢献したい」と最後の夏に全てをぶつけようとしている。

⑰山口尚輝(2年・外野手) 白根北中 171センチ64キロ 左投左打

白根北中時代から快速左腕ピッチャーとして有名で、中学2年秋の県新人戦で優勝。「文理で甲子園に行きたかった」と迷わず進学した。小柄だが野球センスに溢れ、入学後は打撃センスを買われ外野手に転向。昨秋の神宮大会決勝で公式戦デビューを果たした。「文理で打撃が成長した」と話す通り、その巧打と俊足をいかしダイヤモンドを駆け巡る。ただ本人は「投手として活躍したい」とこだわりも。「甲子園に行けて嬉しい。まず1勝して、一日でも長く甲子園にいたい」と活躍を誓う。

⑱荒木陵太(1年・外野手) 水原中 173センチ76キロ 右投左打

ベンチ入りした唯一の1年生。中学時代は新津五泉村松シニアの3番打者・投手として全国ベスト8に貢献した。「新潟で活躍したい」と日本文理入り。春の県大会からベンチ入りし、持ち前の思い切りのいい打撃を披露してきた。野球好きの父親の影響で、「生後3か月でベンチに入り、4歳から野球を始めた」という野球の申し子。今春の選抜大会は「スタンドから見ていて、夏はこのグラウンドに立ちたいと考えていた」と話す通り、今夏の甲子園デビューを待っている。「試合に出る準備をしながら、試合に出ている人が100%の力が出せるようベンチでサポートしたい。試合に出る時にはフルスイング、全力疾走を心掛けたい」と意気込んでいる。

◎平石風歌(3年・記録員) 西川中

中学時代はバレーボール選手として北信越大会ベスト8の実績を持つ。日本文理に入学後、帰宅の迎えを待つ間に野球部のグラウンドで練習を見たことがマネージャーになったきっかけ。「打撃練習をする選手の姿に見入ってしまった。『全国制覇』の横断幕と選手の姿が重なった。選手たちを支えたいという気持ちが芽生えた」という。ところが野球についてはルールすら分からなかった。「ファールも知らなかったし、『ロジン取って』と言われてもロジンって何?というレベルだった」と笑う。その後必死に勉強して、選手の信頼を勝ち取った。新潟大会決勝では9回裏に「正直1アウトになった時に終わりがよぎった。あきらめた訳ではなかったけど・・・。小太刀のホームランが入った瞬間、頭が真っ白になった。信じて良かった」と涙が溢れた。甲子園では「準備」で選手の足を引っ張らないようにと考えている。「プレーで貢献できない分、マネージャーとしての仕事でしっかり選手を支えたい」と共に戦う決意だ。

(取材・文/岡田浩人 撮影/嶋田健一 岡田浩人 文中敬称略)

【高校野球】日本文理が初戦突破 5-2で大分破る 2回戦は愛知・東邦と

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甲子園球場でおこなわれている第96回全国高校野球選手権大会で12日、新潟代表の日本文理が5-2で大分代表の大分をくだし、初戦を突破した。日本文理が夏の甲子園で勝利を挙げるのは準優勝した2009年以来で5年ぶり。初戦の後に組み合わせ抽選がおこなわれ、日本文理の2回戦の相手は愛知・東邦と決まった。大会8日目(8月18日予定)の第2試合におこなわれる。

◎12日の1回戦の結果◎
日本文理5-2大分
大分 100 010 000 =2
文理 000 200 30× =5
(バッテリー)
大分:①佐野-今川
文理:①飯塚-鎌倉
(本塁打)
文理:新井(4回2点)、星(7回2点)

◎戦評◎
日本文理が終盤に集中打で勝ち越し。大分の好投手・佐野を打ち崩した。

日本文理の先発投手・飯塚は立ち上がりに制球が定まらず、初回先頭の井上に三塁打を打たれた後、2番河室に適時打を浴び大分に1点を先制された。ただその後、捕手の鎌倉が二盗を刺すなど、失点は最少に食い止めた。

3回まで毎回安打で走者を出すも無得点だった日本文理は4回、走者を2塁に置いて7番新井が左翼ポール際に2点本塁打を放って逆転した。

日本文理の飯塚は直後の5回に四球で走者を出すと、1番井上にこの日2本目となる三塁打で同点に追いつかれた。

2-2で迎えた7回、日本文理は8番鎌倉が右中間二塁打でチャンスを作ると、9番飯塚が中前に運び1点を勝ち越し。さらに続く1番の星が142キロの直球を右翼スタンドに運び、さらに2点を追加した。

日本文理の投手飯塚は9回を投げ、被安打8。5回までに6四球と制球に苦しんだが、中盤以降は要所を締め、145球の粘投で完投。去年夏、今年春に続く甲子園3度目の登板でようやく勝利をつかんだ。打線は大分の好投手佐野から13安打を放った。ただ残塁が9と次戦に課題を残した。

◇日本文理・大井道夫監督の話◇
「去年夏、春の選抜と勝てず・・・選手たちがよくやってくれた。うちは終盤に自信を持っているので何とか踏ん張れと(投手の)飯塚に言っていた。7回によく突き放してくれた。(5番への代走は)片岡がタイミング合っていなかったので、代走を出して投手を揺さぶろうと考えた。(走者が出て送りバントの考えは)ないですね。ウチは打つだけのチームだから。打撃では選手たちが甘い球を狙っていた。それを確実に打っていた。(フライアウトが少なかったが)選手は叩く意識を持っていた。相手投手も高校球界を代表する投手なので、そうは打てないと思っていたがよく打った。ただ残塁が多かった。13安打で5点じゃ。監督の責任だな・・・。飯塚は本来の調子ではなかったが、よく粘って放った。(2回戦の相手が東邦で)いいチーム。ここまで来たら何とか胸を借りて頑張りたい。飯塚が5回まで3失点くらいまで抑えてくれれば、打撃で5点取ることを目指したい」

◇日本文理・池田貴将主将の話◇
「(ようやく校歌を歌えて)嬉しかった。スタンドと一体となって校歌を歌えて、初めての感動を味わえた。(序盤先制を許したが)新潟大会の準決勝、決勝でリードをされた試合をひっくり返したので焦りはなかったし、リードをしても神宮大会決勝(8点差を逆転負け)と春の選抜での豊川戦(2度のリードも追いつかれサヨナラ負け)で最後まで力を抜いてはいけないということを学んだので、きょうは最後の最後まで攻め切れた。新潟大会では140キロを超える投手と対戦していなかったので、きょう勝てたことは次につながる。5月の福岡県での招待試合で対戦した投手が150キロのボールを投げていて、初めて体感した速度だったが、そこで経験できた分、きょうしっかり活かせたと思う。(佐野投手は)低めの変化球がいいところに決まっていたので、途中からまっすぐに絞っていこうと言った。13安打だったが5点どまりでまだ課題がある。ただ安打を重ねられたことは自信になる。去年夏と今年春に甲子園を2回経験できたことが大きくて、落ち着いた入りができたと思う。2009年の準優勝の先輩たちは凄く打つチームだった。自分たちも負けじとそれに続きたい。(次戦は愛知・東邦で)準優勝の先輩も愛知県に負けているし、自分たちも選抜で愛知県(豊川)に負けている。色々教えてくださった先輩たちに恩返しするため絶対に勝ちたい」

