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【イベント】加藤、今井ら新潟県出身選手とOBが野球教室

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新潟県出身のプロ野球選手とプロ野球OBによる小学生野球教室「ベースボールクリニック2014」(主催:新潟野球ドットコム、アルビレックス新潟・都市緑花センターグループ)が7日、ハードオフ・エコスタジアムでおこなわれ、巨人・加藤健選手(33・新発田農高出身)、広島・今井啓介投手(27・中越高出身)と、元ヤクルトの本間忠氏(37・日本文理高出身)、元阪神の横山龍之介氏(26・日本文理高出身)の4人が講師として参加した。県内の13チーム、約260人の小学生を相手に投げる、打つ、などの基本的な動作を指導した。

左から加藤健選手、今井啓介投手、本間忠氏、横山龍之介氏


13チーム、約260人の小学生が参加した

野球教室は前日までに降り積もった雪でグラウンドが使えなかったため、2つの室内練習場を使用して投手と野手に分かれておこなわれた。

投手は今井投手と横山氏、野手は加藤選手と本間氏が指導した。今井投手はピッチングを見ながら「真っ直ぐ立つように」などと1人1人にアドバイス。横山氏はマウンド付近でのピッチャーゴロのさばき方を指導した。

1人1人にアドバイスを送る今井投手


ピッチャーゴロの捕球の仕方を指導する横山氏

野手を指導した加藤選手は自らトスを挙げ、スイングの基本を身振りを交えて示した。本間氏は捕球の仕方などを指導。小学生たちはプロの言葉を一生懸命吸収しようとしていた。


スイングの始動をする加藤選手


捕球の仕方を指導する本間氏

指導後、加藤選手は「この中から1人でもプロ野球選手が誕生したら嬉しい」と感想を話し、今井投手は「小学生のうちが一番大事。楽しく野球をしてほしい。新潟県出身のプロはまだまだ少ないので今後、毎年のように誕生していってほしい」と期待を寄せた。2人は閉会式でのじゃんけん大会で、勝った小学生に自らのユニフォームとウェアを提供した。

今季使用したビジター用ユニフォームをプレゼントした加藤選手


非売品のバッテリーTシャツをプレゼントした今井投手

◎ベースボールクリニック2014のご協賛社◎
・長岡市 旬食・ゆ処・宿 喜芳
・聖籠町 居食亭 ほうせい丸
・新潟市西区  (医)野田歯科医院
・田上町 (有)金子薬品

(取材・撮影・文/岡田浩人)


【ルートインBCL】新潟の赤堀新監督が就任会見 新入団4選手も決意語る

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ルートインBCリーグの新潟アルビレックスBCは9日、新潟市のハードオフ・エコスタジアムで元近鉄投手の赤堀元之新監督(44)の就任会見と、新入団4選手の入団会見を開いた。赤堀監督は「リーグ優勝と独立リーグ日本一を目指したい」と決意を述べた。先月28日のドラフト会議で指名された新入団の4選手はそれぞれ「地域とチームのために頑張りたい」「NPBを目指す」など力強く目標を語った。
赤堀新監督(中央)と新入団4選手(左から前川、髙井、桑田、仲村の各選手)

赤堀新監督は会見の冒頭、「地域の活性化、青少年の健全育成に貢献しながら、チームと選手のさらなるレベルアップを図り、サポーターに夢と感動を与えたい」と話した。藤橋公一社長は投手コーチ兼任での2年契約を結んだと明かした上で、「来季も投手中心の人を監督に据えたいと考えた中、指導力、実績、人柄を含めて赤堀氏に決めた」と監督就任要請に至った経緯を説明した。

就任会見で質問に答える赤堀元之新監督

◎赤堀元之新監督への質疑(要旨)◎
Q新潟からのオファーを受けた時の心境は
赤堀「11月下旬に電話で話があった。独立リーグは以前福井へ研修に行った時に見て、NPBを目指して選手が一生懸命頑張っているという実感を受けた。オファーを受け、監督としてやってみたいと思った」
Q新潟の印象と目標は
赤堀「新潟は選手の時に何度か試合で参加させていただき、温かみのある所と思っている。食べ物がおいしい印象。チームの目標は、もともと新潟はここ数年強い。その強さをもう一度再認識し、リーグ優勝と独立リーグ日本一を目指し頑張りたい」
Q来春の開幕へ向け最初に取り組みたいことは
赤堀「まずは社会人として挨拶と礼儀をしっかりしていきたい。普通に挨拶するのではなく、しっかり挨拶することを取り組みたい」
Q背番号は
赤堀「89番。個人的なことだが4歳の長女が8月9日生まれ。ゴロ合わせで「やきゅう」(89)の意味もある」
Q投手出身だがどんな野球を目指すのか
「まずは点を与えないチーム作り。そのためにはバッテリーでしっかりコミュニケーションを取ることが大事。それだけでは点を与えないようにはできないので、守備も重点に練習を重ねたい」
QNPBを目指す選手に伝えたいこと
「現状の自分のレベルを考え、選手にレベルアップをしてもらいたい。その上でNPBのドラフトにかかるような選手にしたい。NPBの投手は精神面も違う。チャンスでいかに力を出せるか。メンタル面もしっかりしたい」
Q他チームの監督で縁があるか
「ほとんどBCの監督、富山の吉岡監督、群馬の川尻監督、埼玉の星野監督は一緒のチームでプレーしているので気心は知れている。一緒に戦ってリーグを盛り上げたい」