◇日本文理・飯塚悟史投手の話◇
「立ち上がりでストライクをしっかり取れずに、ストライクを取りにいったボールを打ち込まれてしまった。(外の制球に苦しんでいたが)ボール1個分ずれてしまっていた。そこを修正できるように、ストライクを取るボールが甘かったので、そこをちゃんと投げきれるように次に向けて修正したい。中盤からは変化球を多めに、インコースのストレートを増やして投げた。(9回3つのアウトを三振で抑えたが)1人走者を出してしまったが、とにかく0で抑えることを考えた。次の試合では初回からしっかり0で抑えたい。3点以内に抑えれば、みんながしっかり取ってくれると思うので、1点を取られても焦らず自分の投球をしたい」

◇日本文理・捕手の鎌倉航選手の話◇
「(春の選抜、9回裏の三塁悪送球で同点になった)あの試合からキャッチボールを一からやって来た。苦しい場面でいかに投げ切るかを意識してやってきた。そういう意味では(盗塁阻止や牽制アウト、バックアップからの送球で走者を刺し)しっかり投げ切ることができた。去年夏、今年春と経験したことで、冷静に試合の流れを見ることができた。1つ自分が成長できたと思う。何より今日は飯塚が踏ん張って投げてくれたのが大きい」

◇日本文理・4回に逆転2点本塁打を放った新井充選手の話◇
「打ったのはストレート。1打席目にチャンスで三振して悔しい結果だった。(本塁打の打席は)初球から振っていこうと思った。全員でライナーの強い打球を打っていこうと話し合っていたので、その延長線上で入ってくれたと思う。この後も一戦必勝、コツコツとつなぐ野球でやっていきたい」

◇日本文理・7回に2点本塁打を放った星兼太選手の話◇
「ずっと最初から飯塚さんが粘りの投球を続けて、チームのために頑張ってくれていたし、(7回には)鎌倉さんが飯塚さんのヒットで気持ちの入ったヘッドスライディングで生還したので、自分も飯塚さんに1点でも多くプレゼントしたい気持ちだった。前の打席でもヒット打っていたので自信を持って打席に入った。次の試合も先頭で初球から思い切り振っていって、チームにいい流れを呼び込みたい」

(取材・文/岡田浩人)

【ルートインBCL】新潟で7年 青木智史選手が今季限りの引退を表明

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ルートインBCリーグの新潟アルビレックスBCは12日、青木智史選手が今季限りでの引退すると発表した。神奈川県小田原市出身の青木選手は高校卒業後、広島カープやシアトルマリナーズ1Aなどでのプレーを経て、球団創設2年目の08年に入団。1年目に12本塁打を放って本塁打王に輝くなど4番打者としてチーム初の地区優勝に大きく貢献した。入団2年目の09年から昨季までの5年間はプレーイングコーチを務めた。今季は選手として登録され、8月12日現在で34試合に出場し打率.276、本塁打1本。滞空時間の長いホームランが特徴で、豪快なバッティングで多くのファンを魅了してきた。

青木選手はチームを通してコメントを発表。「常に向上心を持ち野球道にまい進してきたが、向上心をも勝る限界を感じ、今が退き時と決意しましたた」と引退を決断するに至った心情を説明。「少しでも感謝の気持ちをお伝えできるよう、残りのシーズンも全力を尽くし、最後までファイティングポーズを取り続けたい思っています」と残り試合の全力プレーを誓っている。

(撮影・文/岡田浩人)

【高校野球】日本文理・飯塚悟史投手が初戦を振り返る

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第96回全国高校野球選手権大会の1回戦で勝利を挙げた日本文理高校のエース飯塚悟史投手が13日午後、取材に応じた。一夜明けて振り返る初戦と試合中の心理状態、中盤以降の組み立ての変化、2回戦の愛知・東邦高校戦への意気込みを語った。

日本文理・飯塚悟史投手(写真は7月27日撮影)

Q一夜明けて気持ちは?
「とりあえず勝ったから今日があるんだなと、ほっとしています。今日はリラックスできました。よく眠れたので。『熱闘甲子園』を観て寝て(笑)、6時半に起きて、みんなで7時から散歩しました。(その後、甲子園で試合を観戦)『昨日ここでやってたんだな』と思いながら試合を観ました。観客として観る甲子園の試合も面白くて、ワンプレーに対する歓声が凄かった。ちょっとしたアウトセーフぎりぎりのプレーなど『こんなプレーに対しても歓声が沸くんだ』と違う目線で見ることができ面白かったです」

Q昨日は145球を投げたが状態は?
「腕は軽く張っている程度。いつもの試合が終わった次の日と変わらない感じです。どうしてもボールが先行して球数が増えちゃったんですけど、以前も球数が多かったので慣れています(笑)」

Q四球が多かった
「もっと早いうちに開き直れば良かった。真ん中でいいや、くらいで、もっとどんどん投げた方が良かったのかなと。コースを気にしすぎた部分があって、ストライクが入らず・・・途中から開き直ったんですけど。(6回から変わった?)自分の中で、思い切って腕を振って投げれば(打者も)引っかけるだろう、という気持ちに切り替えた。もう少し早くそれができれば失点もなかったのかなと。ストライクも取れるようになって、相手も思うように打ってくれたり、三振も取れたので、それが良かったかな」

Q試合での心理状態は?
「あまり自分の中では甲子園、甲子園という感じはなかった。マウンド立った時も凄く気持ち良かったですし。でも試合の初球が抜けてしまって、ちょっと嫌だなと思って、そこから叩こうと思ったらショートバウンドになって・・・。明らかなボールが最初は多くて、自分の中で嫌だなと思って・・・。それが自分の投球が定まらない状況で始まった・・・それが四球や打たれる原因だったかなと思います。ブルペンでは調子は良かったです。しっかり投げることができて、いつもより投球数を増やして汗をかくようにしてやったんですけど・・・。自分の思うようなストライク取れず、先頭打者に3ボール1ストライクまでいって、自分の中で『あれ?今日違うな』という感じがして、気持ちに波ができた。それで置きにいった真っ直ぐが真ん中で(三塁打を)打たれてしまった。ノーアウト3塁は失点は仕方ないなという状況だったので・・・。甲子園なのでストライクゾーンが広め、という頭での投球だったので、ストライクが取れずにどこか動揺していたのかなと」

Q6回からインコースを多く突いた
「(5回の整備中に)特に鎌倉(捕手)と話した訳ではなかったのですが、今日はインコースの方が真っ直ぐもしっかり投げられてるなと思っていて、もう少しインコースを使ってもいいなかと思っていたところで、鎌倉も気付いたのか配球が変わったので。(阿吽だった?)かもしれないです。自分ではなかなかそういう配球をしたことがなかったので、それが今回の試合ではできたので、また投球の幅が広がったかなと」

Q5月の練習試合からインコースを課題に取り組んできた

「それを課題にしていたからこそ、そこで投球の組み立てを変えることができたのが昨日の勝因だったのかなと思います。ここまで来たら、外一辺倒でも打たれますし、インコースをどうしても使わざるを得ない、そこをしっかり投げ込めたのはまた投手として1ランク上がることができたのかなと思っています」

Q次戦に向けていい感触を得ることができた?
「どんな状況が来るかわからないですけど、審判のストライクゾーン、自分のその日の調子もあるんですが、早い段階でそれに気づいて修正を早くできれば。自分で気づけたり、チームの他のみんなに聞いたりしながら早いうちに気づけたら」

Q試合後、ホテルに帰ってからは
「試合のビデオを見ました。(鈴木崇)コーチには『お前は見ない方がいいんじゃね?』と言われました(笑)。でも昨日はコーチに『ナイスピー』と言われて嬉しかったですね。(大井道夫)監督からは『とにかく勝つことができて良かった』と言ってもらって。自分たちも監督も『まず1勝しよう』と近い目標として掲げていたので、それがまず1つ達成できて達成感もあったので、監督は『全体としてはよくやった』とおっしゃってくれた」

Q次戦は東邦高校が相手
「やっぱり打撃がいいので・・・でもそこは自分が内や外の出し入れをしっかりできれば、たとえ失点しても最少失点で抑えられますし・・・まずはゼロで行きたいんですけど。向こうの投手も1年生が乗っているという状況が怖いので、それを自分たちが乗らせないという形にできれば。とにかくここまで来たらやることをやるだけだと思うので。自分の投球はしっかり腕を振って投げる、打撃はみんなでしっかり叩いて打ち崩せるか。まずは先制点にこだわってやっていきたいなと。(選抜に続き愛知県の高校で)そういう面ではいい闘争心が湧いてくる。でも愛知だからというのを気にしすぎても自分たちのプレーができなくなるので、『東邦』という相手に自分たちがどれだけやれるのか、どれだけ勝ちにこだわってやれるのかだと思っています」

(取材・文/岡田浩人)

【高校野球】クールな男が見せた“熱さ” 失敗生かして成長 鎌倉航捕手 

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野球の神様は日本文理のキャッチャー鎌倉航に甲子園という舞台で“宿題の解答”を次々と要求した。そして鎌倉は見事に満点の解答を出した。

原点の試合で学んだ「大量失点のイニングを作らない」

初回、いきなり1つの解答を要求された。エース飯塚悟史が不安定な立ち上がりを見せ、大分打線にいきなり連打で先制されてしまう。まだ1アウトも取れていない中での失点だった。「1年生の時の自分だったら、たぶんあそこから崩れていたと思います」・・・鎌倉は2年前の、ある試合を思い出していた。

一昨年秋、飯塚-鎌倉という1年生ながら強力なバッテリーを擁し、選抜大会の有力候補に挙げられていた日本文理は、地元ハードオフ・エコスタジアムで松商学園(長野)を迎えて北信越大会1回戦に臨んだ。「普通に勝って甲子園に行けるものだと思っていた」と考えていた鎌倉。だがケガのために本来の球威を欠いた飯塚が初回から失点を重ねる。「周りが見えなくなりパニックになってしまった」という鎌倉は、自身もホームベースを空けるという痛恨のミスから追加点を与えてしまう。初回に4点、3回に5点、4回に4点、5回に2点・・・計15失点。「気がついた時には試合が終わっていた」。0-15という屈辱の大差で5回コールド負け。「未熟だった。恥ずかしかった。あの試合が高校野球の原点でした」と振り返る。それ以降、鎌倉は「大量失点のイニングを作らない」ということを自らの課題としてきた。飯塚の変調を感じるとすぐにマウンドへ。一呼吸置いて落ち着かせることを心掛けた。どんな時も冷静に試合を運ぶ意識を頭から離さないようにしている。

12日の大分戦。初回に連打でいきなり1点を失った場面でも、鎌倉は冷静だった。マウンドで飯塚に声を掛け一呼吸置くと、自らの強肩で二盗を阻止。「あれで気持ちが楽になりました」。1年秋とは違い、失点を最少で抑えた。「あそこで周りを見ながら間合いを取りながら何とか踏ん張ることができました。あの試合の反省を生かすことができたと思います」。

キャッチボールから見直し、躊躇なくストライクの送球

鎌倉が受けた2つ目の宿題は今春の選抜大会1回戦の豊川(愛知)戦。1-0とリードして迎えた9回裏2死。バックホームのボールを受けると3塁走者が飛び出したのが見えた。「刺せる」・・・そう判断した鎌倉は三塁手へボールを投げた。が、ボールは大きく逸れ、同点に追いつかれた。試合は延長戦の末、3-4でサヨナラ負け。「走者が飛び出したのを見て刺せると思った」という鎌倉は試合後、下を向いた。

選抜以後、キャッチボールから自分の動きを見つめ直した。「ステップを踏んで、相手の胸にしっかり投げることと、体重移動をしっかりしてやることを意識しました」。

大分戦では初回の二盗阻止のほか、5回にはリードの大きい一塁走者を矢のような牽制でアウトにした。さらに7回には二塁手からの一塁悪送球をバックアップでカバー。二塁を狙った打者走者を“ストライク送球”でアウトにした。いずれも鎌倉の送球に迷いはなかった。「しっかり投げることができたのは自分が春から課題としてやってきたことができた結果」と話す。

クールな男が見せた“熱い”プレー

鎌倉は自らを「熱くなれない性格」だと分析する。今夏の新潟大会では小太刀緒飛の逆転サヨナラホームランでチームは甲子園出場を決めた。苦しい試合展開からの劇的な結末に周囲の仲間が涙を流す中、「周りを見たらみんな泣いているから、泣かなきゃマズイかなと思ったんですけど、涙が出なかったんです」と笑う。長年キャッチャーを務めてきたためにか、少し引いて物事を見る姿勢が体に染みついている。なかなか自分の『素』を表に出さないため、「一匹オオカミ的なところがある」と大井道夫監督が評するほどだ。

そんな鎌倉が大分戦で一瞬だけ、素を見せた。

7回、先頭打者として大分のエース佐野の直球をとらえ、右中間に二塁打を放った。「前の打席は三振でしたが、相手に6球投げさせることができた。その中でしっかりボールを見ることができて、次の打席では行ける、と思えました。ファーストストライクの直球に張っていました」という鎌倉の計算の一打だった。

そして次打者の飯塚の当たりはセカンドとセンターの間に飛んだ。判断が難しい打球だったが、鎌倉は「詰まっていたので間に落ちると思った」と素早く二塁からスタートを切った。サードコーチャーが腕を回すのを見て、全力で三塁ベースを蹴った。そしてホームへヘッドスライディング。1点を勝ち越した。

「ヘッドスライディングは小学生の時以来でした。何が何でも1点を取りたかったので。走っていたらちょうど真横にボールが来るのが見えた。気がついたら頭から滑り込んでいました。今考えると恥ずかしいです。そんなに頭から滑り込むようなタイミングでもなかったので」

照れ笑いする鎌倉。胸から膝まで土で真っ黒になったユニフォーム・・・いつもクールな鎌倉がその瞬間熱くなり、素を見せた証拠だった。「あの瞬間だけですよ。あとは普通にしていました(笑)」。

「鎌倉さんが気持ちの入ったヘッドスライディングで生還したので、自分も飯塚さんに1点でも多くプレゼントしたい気持ちだった」と話したのは2年の星兼太。直後にダメ押しとなるツーランホームランを放った。