新入団4選手(後列)の入団会見

また新監督就任会見に続いて、新入団4選手の入団会見もおこなわれた。先月の関東と関西のトライアウトを経て、ドラフト指名された仲村竜之介捕手(25・沖縄・ビッグ開発BC)、桑田真樹外野手(22・桜美林大)、髙井俊投手(19・見附市出身・東北高卒、悠久山栄養調理師専門学校)、前川哲投手(18・柏崎市出身・新潟産大附高)の4人が豊富を述べた。前巨人育成投手で3年ぶりに新潟に戻る雨宮敬投手(27)は都合により会見を欠席した。

仲村竜之介捕手(背番号13)
「指名していただいたことへの感謝の気持ちと全力プレーを心掛け、地域とチームに貢献したい。一社会人として行動し、全力でプレーする。投手としっかりコミュニケーションをとり、投手の良さを引き出せるよう心掛けたい。(理想は)古田(敦也)さん。強気なリードと勝負強い打撃を見ていただけたら」


桑田真樹投手(背番号3)
「新しい環境で野球をやらせていただき感謝している。地域に貢献することが目標。ベストを尽くして結果を出す。理想は立浪さん。シュアな打撃が特徴で、自分も目指してたくさんヒットを打ちたい。父(真澄さん)からは『何事にもベストを尽くすこと』と言われ続けてきた。独立リーグで終わらせるつもりはない。その上を目指して頑張りたい」


髙井俊(すぐる)投手(背番号23)
「少し遠回りしてやっとこの大きな扉が開けた。地元で野球をやらせていただき、全力でプレーする。トライアウトで拾っていただいたという気持ち。しっかり意識を持ち取り組んでいきたい。目標は直球でガンガン押す投球、強気で逃げずに投球すること。目標は高校の先輩であるダルビッシュ雄さんのような投手。NPBに一番近いチームが地元にあったのでトライアウトを受けた。合格させていただいたので、自分のプレーで新潟県の方に元気を与えていければ」


前川哲投手(背番号18)
「少しでもサポーターの皆さんに応援してもらえるよう、元気よく礼儀正しくプレーしたい。18歳で若い選手なので、元気よくハツラツとプレーしたい。目標は金子千尋投手。左右上下に変化球を投げたい。勝負どころでは直球を見て欲しい。地元球団に入れたことは嬉しい。野球が職業にできると思いこの道を選んだ」

新潟アルビレックスBCは今季、後期優勝を果たしたものの、4年ぶりに上信越地区優勝を逃した。来季は赤堀新監督のもと、3月中旬にチームでの合同練習を開始し、4月上旬の開幕に備える。

<赤堀元之新監督の就任会見動画>
https://www.youtube.com/watch?v=KbNPSakUVok

<2015新入団選手 入団会見>
https://www.youtube.com/watch?v=y922P-rphZ0

(取材・撮影・文/岡田浩人)

【小学軟式】新潟ジュニアBCが台湾の国際大会に出場 20日開幕

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新潟県内の小学生による軟式野球の選抜チーム「新潟ジュニアベースボールクラブ」が20日から台湾で開催される「諸羅山盃國際少年棒球(野球)大会」に出場する。大会には日本や台湾、オーストラリアなどから162チームが参加する。新潟ジュニアは3年連続の大会出場で、チームは一昨年が5位、昨年が4位だった。石塚智監督は「今年こそは優勝できるように頑張りたい」と意気込んでいる。

20日からの国際大会に挑む新潟ジュニアベースボールクラブの選手たち

選手たちは県内の少年軟式チームに所属する中から選抜された。今年のチームは昨年の大会の経験者が3人いる。昨年も遊撃手で出場した広瀬航大主将(分水北小・12)は「海外の選手と交流できてよかった。右足をケガしてしまったが、大会までには間に合う。今年こそ優勝をしたい」と話す。

素振りをする広瀬航大主将(分水北小6年)



連係プレーなど守備練習で確認をおこなう選手たち

全員野球で初優勝を狙う

チームは今月上旬に宮城県に遠征し、練習試合などで調整をおこなってきた。きょう19日に現地入りし、20日には開会式がおこなわれる。21、22日と予選がおこなわれ、23日から最終日の25日まで決勝トーナメントがおこなわれる。台湾滞在中は現地のチームなどとの交流も予定されている。

(取材・撮影・文/岡田浩人)

【NPB】元ソフトバンク投手の星野順治さんが野球教室で指導

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燕市出身の元ソフトバンク投手で、現在はソフトバンク編成育成部の星野順治さん(40)を招いた野球教室が30日、新潟市西蒲区の松野尾小学校体育館で開かれた。地元の松野尾オールスターズ、浜っ子ライオンズ、巻西中学校の小中学生23人が参加し、キャッチボールやピッチングの指導を受けた。

小中学生にキャッチボールの基本を教える星野順治さん

星野さんは1974年生まれで新潟商高卒業後、NKKを経て、1997年にドラフト4位で福岡ダイエーから指名され入団。1999年には先発投手としてローテーション入りし10勝を挙げ、チームのリーグ優勝と日本一に大きく貢献した。プロ通算156試合に登板し50勝を挙げた。2008年に現役を引退した後は二軍コンディショニングコーチ補佐を務め、現在は編成育成部育成担当(三軍)として若手の指導にあたっている。