鎌倉は振り返る。「試合が終わった瞬間は、『よっしゃー』というよりは『やっと終わったー』という感じでした(笑)。ようやく勝てたと思いました」

1年生の時から「文理にいれば行けるんだろうな」と思っていた甲子園。1年秋の0-15での敗北。春の選抜で自らの悪送球からこぼれ落ちた勝利。積み重ねてきた試練は、最後の夏の甲子園初戦でまるでテストのように凝縮されていた。そしてその試練を鎌倉は見事にクリアした。

「今までできなかったことができた試合。松商戦での課題が初回のピンチで出てきて・・・。春は追いつかれた後に逆転されましたが、昨日は反省がしっかり生きてその後はゼロで抑えられた。そして自分も、春は悪送球だったが昨日はしっかり投げられた・・・そういう面では自分が課題としてやってきたことが試合に生きたんじゃないかなと思います」

次の試合相手は愛知の東邦。話題の1年生投手がいるチームだ。「準優勝した先輩も愛知に負けて、自分たちも春の選抜で愛知に負けた・・・でも自分たちも練習を積み重ねてきているので、自信を持って思い切りプレーしたい。3年生として、1年生投手に負けるわけにはいかないので」。3年間の高校野球で成長した鎌倉は、その姿を再びプレーで見せるつもりだ。

(取材・撮影・文/岡田浩人)

【高校野球】日本文理・大井監督と東邦・森田監督が2回戦への意気込み語る

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第96回全国高校野球選手権大会の2回戦(大会8日目・第2試合)で対戦する日本文理の大井道夫監督と、東邦(愛知)の森田泰弘監督が15日午後、それぞれ取材に応じ、初戦を終えた課題や相手チームの印象、2回戦への意気込みなどを語った。

東邦・森田泰弘監督(左)と日本文理・大井道夫監督(右)

Q初戦を終えたチーム状態は?課題は?
文理・大井監督「1つ勝って選手はほっとしている。課題は飯塚が初回に点を取られること。これだけはまずい。本人もわかってはいるが。気持ちの問題だと思う。次の試合では初回をきちっと投げてもらいたい。四球など気にしないで思い切っていってほしい。打撃は13本もヒット打ったので褒めてあげなきゃ。そんなに心配はしていない」
東邦・森田監督「1回戦が投打ともに想像以上の動きができた。この調子で2回戦へと思っていたが中5日空くので1日は体を休める練習をし、(試合後)2日目から通常の練習に入った。速いボールを打つような練習で刺激を入れた。修正点は特にない。投手には『長打力のあるチームなので、少しボールを低く投げることが大事』と言った」

Q相手チームの印象は?
文理・大井監督「初戦は大勝していた。チーム力はいい。あれだけ点数を取ったというのは振れている。ただ1回戦の相手投手と飯塚を比較してどうだろう。飯塚はあんな打たれ方はしないと思っている。(09年夏の中京大中京、今春の豊川に続き3度目の愛知代表との対戦だが)別に気にしていない。たまたま愛知と3回やるだけ。3度全部負けているが、3度目くらいは勝ちたい」
東邦・森田監督「テレビで大阪桐蔭、明徳義塾などを見て、まだ見ていないチームはあるが、一番総合力があるチームと評価している。飯塚くんは春の選抜の豊川戦に比べて巧みになっている。打たせる投球ができるようになった。前回は四球は多かったが微妙に外れただけで、制球が悪いとは思わない。ハイレベルな投手。打撃も振る力は出場校でも1番、2番。下位も気が抜けない。(日本文理と愛知が)3度目ですか?それは意識はないですね」

Q警戒したい相手選手は?
文理・大井監督「2年生の左打者の溝口くん。試合を決める場面で打っている。そういう乗っている選手は気を付けなければ。1年生の藤嶋投手はこういう場所でしっかり投げられるのは大したもんだ。マウンドに立てば学年は関係ない。甘く見ることもないし、こちらもしっかりした気持ちで向かわなければ打たせてもらえない」
東邦・森田監督「1番の星くん。力があり、非常に乗っている。彼をどう抑えるかがポイント。4番の池田くんは高校生ではなかなかないパワーを持っている」

Q理想の試合展開と活躍を期待する選手は?
文理・大井監督「いつも言うように立ち上がりの先制、中盤の中押し、終盤のダメ押しするのが理想。期待する選手は・・・全員に期待したい。そういう意味では全員野球」
東邦・森田監督「先制することが、こういうチームを相手にした時に勝つ可能性を上げるために大事。期待しているのは投手陣。投手陣が持ち味を出す・・・というより今年一番の投球をしてもらうしかない」

Q飯塚投手については
文理・大井監督「新潟大会もそうだが我慢することを憶えた。それは成長した点。悪いなりに踏ん張る。最少失点で何とか切り抜けている。飯塚にはいつも言っているが、ウチは打てるから3点で抑えればいい、完封する必要はない、気楽に放れとは言っている。ただ投手としては1点もやりたくないだろうが・・・」
東邦・森田監督「ここ2日間は飯塚くんの角度のあるボールと速いボールに慣れるための練習をしている。真っ直ぐは全体的に高めが多い。それを打てるかどうかは、打席に立って相対した者しかわからない。行けると思ったら積極的に行かせる。変化球は絶対に低めを振らないということを言っている。ただ、挟んだボールを1ボールからでも投げてくる。これは出たとこ勝負。(似たタイプの投手との対戦経験は?)豊橋工に森くんという2年生の投手がいたが、身長も一緒くらい。球の質、スライダーは似ている。愛知大会でハイレベルな投手とやらせていただいている。その成果を出したい」

Q改めて次戦への意気込みを
文理・大井監督「やるからには勝ちたい。3点以内に抑えて5点以上取る。ウチらしく『打ち勝つ野球』をやりたい。県内では打撃の文理と言われているが、いい投手を打ってそういう評価を得なければ。1回戦でプロ注目の投手を打てたのは選手も自信につながったと思う」
東邦・森田監督「優勝候補の筆頭になるようなチーム。ぜひこのチームを倒して優勝戦線に名乗りを挙げたいと思う」

(取材・撮影・文/岡田浩人)


【中学軟式】直江津中が全中1回戦で大勝 初勝利飾る 

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第36回全国中学校軟式野球大会が17日、徳島県で開幕した。全国の地区大会を勝ち抜いた24校と開催地1校の計25校が参加。北信越代表として新潟県から直江津中学校が初出場を果たし、1回戦で徳島県小松島市・坂野中学校(開催地)と対戦、9ー1で大勝した。直江津中は全中初勝利。18日に2回戦で中国代表の岡山県岡山市・岡北中学校と対戦する。

初の全中の舞台で力投する直江津中・島田拓実投手

◎1回戦の試合結果◎
直江津中9ー1坂野中
直中201 132 0=9
坂中000 000 1=1
→直江津中が全中初出場で初勝利。18日11時から2回戦で岡山県岡北中と対戦。


4回表、直江津中が五十嵐裕太郎選手のセーフティスクイズで1点追加

(文/岡田浩人)

【高校野球】日本文理 打撃練習で快音 東邦との2回戦前に

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第96回全国高校野球選手権大会に出場中の日本文理は、2回戦の東邦(愛知)戦を控えた17日、京都府内のグラウンドで2時間の練習をおこなった。打撃では走者を置いて相手右腕を想定した1打席勝負のフリー打撃をおこない快音を響かせるなど、実戦形式の練習で仕上げた。エースの飯塚悟史投手はブルペンでおよそ25球を投げ込んだ。

フリー打撃をおこなう黒臺騎士選手(中央) 右は池田貴将主将


ブルペンで調整をする飯塚悟史投手


前日練習を終え、全員でグラウンドに一礼する日本文理ナイン

大井道夫監督は「飯塚が5回まで3点に抑えてくれれば。ウチは後半に強いので5、6点取りたい」と理想の展開を話した。池田貴将主将は「一戦必勝で臨む」と気を引き締め、飯塚悟史投手は「体も段々切れてきて(初戦より)調子はいい。東邦は切れ目のない打線なので、一球一球しっかり投げたい」と意気込んだ。

日本文理と東邦の2回戦は大会8日目となる18日の第2試合(午前10時半試合開始予定)
でおこなわれる。

(取材・撮影・文/岡田浩人)

【高校野球】好調の2年生・山口尚輝選手「いつでも準備している」

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日本文理のベンチ入りメンバーで外野手控えの山口尚輝(2年・背番号17)が、大阪入りしてから打撃の好調を維持している。171センチと小柄ながら、50メートル6秒3という俊足の持ち主。初戦の1回戦・大分戦では4回に代走出場し、積極的な走塁で大分のエース佐野皓大の注意をひきつけ、新井充の逆転本塁打を呼び込んだ。左打席から広角に打てるパンチ力もあり、「野球センスが抜群」と大井道夫監督も評価。山口自身も「代走でも、代打でも、守備からでもいつでも出られる準備をしている」と大暴れを誓っている。

「初戦の4回裏、一塁を駆け抜けた片岡さんのエルボーを取りに行ったら、ベンチから『山口!』と言われて、代走かな?と思いました。突然でしたが準備はしていました。相手の佐野投手はビデオで見て、セットポジションに入ってからの動作が速いと分析していました。ただ牽制動作は遅いと思っていた。リードが広めなのはいつも通りでした」

広いリードを取る山口を気にして、マウンドの佐野は再三牽制動作を取る。山口は一塁からプレッシャーをかけた。続く小林将也の当たりはサードゴロ。ただ投球と同時にスタートを切っていた山口は二塁へ到達していた。

「監督からエンドランのサインが出ていました。二塁ベースから見た甲子園の景色は気持ちよかったです。緊張はしませんでした。新井さんが打った時、ツーアウトだったのでスタートを切っていました。三塁を回ったところで大歓声が上がって・・・一瞬何が起きたのかわかりませんでした。ホームランだとわかって、逆転だ!と思いました。ホームベースを踏んだ時に気持ちよかった。甲子園に行きたいと日本文理に進学したので実際に憧れの場所でプレーできて嬉しかったです」

山口が注目されたのは3年前の秋。白根北中2年の時だった。県新人戦(オンヨネカップ)で優勝。エースの山口は左腕から130キロ台の快速球を投げ込み、『新潟県ナンバー1左腕』と関係者の話題になった。マウンド上から躍動感あふれるフォームで自信満々に投げ込む山口の姿は鮮烈だった。

「中学時代はたぶん天狗になっていました(笑)。でも日本文理に来て、上には上がいると思いました。特に同い年の星(兼太)は練習試合のデビュー戦でいきなり3打席連続本塁打を打ってびっくりしました。これは凄いところに入っちゃったなと思いました。ここで背番号をもらうのは大変だと。守備も先輩たちの動きのレベルが高くて・・・でもこのチームなら甲子園に行けると思いました」

最初は自宅からの通いだった山口だが、納得いくまで練習がしたいと学校脇の寮に住む。夜遅くまで打撃練習を重ね、俊足巧打が監督の目に留まる。去年秋の神宮大会決勝の大舞台で公式戦デビューを飾った。2安打2打点。ただ逆転負けにつながるミスもあった。

「神宮の決勝戦でデビューしましたが、守備と走塁でミスをしてしまった。もう2度とああいうミスがないようにと練習をしてきました。春に続いての甲子園ですが、今度こそ勝って全国制覇したい。いつでも試合に出る準備をしています」

2回戦を前にした17日の前日練習でも左打席から快音を響かせていた山口。その姿を見ていた大井監督がつぶやいた。「小さいからって油断すると外野の間を抜くよ」。東邦の投手陣は全員右投げ。山口の出番は早いかもしれない。

(取材・撮影・文/岡田浩人 敬称略)

【高校野球】昨夏レギュラーも・・・「サポートに回る」と誓った渡辺龍平くん

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練習場所に到着すると誰よりも早くグラウンドに出る。バットやボール、マシンといった道具を運ぶ。打撃練習では外野守備につきボールを追いかけ、守備練習ではダイヤモンド外でボールを回す。日本文理の3年生・渡辺龍平の役割はこの夏、大きく変わった。


ベンチ入りメンバーのサポート役に徹する渡辺龍平くん(中央)

1年前の夏の甲子園。大阪桐蔭を相手にした初戦で、俊足と巧打を買われた渡辺は2年生ながら2番レフトで先発出場を果たした。1回表、大阪桐蔭のエースから両チームで初ヒットとなる当たりをライト前に放った。2回裏には見たことがないスピードの打球がレフトを守る自分の目の前を通り過ぎて行った。森友哉(現・埼玉西武)のホームランだった。

「あの打球を見て、こういう選手、チームにならなきゃと思いました。スイングの速さ、打球のスピード・・・これ以上にならないと全国では勝てないんだと」

初めての甲子園で全国レベルを体感した。『全国制覇』というチームの目標に貢献するため、自主練習ではバットを振りまくった。去年秋の県大会準決勝ではチームの窮地を救うタイムリーヒットを放った。


去年9月、県大会準決勝でタイムリーヒットを放ちチームの窮地を救った

ただ、チーム内の競争は激しかった。下級生の台頭もあり、春の選抜大会ではベンチ入りはしたが試合に出ることはできなかった。今夏の新潟大会でも背番号17を付けたが出場機会はなかった。

そして甲子園出場を決めた翌々日、7月29日にベンチ入りメンバーが発表された。人数は新潟大会の20人から甲子園は18人と2人減る。そこで渡辺の名前は呼ばれなかった。去年夏の甲子園でベンチ入りしたメンバー9人のうち、渡辺だけがベンチを外れることになったのだ。

「県大会で試合の出場がなく覚悟はしていましたが、いざ発表となると悔しかったです。それから1日、2日くらいは気持ちがなかなか切り替えられませんでした。でもお世話になった人たちと話していく中で、自分が去年夏の甲子園や秋の神宮大会を経験させてもらって、3年生の中では今までベンチに入れなかった仲間もいるのに、自分がここで腐ったら申し訳ない、と思うようになりました。今までずっとメンバー外の仲間にサポートしてもらってきたので、今度は自分が仲間をサポートする側に回ろうと思いました」

4日に大阪入りしてからの練習では、道具運び、ボール拾い、グラウンド整備・・・ベンチ入りメンバーのサポートになるよう率先して汗をかいている。

「自分はこういう立場になってメンバーの気持ちもわかるし、メンバー外の気持ちもわかるようになった。新潟にはほかの3年生も残っているし、その分もサポート役に徹して、メンバーが少しでも練習をしやすい環境を作るようにと行動しています。(2年生の)星や山口といったメンバー入りした後輩には、甲子園ではどういうミスをしてはいけないのか、ベンチに入っていた時に感じた、やってはいけないミスを教えています。先輩が後輩のサポート役に回るというのは、強豪校では当たり前だと理解しています」