身振りを交えて指導する星野さんとそれを聞く小中学生

野球教室ではキャッチボールの際に正しいボールの握りで足を真っ直ぐ踏み出すことや、下半身から上半身を連動させて投げる大切さを身振りを交えて指導していた。

また質問コーナーでは「プロになるためにはどうしたらいいか」と問い掛けられ、星野さんは[人が練習をしていない時にいかに練習できるかが大事。チーム練習の後に家で練習をするなどして、人と差をつけるための努力が大切」と説明。また「子どもの時にどんな練習をしたか」という質問には「よく走った。雨が降ろうが雪が降ろうが、自分が決めたことは毎日続けた」と話した。

中学生を相手に投球動作の指導をおこなう星野さん

参加した浜っ子ライオンズの小川稜太くん(越前小5年)は「投げ方を教えてもらってボールの回転がよくなった。将来はプロになりたい」と目を輝かせていた。

星野さんは「最近は高校野球でも新潟のレベルが上がっていて、きょう参加した子どもたちのレベルも高く楽しみ。少しでも地元の力になれれば」と話していた。

参加した小中学生と記念撮影

(取材・撮影・文/岡田浩人)

【インタビュー】怪物・飯塚を“覚醒”させた本間メモ DeNA入団の飯塚悟史投手が本間忠氏と対談

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昨夏甲子園でベスト4入りした日本文理高校のエースで、DeNAに入団が決まった飯塚悟史投手(18)。その成長を陰で支えたのが同校OBで元ヤクルト投手の本間忠氏(37)である。高校入学時から「怪物」と言われながらも一時は伸び悩みを見せた飯塚。その転機は去年1月に学生野球資格を回復した本間氏との出会いだった。前年秋の神宮大会決勝で8対0とリードしながらも逆転負けを喫した飯塚。「勝てる投手になりたい」・・・そう話す飯塚に、本間氏が渡したのは1枚のメモだった。今明かされる飯塚の苦悩と、本間氏の助言。甲子園ベスト4進出までの舞台裏と今後について、2人が語った。

DeNAに入団が決まった飯塚悟史投手(左)と元ヤクルト投手の本間忠氏

一昨年、2013年11月20日、東京・神宮球場でおこなわれた明治神宮大会高校の部・決勝。日本文理は飯塚の2打席連続本塁打を含む5本塁打を放ち、沖縄尚学を相手に8対0と大量リードをしていた。新潟県勢初の全国制覇まであとアウトは9つまで迫っていた。しかしエース飯塚が捕まった。7回に3失点、8回には6失点・・・大逆転負けで敗れ、準優勝に終わった。その後、春のセンバツ甲子園へ向けた野球雑誌では神宮大会で3本塁打を放った「打者・飯塚」が注目されていた。2人が出会ったのはその頃だった。

飯塚「自分自身は『打者・飯塚』よりも『投手・飯塚』でやりたかった。正直、『打者・飯塚』としての評価は面白くなかった。その頃、本間さんから教えてもらえることになった」
本間「(学生野球資格を回復して)教え始めたのは去年2月。その頃は『投手・飯塚』よりも『打者・飯塚』の方が大きく取り上げられていた。その評価が僕は嫌だった。投手としての評価を上げたかった。そのためには何をしなければいけないかという話をした。130キロのフォームで135キロを放りなさい、そうすれば打者は詰まる。スピードが上がってくれば133キロのフォームで140キロが放ることができればいい。そこからスタートした。そのためには軸足とテークバック。大きく放って速い球が来る投手はいっぱいいるけど、小さく放って速い球が来る投手はなかなかいない。だからテークバックは大きくなくていい、と言いました。そのフォームで選抜に行こうと話した」

去年2月、学生野球資格を回復して初めて飯塚投手を指導した本間氏(左)

本間「一番最初に飯塚を目にしたのは中学3年生の時。Kボール選抜セレクションでキャッチボールを見たときに『いい投手がいるな』と思った。リリースが強く、ボールをパチンと弾いていた。中学生でもこういうふうに投げる子がいるんだと思った。身長もが高く、腕も長かったのでボールは速くなるなと。その後、文理に入学して、ああ、この子かと思った」
飯塚「その時は(見られているとは)全然わからなかった」
本間「プロアマ規定があったので文理に入った後も会話ができなかったけれど、注目をして見ていた。1年生の夏はいいフォームで投げていたが、1年秋に少しフォームが変わってきた。力任せのフォームになってきたと思った」
飯塚「多分そうだと思う」
本間「飯塚のようにボールを弾くことができる投手は軟式から硬式になった時にスピードが上がる。ボールもつぶれないのでバチンと弾くことができるから。それが硬式ボールの重さを知ると段々手が体よりも遠くから出てくるようになる。ボールが重くて遠心力がかかってしまう。そうすると徐々に重さに負けて手首が寝始める。その道を通る選手と通らない選手がいるが、飯塚は腕が長かったのでその道を通ってしまった。シニア上がりのピッチャーが高校でフォームを崩すことはそんなにない。でも軟式の子で中学から高校に上がると結果が出ない子がいる。体ができ上がる前にボールの重さを知ってしまい、そのままフォームが(力任せに)流れてしまった」

12年秋の飯塚投手(1年) 本間氏は「この頃から力任せになっていた」と指摘する

1年生の秋(2012年)、飯塚は県大会で優勝。しかし背番号1を背負いセンバツ出場をかけて臨んだ北信越大会では1回戦で松商学園(長野)を相手に0対15で5回コールド負け。この頃の飯塚は投手として球速を出すことにこだわっていた。

飯塚「1年秋に県大会で優勝して、自分の中ではセンバツ甲子園に行けるんだろうなと思っていた。それが北信越の1回戦でああいう負け方をして、やっと『高校野球』を知った。それまでは中学の延長線でやっていた。その時はまだ球速を出したかった。143キロが1年秋に出たので145、146を目指した。その時はスピードにこだわっていた」
本間「それをやってるうちは直らないだろうなと思っていた。(2年夏に甲子園に行って、2年秋に北信越大会で優勝した)その時はまだ資格を持っていなかったので直接は直せなかった。(飯塚のフォームを見て)うーん・・・(苦い表情)と思っていた。ちょうどその頃に資格回復の話があった。中学生の時に初めて見て『いい投手になるんだろうな』と思って見ていた選手が打者で注目されていた。自分の見る目が間違っているんじゃないかということになる。それは面白くなかった。だから絶対に『投手』として直そうと思っていた」
飯塚「投手として甲子園のマウンドで投げたいと思って文理に入ってきた。それは絶対曲げたくなかった」

去年2月から飯塚の指導を始めた本間氏は最初に飯塚にこう尋ねた。
「どんな投手になりたいの?」
秋の神宮大会決勝で逆転負けを喫していた飯塚は、即答した。
「勝てる投手になりたいです」
本間氏はすぐさま答えた。
「じゃあスピードへのこだわりは捨てなさい」
そして、飯塚に1枚のA4のメモを渡した。そこにはこう書かれていた。
『負けない投手の条件』
・・・それが投手・飯塚を“覚醒”させた『本間メモ』だった。

本間氏が飯塚投手に渡した『本間メモ』 プロで学んだポイントが書き記されていた

フォーム固めと並行して、本間氏は自らが考える「負けない投手の条件」を飯塚に教えた。それは「牽制」「クイック」「クセ」の3つだった。本間氏はいかに走者を出さないか、ではなく、走者を出した後、どうやって進塁させないか、本塁を踏ませないか=いかにムダな失点を減らすか、を重要視した。牽制で走者を塁にくぎ付けにすること、二盗を防ぐためのクイックモーションの重要性、そしてフォームにクセが出ないようにすること・・・スピードボールを投げ込むことばかりを考えていた飯塚にとっては、これら1つ1つの教えが新鮮で、目から鱗が落ちるものだった。

本間「センバツ前はいわゆる『ピッチング』を教えた。配球をうるさく言った」
飯塚「本間さんからは『ランプの付け方』・・・カウントの取り方を言われた」
本間「自分も高校生の時はそう思っていたが、『決め球』は一番最後に投げるもんだと思っていた。飯塚自身も思っていた。でも違うよ、と。打ち取った球が『決め球』になればいいのだから、先に打者に嫌だと思わせた方が勝ち。だから『最初にフォークを放れ』と言った。フォークがあると思えばみんなが早打ちするから球数は減る。ベストはカウント1ボール1ストライクからの3球目を打たせること。そうすれば1イニング10球もいかない。その代わり、ここぞという時には球数は使っていい、と教えた」
飯塚「常に自分と同じ目線でやってもらえたのがやりやすかった。本間さんの教えを実行するたびに自分の中で面白いように成長ができている実感があった。この人について行こうと思った」
本間「自分が高校生の時にはそういうアドバイスをしてくれる人はいなかった。自分自身はNPBでの経験が大きかった。自分は投手だったが1球団に約30人の投手がいる中で、30人全員が同じ動きはしない。それぞれが違う道を行って1軍の12~13人の枠を取る。もし30人が同じ一本道を行くなら、力のない人間が必ず負ける。力のない人間が力のある人間に勝とうと思ったら、違う方法で上り詰めなきゃ駄目。ただ飯塚の場合は馬力があると思ったのでテークバックは小さくても球速は出るよ、そこから肉付けしていこうと言った。上り詰めれば最終的にはプロに行けると思った。最初に『勝ちたい』と言ったので、そこをスタートラインにして、じゃあ勝つためにはどうしたらいいかと考えて直した。150キロのボールはいらない・・・それは本人も納得して消した。150キロをアウトロー(外角低め)に投げるなんてプロでもそう簡単にいない。でも137、138キロをアウトローに放った方が勝てるんだ、と言った」

昨春のセンバツ甲子園初戦で飯塚は豊川(愛知)を相手に好投。特に外角の制球と新球・フォークボールを駆使した頭脳的な投球が目を引いた。試合は延長13回の激闘の末、3対4でサヨナラ負けを喫したが、この試合で『投手・飯塚』としての評価は急上昇した。

飯塚「センバツでストライクを取る感覚がやっと掴めた。自分の中では『投手としてやれる』と思えた甲子園だった。やっと考える投球ができた」
本間「勝ちたかったが、僕の中で飯塚の投球はOKだった。甲子園という試合でしか覚えられない感覚があるから、とりあえずフォークを放ってこい、と言った。甲子園でフォークで空振りが取れることをわかってくれたのは自信になったと思う。センバツまでいろいろなことを吸収をしてくれた。延長戦で母校には勝って欲しかったが、飯塚の成長段階としては合格だった」