練習後、仲間とともにグラウンド整備をおこなう渡辺龍平くん

「龍平はずっとベンチ入りメンバーだったのに、すぐにサポート役に回ってくれた。ありがたいと思うし、この仲間のために1試合でも多く、1日でも長く甲子園で試合をしたいし、この仲間と過ごしたい」・・・主将の池田貴将は渡辺ら仲間たちの働きに感謝する。

渡辺は高校卒業後、長岡市内の企業に就職を希望している。そこで野球を続けるつもりだ。

「初戦はアルプス席で新井(充)の逆転ホームランを見ました。去年夏、森友哉選手に打たれたホームランと同じ場所にボールが入った。嬉しかったですね。まだまだ3年生の夏を続けたいので、メンバーには頑張ってもらいたい。僕もスタンドから声援を送ります」

(取材・撮影・文/岡田浩人 敬称略)

【高校野球】日本文理が東邦に逆転勝ち ベスト16進出

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第96回全国高校野球選手権大会に出場中の日本文理は18日、2回戦で愛知代表の東邦と対戦。3-2で逆転勝ちし、3回戦進出を決め、ベスト16入りを果たした。新潟県勢のベスト16入りは2012年夏の新潟明訓以来2年ぶり。新潟県勢の夏2勝は2010年に8強進出した新潟明訓以来4年ぶり。日本文理の夏2勝は準優勝した2009年以来5年ぶり。日本文理の3回戦の相手は富山商で、大会11日目(21日)の第1試合で対戦する。

◎2回戦の試合結果◎
日本文理3-2東邦

文理000 003 000 =3
東邦000 110 000 =2
→日本文理が16強進出。3回戦へ。愛知県勢に3度目の正直

(バッテリー)
文理:①飯塚-②鎌倉
東邦:⑩藤嶋、①大井-②峰

◎戦評◎
日本文理が6回に集中打で逆転。エース飯塚悟史が丁寧な投球で要所を締め、競り勝った。
2点を追う文理は6回、鎌倉航の二塁打、飯塚の安打で1、3塁とし、1番星兼太が左前適時打で1点差に。その後、1死満塁としたあと、4番池田貴将が左前に2点適時打を放ち逆転。
エース飯塚は2失点したが、1回戦で20安打11得点した東邦打線をわずか6安打に抑える投球で2試合連続完投。9回は三者連続三振で試合を締めた。

新潟県勢が甲子園で愛知県勢と対戦するのは5度目。過去4度はいずれも敗れていて今回が初勝利。日本文理は2009年夏決勝で中京大中京に9-10で惜敗し準優勝。今春選抜では豊川に3-4で延長サヨナラ負けしていて3度目の正直で勝利を挙げた。

◇日本文理・大井道夫監督の話◇
「よく選手たちがやってくれた。7回から勝負だとベンチで言っていた。そうしたら6回にチャンスが出てきた。よくつながった。(1年生の藤嶋投手は)直球中心から変化球中心に配球を変えたり、いろいろとやっていたけど、結局狙ったのは直球だった。(4、5回と先に点を与えたが)まずかった。守備のミスで点を取られた。ただ飯塚には1点取られた後にチャンスはあるから頑張って放ってくれと言った。(逆転後1点差で終盤だった)飯塚は9回が勝負だという練習はずっとやってきた。それを甲子園できちっと(9回を)3人で抑えてくれて嬉しい。制球が良かった。ムダな四球もなく、勝負どころで力入れた球を放っていた。飯塚はこれを自信にしてほしい。(次は富山商)春の北信越決勝で当たっている。いい投手だしそう簡単に打たせてもらえない。ベストを尽くした試合をやれれば」

◇日本文理・池田貴将主将の話◇
「嬉しい。(逆転打は)1、2打席とも見逃し三振で悔しい結果に終わって、1年生(投手)の気持ちに負けないよう試合に入ろうと言葉をかけていたのに、主将である自分がそういう結果で、何とか3打席目はしっかり打つという気持ちでバットを振り切った。2打席目の見逃し三振でインコースの直球に手が出なくて、3打席目はその球で入ると思い狙っていた。(藤嶋投手は)思った以上に球も伸びていい投手だった。(逆転後に)追加点が取れなかったが飯塚が最後をしっかり抑えてくれてよかった。(次戦は富山商だが)春の北信越大会の決勝戦でやっているが、向こうも甲子園に入る前に打倒文理と言っていたので、それに負けないくらい、その気持ちを跳ね返すくらい強気な気持ちで試合に臨みたい」

◇日本文理・飯塚悟史投手の話◇
「先制されても焦らずやることをやれた。(自分の投球では)インコースを突けて、変化球を低めに集めるこができてよかった。(最後の3三振は)意識しなかったが、腕を振って次の試合につながる投球ができた。初球の入りを意識して、どんどんストライクを取ることを意識した。(守備のミスは)しょうがないことなので気にせず切り替えようとみんなで言った。(ベスト16だが)これで満足せず一試合一試合しっかりと自分たちのやることをやりたい」

(取材・文/岡田浩人)

【中学軟式】直江津中が延長サヨナラ勝ちで全中8強進出

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徳島県でおこなわれている第36回全国中学校軟式野球大会は18日、2回戦がおこなわれ、北信越代表の直江津中(新潟)が中国代表の岡北中(岡山)を2-1の延長8回サヨナラ勝ちでベスト8進出を決めた。新潟県勢のベスト8進出は、ベスト4に進出した2006年の吉田中以来8年ぶり。

◎2回戦の結果◎
岡北中 000 100 00=1
直江津中000 001 01=2

直江津中は甲子園出場中の日本文理高校のバッテリー飯塚悟史投手と鎌倉航選手の母校。直江津中は19日午前9時から準々決勝で九州代表の八代第一中(熊本)と対戦する。

(文/岡田浩人)

【中学軟式】直江津中が全国3位 全中では県勢8年ぶり

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徳島県でおこなわれている第36回全国中学校軟式野球大会は19日、準々決勝と準決勝がおこなわれ、北信越代表の直江津中(新潟)が準々決勝で九州代表の八代第一中(熊本)を3-2の延長9回サヨナラ勝ちでくだし、ベスト4進出を決めた。準決勝では北海道代表の中標津中に1-4で敗れ決勝進出はならなかったが、堂々の全国3位。新潟県勢が3位になるのは2006年の吉田中以来8年ぶり2度目。

◎準々決勝の結果◎
八代一100 010 000 =2
直江津101 000 001 =3(延長9回サヨナラ)

◎準決勝の結果◎
中標津011 200 0=4
直江津000 000 1=1


全中3位の成績を収めた直江津中(写真は北信越大会時)

(撮影・文/岡田浩人)


【高校野球】日本文理 劇的逆転サヨナラ本塁打でベスト8

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第96回全国高校野球選手権大会に出場中の日本文理は21日、3回戦で富山商と対戦。9回裏に6番新井充が逆転サヨナラ本塁打を放ち、6-5で勝利。新潟県勢としては2010年の新潟明訓以来4年ぶりのベスト8進出、日本文理としては準優勝した2009年以来となる5年ぶりのベスト8進出を決めた。県勢が甲子園で3勝を挙げるのも5年ぶり2度目。日本文理は22日の準々決勝第4試合でベスト4進出をかけて戦う(相手未定)。

◎3回戦の試合結果◎
日本文理6-5富山商
富商000 001 040 =5
文理010 010 112×=6
(バッテリー)
富商:①森田、⑩岩城-②富川
文理:①飯塚-②鎌倉

(試合状況)
・2回裏、日本文理が9番飯塚の右前適時打で1点先制
・5回裏、日本文理は2死3塁から3番小太刀の左前適時打で1点追加
・6回表、富山商は9番森田の二塁打、犠打、犠飛で1点返す。
・7回裏、日本文理は2番黒台が四球で出塁→二盗&悪送球で3塁へ→投手暴投で無安打で1点追加。
・8回表、富山商は1死2、3塁から2番横道三塁打で2点入れ同点。3番坂本中前Hで1点入れ逆転。さらに2死満塁から7番岩瀬の左前Hで1点追加。
・8回裏、日本文理は2死から1、2塁のチャンス。3番小太刀が中前適時打で1点。1塁走者は本塁アウト。同点ならず。
・9回裏、日本文理は1死1塁から6番新井が逆転サヨナラ2ランホームラン。5年ぶりのベスト8進出決める。

◇日本文理・大井道夫監督の話◇
「嬉しい。土壇場で本塁打が出るのは選手に感謝したい。(9回は)『ウチはあきらめないことがモットーなんだから、最後まで頑張ろう』と。新井は大きいのを打つので、もしかしたらというのは若干あった。7回からウチの勝負だと言ってきた。それが選手の脳裏にあるのでは。(森田投手に)うまく放られた。低めは手を出すなと言ったが選手にはストライクに見えた。(逆転されて)キツかった。飯塚があんなに打たれるとは思っていなかった。球を揃えすぎた。(準々決勝は)ここまできたのだから、ウチの野球、打って打って、打てなかったら仕方がない。それから飯塚にはもう少し踏ん張ってもらいたい」

◇サヨナラ本塁打の日本文理・新井充選手の話◇
「打ったのはインコースの直球。サヨナラ本塁打は初めて。打った瞬間に行ったかなと思った。自分が決めるのではなく、次の打者につなぐ意識だった。(6回の)スリーバント失敗は自分の中で打っていいのか、バントしていいのかという迷いがあって失敗につながった。最後の打席は監督に『お前だからバントじゃなくて打たせてるんだから』と言われたので、積極的にバットを振ろうと思った。自分たちは最終回まで負けている試合が多くて、最後まであきらめず逆転を信じてきた試合が多かったので、あきらめない姿勢が甲子園でも発揮できた。あと3試合、全員でつなぐ野球で1勝ずつ頑張っていきたい」

◇日本文理・飯塚悟史投手の話◇
「初回に死球を当ててしまったが腕は振れていて今日はいい感じで投げられているなというのはあったが、8回は直球を狙われて連打を喰らってしまったので反省しなければ。相手が狙っているボールを続けてしまったのが打たれた原因。1人歩きしてしまった部分があり、池田や鎌倉から声をかけてもらって周りを見ることができた。チーム全員で勝った勝利だと思うので、スタンドでみんなが応援してくれて、最後のホームランも運んでいってくれたと思うので、みんなに感謝したい。マウンドで冷静でいられるよう、あすはしっかりした投球をしたい。一戦必勝が目標なので明日も勝ちにこだわっていきたい」

(取材・文/岡田浩人)

【高校野球】日本文理がベスト4進出 聖光学院に5-1で勝利

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第96回全国高校野球選手権大会に出場中の日本文理は22日、準々決勝で聖光学院(福島)と対戦。5-1で勝利し、ベスト4進出を決めた。日本文理のベスト4進出は準優勝した2009年以来5年ぶり。日本文理は24日の準決勝第1試合で三重と対戦する。

◎準々決勝の試合結果◎
日本文理5-1聖光学院
文理110 000 102 =5
聖光100 000 000 =1
(バッテリー)
文理:①飯塚-②鎌倉
聖光:①船迫、⑱今泉。⑪佐藤翼-②高野

◎試合経過◎
・1回表、日本文理が1死2塁から3番小太刀の左中間二塁打で1点先制。
・1回裏、聖光学院が1死2塁から3番柳沼の右前適時打で1点返し同点。
・2回表、日本文理が2死2、3塁から3番小太刀の中前適時打で1点勝ち越し。
・7回表、日本文理が2死1、2塁から5番小林の右前Hで1点追加。
・9回表、日本文理が2死満塁から6番新井、7番竹石の連続押し出し死球で2点追加。

◇日本文理・大井道夫監督の話◇
「試合前は5、6点の勝負と言っていたが、飯塚が3回戦の反省をいかして、きょうはうまくボールを散らし、緩急をつけて放ってくれた。飯塚は成長した。ウチは後半、7回からの勝負と言っているが、うまく7回と9回に点を取れた。9回のショート(黒台)のファインプレーが出たり、選手の頑張りに監督として嬉しい。(相手投手対策は)低い球は捨てろ、浮いた球は多少ボールでも行けと指示した。(小太刀は)いいところで打ってくれた。(5年ぶりベスト4で)5年前もそうだったが、伸び伸びやらせたい。(三重について)ここまできたら思い切り。三重の投手も打撃もいいので、何とか食らいついていきたい」

◇日本文理・池田貴将主将の話◇
「(ベスト4で)一戦必勝という言葉をキーワードにやってきた結果がこういう結果につながっている。優勝まであと2つあるが、まずは三重高校戦だけを見てやりたい。きょうは3安打という結果だったが、チャンスで凡退してしまって、まだまだ力不足でこんなものじゃないと思っているので、しっかりやっていきたい」

◇日本文理・飯塚悟史投手の話◇
「苦しい試合だったが初回から9回までしっかり投げ切ることができてよかった。みんなが守ってくれるからこそ、自分がしっかり投げ切れた。疲れはあったのかもしれないが、気持ちで最後まで投げ切れた。(7回のピンチは)腕を振ってしっかりスライダーを投げ切れた。この夏に連投になるのはわかっていたので、そのためにトレーニングをしてきた。連投を投げ切れたことは自信になる。力ではなく打たせて取る投球ができて、また1つ成長できたかなと思う。(三重は)打線も投手もいいので、気を抜かず全員野球で頑張りたい」

◇2打点の日本文理・小太刀緒飛選手の話◇
「チーム全体で先制することが課題だったので、先制できてよかった。(2打席目は)先制した後、1回裏に自分の守備のミスもあって追いつかれてしまった。流れを渡さないようもう1点入れることができてよかった。低めのボール球をどう見逃すかが課題だった。きょうはそれができた。(三重は)打線がいいが、自分たちも打ち負けないようにしたい」

(取材・文/岡田浩人)

【高校野球】日本文理が長崎国体出場

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日本高野連は22日、国体選考委員会を開き、10月13~16日におこなわれる長崎国体の高校野球硬式の部(公開競技)に出場する12校を発表した。新潟代表の日本文理が5年ぶりに出場する。新潟県勢の国体出場は2012年の新潟明訓以来2年ぶり。