本間氏が与えた1つ1つの課題を飯塚投手は乗り越えて成長していった

センバツから帰って、2人が見据えたのは最後の『夏』。そこへのステップが始まった。本間氏が重点を置いて指導をしたのは「インコース(内角)を突ける制球」だった。

飯塚「インコースを突き始めたのは(5月下旬の福岡での)招待野球、西日本短大附との試合(1対0で勝利)だった」
本間「僕が言ったのは1人の打者に3球連続でインコース放れば、ネクストで見ている次の打者に投げる必要はない。2人続けて投げなくてもいい、と言った。打者も1人置きに投げればよくて、全員にインコースを投げる必要はないとも言った」
飯塚「1度に沢山のことを言われるのではなく、少しずつ段階を踏んでやれていたのでやりやすかった。試合をこなすたびに自分がワンランク、レベルアップしている実感があった」
本間「1個ずつ吸収していったのが凄い。ちゃんと自分のものにして、次の段階に入っていった」

夏の新潟大会、日本文理は順調に勝ち進んだ。決勝はノーシードから勝ち上がり勢いに乗る関根学園が相手だった。先発した飯塚は初回と2回に1点ずつを失い、序盤からリードを許す苦しい展開だった。9回裏、小太刀緒飛(こだち・おとわ)の逆転サヨナラ3点本塁打で勝利し、3季連続の甲子園出場を勝ち取った。

飯塚「ずっと立ち上がりが悪くて、だんだん初回に先制されても、正直焦らなくなっていた。9イニングで試合をやることを考えられるようになっていた」
本間「点を取られたら取られたでいいから1点で終わればいいと言っていた。それが2点や3点になるとダメ。1イニング1点だったらいいよとずっと言っていた」
飯塚「それまでは自分が0点で完投することしか考えてなかった。それで失点した時に焦って大量失点したことも多かった。失点してもいいやと思ったことで焦らなくなった」
本間「春から夏にかけて技術的に教えたのはストライクを取る小さいカットボール(小さく曲がるスライダー)だけ。それを我慢して県大会では放らなかった。甲子園で解禁できたのも大きかった」

新潟大会決勝の飯塚投手 初回と2回に失点したが「焦りはなかった」という

夏の甲子園の全5試合を飯塚は1人で投げ抜いた。特に2回戦の東邦(愛知)戦は「ベストピッチ」と2人が口を揃える内容だった。半年間にわたる二人三脚の“集大成”、2人が目指した『投手・飯塚』の完成形が、その試合にあった。

本間「1回戦の大分戦の後が(中6日)長かったので、絶対にバランスがおかしくなっているだろうなと思っていた。(無料通話アプリの)LINEで毎日キャッチボールの内容も聞いて、(調整について)話していた。東邦の1回戦の試合をテレビで見たら、外角ばかりだと踏み込まれて打たれると思った。(5月から練習をしてきた)インコース(内角)を多めに放れと伝えた。とことんインコースを放れと。そうするとだんだん東邦の打者は開き始めてくるから、後半はバットに当たらなくなると」
飯塚「東邦戦は甲子園の中で一番よかった。インコースとカット気味のスライダーを外にも内にも放れた。右打者も左打者も膝元にカットボールでストライクを取ることができた。それが自分の中で大きかった」
本間「東邦戦を見て、高校生としてはここまでなってくれれば十分と思った。力まず投げて142~3キロは出ていた。決めようと思って三振を取っていたし、投手としては十分。あとはプロに行けるかどうかは持っているか、持っていないか。ここまでの姿をプロ側がきちんと見ていてくれれば取ってくれるかなと。うちの監督(日本文理・大井道夫監督)は中京大中京にも負けているし、愛知には勝ちたいんだろうなと思っていたので、東邦に勝って恩返しができた」
飯塚「高校に入って、最初は投手でと思っていたが、(1、2年生の時は)本当に投手でやっていけるのかと不安になってきて・・・でもそこから最後は自信をもってマウンドに上がることができるようになって、甲子園でベスト4という結果で終わることができて、高校生活の集大成を見せることができた。いろんな波はあったけど段階を踏んでやって来ることができて、自分の芯が強くなれたと思う」
本間「改めて、学生野球資格を回復してよかった。制度ができるのがあと半年遅かったら飯塚を直すことができなかった」
飯塚「自分は“持っていた”(笑)。本当に半年違ったら違う結果だった」

「資格回復をしてよかった」と話す本間氏 「持っていた」と笑う飯塚投手

昨年10月23日のドラフト会議でDeNAから7位指名を受け、入団が決まった飯塚。1月9日からは横須賀市で新人合同自主トレが始まり、プロとしての第一歩を踏み出す。プロの先輩でもある本間氏が後輩にアドバイスを送った。

本間「1月の時点ではあまり周りを見ないこと。周りを見るととんでもない力の選手がたくさんいますから。2月のキャンプが終わって、3月から教育リーグが始まるので、そこで自分の立ち位置を見ること。そこから一気に一軍を目指そうとすると故障のきっかけになるので。ただ飯塚は肩や肘に関しては丈夫。2月からやってきて、1度も痛いと言ったことがない。持って生まれたもんだと思う」
飯塚「まずは体づくりだと思う。高校生の体からプロ選手の体にしっかり作って、しっかりイニングを投げられるような投手になりたい。最初はしっかりと基礎体力を作って、いろんな人が投げているピッチングを見て、スピード感なりを自分の中で学んで動いて・・・何年後というのは考えずいつでも自分が一軍に上がれるような状態を作っていきたい。一日も早く一軍に上がれるような・・・急ぐわけではないが、しっかりとその波に乗れるように頑張りたい」
本間「十分だと思う。体を作るのが一番最初の1年目の仕事。毎日野球をやることに飽きないこと。毎日淡々と同じことを繰り返すことが一番しんどい。一日一日、前の日に明日のテーマを決めて、それをピラミッドのように積み重ねること。いきなり開幕一軍というような大きいピラミットはいらないので、小さなピラミッド積み重ねていけば、いずれ一軍に上がることができる。それは去年2月からやってきたことと一緒。あとはオンとオフ。外に出かけない趣味を何か見つけること。野球を忘れられる趣味・・・本を読む、ゲームをする、でもいい。僕の場合は風呂に入るのが好きだったので、寮の時は大浴場に1時間ぐらい入っていた。あとは人間観察を好きになることかな。長年やってる人はオンとオフの切り替えがうまい」

今年の目標を「自覚」と記した飯塚投手 プロの世界でも一歩一歩の成長を期待したい

飯塚「長く球界でやれる選手になりたい。その年だけよかったではなく、次の年もその次の年も継続して、毎年安定した成績を出せるような投手になりたい。(進学・就職する高校時代のライバルやチームメイトも)プロを目指している。プロの舞台で対戦相手として戦えるなら自分が先にプロに行った意地を見せて絶対に負けない。成長した自分を見せられるようになりたい。DeNAはエコスタ(ハードオフ・エコスタジアム)に毎年一軍の試合が来ている球団。いずれ新潟県出身選手として出場できたらと思う。自分は先発完投型でいきたい。本間さんにはこれからも長い付き合いをお願いしたいです(笑)」

<取材後記>
夏の新潟大会を前にした去年6月、本間氏が打ち明けてくれたことがある。「体の“ロック”を1つ外せば飯塚は140キロ後半のボールが投げられるようになる。でもそのロックを外して、もし制球が乱れるようなことがあったらと考えると、外していいのかどうか悩んでいるんです」。結果、勝利を最優先した本間氏はそのロックを外さなかったが、まるでガラス細工を作るかのように、1つ1つのパーツを丁寧に磨くことで『投手・飯塚』を組み立てていった。飯塚も本間氏に全幅の信頼を置いた。飯塚の考えや意見を取り入れた上で、複数の選択肢を示しながら、解決策を探るという本間氏の指導姿勢に、飯塚が信頼を寄せた結果だった。人と人との出会いは大きい。元プロの学生野球資格回復の結果、1人の高校生の才能が大きく花開いたことは、プロとアマの間にいまだに大きな壁がある「野球」という競技の未来を考える上で非常に考えさせられるものである。本間氏が語っていたように資格回復が「あと半年遅かったら」・・・『投手・飯塚』の運命はどうなっていたかわからない。だからこそ、本間氏に限らず貴重な経験値を持つ元プロの言葉が、広く新潟の高校球児に届くようになれば、と改めて考えさせられる取材だった。

(取材・撮影・文/岡田浩人 取材協力/スポーツニッポン新潟支局)

【高校野球】センバツ出場32校決定 中越は補欠2位

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第87回選抜高校野球大会(3月21日開幕)の選考委員会が23日、大阪市で開かれ、出場32校が決定した。北信越代表2校は昨秋の北信越大会で優勝した敦賀気比(福井)と準優勝の松商学園(長野)。準決勝で敗れた新潟県の中越は北信越地区の補欠第2位校となった。補欠第1位校は富山第一(富山)。

(取材・文/岡田浩人)

【高校野球】日本文理・池田貴将選手を優秀選手表彰 日本学生野球協会

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日本学生野球協会の2014年度の優秀選手に選ばれた日本文理高校3年で前主将の池田貴将選手(18)への表彰式が29日、新潟市西区の同校でおこなわれた。各都道府県で1人が選ばれる表彰で、池田選手は「自分1人ではここまでできなかったこと。指導者の皆さん、両親、チームメイトに感謝し、これから先恩返しできるよう頑張りたい」と述べた。

優秀選手表彰を受ける池田貴将選手

池田選手は十日町市出身で、2013年夏、2014年春夏と3季連続甲子園に出場。昨夏甲子園では4番打者として2回戦の東邦戦で逆転打を放つなど活躍。また主将としてチームを引っ張り、ベスト4進出に貢献した。

昨夏、新潟大会での池田貴将選手 主将、4番打者としてチームをけん引した

表彰後、池田選手は「県で1人だけの表彰なのでとても嬉しい。(3年間を振り返って)主将になってからの1年が一番きつくて大変だったが最後に甲子園ベスト4という成績を残せて良かった」と振り返った。その上で、この先について「この3年間で学んだことを人生にいかしていきたい。(東洋大学に進学するが)飯塚の後に続いてプロ野球選手という目標があるので、大学4年間もしっかりやっていきたい」と決意を新たにしていた。また後輩たちに対し、「周りからのプレッシャーもあると思うが、しっかり頑張れば甲子園で勝つことができると思うので頑張ってほしい」とエールを送った。