◎国体出場校◎
東海大四(北海道)、八戸学院光星(青森)、聖光学院(福島)、健大高崎(群馬)、日本文理(新潟)、敦賀気比(福井)、三重(三重)、大阪桐蔭(大阪)、八頭(鳥取)、明徳義塾(高知)、沖縄尚学(沖縄)、海星(長崎・開催県)

<補欠校>①近江(滋賀) ②二松学舎大付(東京)

(取材・文/岡田浩人)

【高校野球】日本文理 決勝進出ならず 三重に0-5で敗れる

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第96回全国高校野球選手権大会は24日、準決勝がおこなわれ、日本文理が三重に0-5で敗れ、5年ぶりの決勝進出はならなかった。日本文理は初回に先制されると4回にも追加点を奪われた。6回は2死から2点を追加され、8回には本塁打で突き放された。打っては三重のエース左腕・今井重太朗投手に散発5安打に抑えられた。

◎準決勝の試合結果◎
日本文理0-5三重(試合終了)

文理000 000 000 =0
三重100 102 01× =5
(バッテリー)
文理:①飯塚-②鎌倉
三重:①今井-②中林
(本塁打)
三重:山井(8回ソロ)

<試合経過>
・1回裏、三重が1死2塁から3番宇都宮の左前適時打で1点先制。
・4回裏、三重が1死1、3塁からスクイズで1点追加。
・6回裏、三重は2死から満塁として1番長野の左前適時打で2点追加。
・8回裏、三重が6番山井の左越ソロ本塁打で1点追加。

◆日本文理・大井道夫監督の話◆
「想像以上に相手投手がよかった。うまく緩急を使われた。初回のチャンスでに1本出てくれれば面白かったが、これは結果論。飯塚は予定通り5点に抑えたのだから責められない。スクイズで1点取られたのが大きかった。きょうはタイムリーが出なかった。負けるときはこういうもの。飯塚は抜けたボールを打たれていた。疲れていたのかな」

◆日本文理・池田貴将主将の話◆
「甘い球を強く振ろうと意識していたが、(相手投手に)低めを丁寧に突かれて、甘い球はきたがいい当たりできたが野手の正面だった。ヒットにはできたがあと1本が出なかった。自分たちの力不足。(スタンドで応援してくれた部員に)みんながいなかったらここまで来れなかった。みんなのために勝ちたかったが、悔しさでいっぱい。ありがとうという言葉を伝えたい。新潟県民の皆さんが期待して、応援してくださったのに結果こういう形で優勝旗を持って帰れず悔しさはあるが、最後の4校に残れたことは誇り。堂々と帰りたい」

◆日本文理・飯塚悟史投手の話◆
「(目を赤くしながら)今まで仲間と全国の舞台で野球ができて嬉しかった。自分が背番号1で最後までマウンドに立たせてもらって感謝。(先制され追加点を与え)チームになかなか流れを持ってこれない投球になってしまい悔しい。(表情変えなかったが)勝ちたいという気持ち一心だったが、とにかく最後まで自分たちの野球は貫けた。(最後の挨拶でスタンドを見て)ベンチに入れなかった仲間を見て、申し訳ないと思った。(グラウンドから出るときに監督から声をかけられていたが)『おまえで勝負して負けたなら悔いはない』と言われて・・・最後の最後までマウンドに立たせてくれた監督に感謝したい。鎌倉には自分のわがままをたくさん聞いてもらって、何も言わずミットを構えて受けてくれた。本当に感謝したい。(8回も)鎌倉が最後まで強気の配球でインコースの真っ直ぐを要求してくれて、そこに目がけて思い切り投げ込んで、鎌倉のミットに収まってくれた。この6年間一緒にやってきたことが財産になるし、最後の一球はこれからの自分のステップにつながる。この仲間とやってこれてよかった。また次に向けてしっかり頑張らなきゃという気持ちになった」

◆日本文理・鎌倉航選手の話◆
「(涙声で)こういう舞台で最後までやれてよかった。勝つことはできなかったが、飯塚と一緒にやってこれてよかった。苦しいことばかりだったが、最後はみんなで校歌を歌うことができたし、ベスト4という結果は支えてもらった皆さんに感謝しながら、いい経験としてこれからやっていきたい。池田が一番考えながら苦しみながらやってくれた。池田がキャプテンでよかった。池田のおかげで甲子園に来ることができた。(6年間受けてきて)飯塚はきょうが一番よかった。苦しみながらも顔にも出さず投げてくれた。8回裏にインハイの真っ直ぐで最後に三振を取った球は、今まで受けてきた中で一番いいボールだった。飯塚のおかげで自分も成長できたし、キャッチャーとして育ててもらった。ありがとうと言いたい」

◆日本文理・星兼太選手の話◆
「今まで3年生に引っ張ってきてもらった。今度は自分が引っ張っていく番。3年生は最後まであきらめない姿を示してくださった。このチームのようないいチームにしていきたい。」

(取材・文/岡田浩人)

【ルートインBCL】新潟が快勝 8月は大きく勝ち越し首位固め

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ルートインBCリーグの新潟アルビレックスBCは31日、新発田市五十公野球場で群馬ダイヤモンドペガサスと対戦。4番・デニングの1本塁打4打点の活躍で7-1で快勝した。間曽が完投で11勝目。これで新潟は8月を10勝2敗3分と大きく勝ち越し、後期・上信越地区の首位を固める形となった。2位信濃が勝ったためゲーム差は2ゲーム差で変わらず。新潟の次戦は1日(月)18:00から三条パールスタジアムで福井と対戦する。

◎31日の試合結果◎
群馬 000 100 000 =1
新潟 400 000 30× =7
(バッテリー)
群馬:●樫尾(1勝3敗1S)-廣神
新潟:○間曽(11勝4敗)-平野
(本塁打)
群馬:井野口16号ソロ(4回・間曽)
新潟:デニング11号2ラン(1回・樫尾)


1回裏、新潟・デニング選手(右)が右越えに2点本塁打を放つ


被安打6、1失点で完投した新潟・間曽晃平投手

◇新潟・ギャオス内藤監督の話◇
「間曽は完投したいとの本人の申し出があったので9回も行かせた。打線の援護で4点を取って主導権を握ることができた。(8月好調の要因は)打線で稲葉、足立、平野、青木と好調な選手が増えたこと、それから中継ぎ陣が頑張って継投が上手くいって、投打のバランスがよかった。連戦になっても投手陣のローテーションに入る数が新潟は多い。自信を持って投げさせている。(9月も)一戦一戦しっかり戦っていきたい」

◇新潟・間曽晃平投手の話◇
「(自己最多の11勝目で)あんまり気にしていないが、勝てればいいなとは思っている。本当は寺田(2013年の15勝)を超える予定でいたが、勝ち星はいろいろな巡り合わせがあるので。もっと勝ち星を伸ばせるよう頑張りたい。きょうは制球も直球もよかった。完投することでチームにもっと勢いがつくのではと思って、志願してわがままを言わせてもらった。志願した以上しっかり抑えようと思った。きょうはいい形で勝てれば勢いがつくと感じていた。後ろを休ませるために完投したいと思っていた。きょうはキーポイントの日だと思っていたので、いい形で勝つことができてよかった」

(取材・撮影・文/岡田浩人)

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