表彰盾を手にした池田選手


池田選手に贈られた表彰盾

(取材・撮影・文/岡田浩人)

【女子野球】益田詩歩さんが球団代表に就任 新潟県初の女子プロ選手

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長岡市出身で新潟県初の女子プロ野球選手として活躍した益田詩歩さん(26)が日本女子プロ野球機構の東北レイア(本拠地・宮城県仙台市)の球団代表に就任した。リーグに所属する4球団のうち東北レイアは今季はリーグ戦に参戦せず、若手の育成に力を入れながら地域に根差した女子プロ野球の底辺拡大に力を注ぐチームとなる。2010年から4年間女子プロ選手としてリーグを引っ張り、2013年シーズンで現役を引退した益田さん。フロントの立場から「女子プロ野球の環境を整え、新しいスポーツ文化を生み出したい。東北から女子野球熱の高い新潟をバックアップしたい」と意気込んでいる。

東北レイアの球団代表に就任した益田詩歩さん

Q2013年に現役を辞めた理由は?
益田「4年間プロ選手をやらせていただき、プロ野球選手という夢が叶って嬉しかった。その反面、お客さんが減っていって女子プロ野球がこのままでは未来がないのでは、というフロント的な考えをずっと思っていた。機構の会議に出た時に、スタッフの中にプロ選手がいた方がいいのではないかと思った。自分の仲間が野球をする環境、女子プロ野球を運営する環境、お客さんが女子プロ野球を楽しめる環境を変えていきたいと思った。女子プロ野球には凄く可能性を感じていて、新しいスポーツ文化を生み出すことができると思った」
Q女子プロ野球の魅力をどう感じている?
益田「女子プロ野球選手は野球が大好きで、野球ができる環境を求めてプロになっている。お金のために野球をやっていない。高校野球に近い。全力プレーで、かつ選手が楽しんでやっていることがお客さんの心を打つのではないか。選手時代から女子プロ野球はお客さんが心から笑顔になってくれる感じを受けてきた。東北で活動することでいろいろな人に元気を与えることができるのでは」
Q引退後の2014年はどうしていた?
「埼玉の2チームの試合運営に関わっていた。お客さんに対する球場内の演出など。そこでは1つの試合に対してこれだけの人、スタッフが動いているのかと実感した。選手時代は全く見えていなかった。こういうことも元選手だから現役選手に伝えられる。逆に選手の気持ちもフロントに伝えられる」

現役時代の益田選手(2013年6月) 巧打の外野手として活躍した

Q新たに東北を拠点とする球団の代表に就任した
「今季は京都フローラ、兵庫ディオーネ、埼玉アストライアの3チームが前後期の公式戦を戦う。東北レイアはしっかり次世代の選手を育成する。今まではしっかりと育成ができていなかったという反省がある。1年目は若手や高卒新入団選手など12人の選手が所属する。選手の力を伸ばし、トップ3チームに選手を供給する。東北レイアは国内の女子チームとの実戦や男子とも練習試合などをやっていきたいと考えている。2017年にはこのチームで公式戦に参戦することを決めている」
Q今後、地元・新潟との関わりは?
「新潟には大きな可能性を感じている。頓所理加さん(BBガールズ普及委員会代表)の活動をはじめ女子野球が盛ん。やっと頓所さんのサポートを全力でできる。私が15歳で長岡を出た時にはなかった女子野球熱を頓所さんが作ってくれた。これを全力でバックアップしたい。仙台と新潟は近い。新潟の女子野球熱をもっともっと熱くしたい。新潟を女子のレベルの高い県にできたらと思う。ぜひ益田を呼んでほしい」
Q改めて目標は
「女子プロ野球選手になった時、オーストラリアで岡島秀樹さんに直談判して一緒にトレーニングをさせてもらったことがある。行動力には自信がある。チャンスは誰にでもある。そういうチャンスはどんどん掴んでいってほしいと若い選手やスタッフに伝えたい。目先だけではなく先を見た時の競技レベルを上げたい。才能ある選手が入ってくるので開花させてあげたい。日本で子どもたちがもっと野球ができるような環境を作りたい。このチームならできる。東北各地で子どもたちと野球を楽しめる環境を作りたい」

<参考>
益田詩歩さんの女子プロ野球選手として歩みは、2013年3月11日の当サイト記事に詳しく掲載してあります。参考にしてください。
http://www.niigatayakyu.com/archives/117


◎お知らせ◎
県内の野球好きの小学生女子のためのイベント「BBガールズ ウィンターフェスタ2015」(主催・BBガールズ普及委員会)が2月15日(日)午前9時30分から12時30分まで、出雲崎町民体育館でおこなわれます。新潟県初の女子プロ野球選手として活躍した益田詩歩さんの野球教室もおこなわれます。参加申し込みは以下のポスターに記された方法で事務局までお申し込みください。
(注意:開始時刻が『PM9:30』と記されていますが、『AM9:30』の間違いです)


(取材・撮影・文/岡田浩人)


【ルートインBCL】赤堀元之新監督が自主トレ視察 選手と初顔合わせ

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ルートインBCリーグの新潟アルビレックスBCで今季から指揮を執る赤堀元之新監督(44)が4日、長岡市の室内練習場を訪れ、合同自主トレーニングに励む選手たちを初めて視察した。初対面した選手たちに「しっかりコミュニケーションを取っていきたい。けがのないよう3月(15日)のキャンプインまでに体を作ってきてほしい」と呼び掛けた。

選手たちと初対面し挨拶する赤堀元之新監督(右端)

合同自主トレには投手7人、捕手2人、野手1人の計10人が参加し、キャッチボールや軽い投げ込み、ノックなどで汗を流した。大阪から空路で新潟入りした赤堀監督は正午前に室内練習場に姿を見せ、約30分間練習の様子を視察した。選手1人1人から挨拶を受け、握手で激励した。

1人1人と握手を交わす赤堀監督

練習の様子を熱心に視察した

練習の様子を視察した赤堀監督は「みんな元気にはつらつと練習している。(3月15日のキャンプインまで)動ける体で来てほしいし、けがをしないようやってきてほしい。投手は肩を作ってきてくれればいいし、野手はバットを振ってきてくれればと思う。きょうは投手を見ることができ、ビデオで見ていたイメージ通り投げている感じで掴めてよかった。左投手の渡辺雄大、山口(祥吾)が面白いと思った。(雪が多くて)きょうは驚いたが環境は仕方がない。それぞれがキャンプインまでできる範囲のことを集中してくれたらいいと思う」と感想を述べた。

今季から野手にも挑戦したい旨の意向を赤堀監督に伝える渡辺貴洋投手(左)

打撃練習に取り組む渡辺貴洋投手

今季から投手だけでなく野手にも挑戦したい意向を赤堀監督に早速伝えた渡辺貴洋投手(胎内市出身・元巨人育成)は「初めて会うので言っておきたいと思った。『大変だけど頑張れ』と言われた。投手も野手もやるということで人の2倍も3倍もやらなければいけない。どちらも成績を残せるようがんばりたい」と意気込みを示した。

今季5年目を迎える阿部拳斗投手(中越高出身)は「(赤堀監督に)精神的なことを聞きたい。マウンド上の振る舞い方や試合の作り方など。年齢も年齢なので、今年は結果にこだわっていきたい。仕上がりは早すぎるくらい早い。6キロくらい絞った。目標はNPBに行くだけ」と決意を語った。

チームは3月15日から新潟市でキャンプ(全体練習)に入り、4月の開幕に備える。赤堀監督は2月中旬に長岡市入りし、チームに合流する予定。

(取材・撮影・文/岡田浩人)

【社会人・大学】バイタルネットの練習に新潟県出身の大学3年生2人が参加

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社会人野球のバイタルネット(新潟市)が5日に新潟市のハードオフ・エコスタジアムの室内練習場でおこなった練習に、新潟県出身で立正大学3年生の投手・小林洸大(20・中越高出身)と捕手・村上将紫(21・日本文理高出身)の2人が参加した。県高校球界で名を馳せた2人は「卒業後も野球を続けるなら新潟で」と話しており、今回の練習参加は2人の実力を試す意味合いも込められていた。

立正大3年の小林洸大投手 中越高時代は3年夏にエースとして県ベスト4に進出した

立正大3年の村上将紫捕手 日本文理高3年時には春夏連続で甲子園に出場した

2人はやや緊張した様子で初めてとなる社会人の練習に参加した。バイタルネットの選手に混じってウォーミングアップした後、小林が約30球のブルペン投球を披露。村上は打撃練習の後、ブルペンでバイタルネットの投手の球を受けた。バイタルネットの三富一彦監督は、バッターボックスから球筋を確認するなど2人の動きを見守った。

小林と村上は高校3年の夏の新潟大会準決勝で対戦。その時は村上が正捕手を務めた日本文理が、小林がエースを務めた中越に3対2で競り勝ち、その後甲子園出場を決めた。高校卒業後は立正大でチームメイトに。小林は左腕から繰り出される最速145キロの直球とスライダー、チェンジアップ、フォークを操り、リーグ戦での登板も経験。大型捕手の村上はリーグ戦で2試合でマスクを被った経験を持つ。現在、立正大は東都2部で春のリーグ戦で1部昇格を目指す。

小林投手の球筋をバッターボックスで確認する三富一彦監督(左)

三条市出身の小林は「社会人はレベルの違いを感じる。昨秋のリーグ戦後に左肩を痛めたが今は大丈夫。野球を続けたいが他の選択肢も含めて進路は考えているところ。野球を続けるなら地元で続けたい」と話した。見附市出身の村上は「投手の球質や制球のよさが大学生と全然違う。高校時代に地域の皆さんに応援してもらったので新潟で恩返しができれば」と語った。2人は現在大学3年生で、春から4年生になると同時に就職活動も本格化する。

2人のプレーを注視していた三富監督は「地元出身の選手でいい選手がいれば是非採用したいが、採用枠の問題や補強ポジションなどタイミングの問題もある」とした上で、「2人とも悪くない。小林はまだまだ伸びる。(巨人の)内海のようなフォームで直球の制球もいい。村上は打撃のスイングに欠点はあるがすぐに直る。スローイングもいい」と評価した。

(取材・撮影・文/岡田浩人)

【ルートインBCL】新潟の開幕戦は新球団・福島と 4月11日にビジター郡山市で

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ルートインBCリーグは9日、2015年シーズンの開幕戦日程を発表した。開幕は4月11日(土)で、新潟アルビレックスBCは新球団の福島ホープスと福島県郡山市・開成山球場で対戦する。翌12日は新潟市のハードオフ・エコスタジアムで福島を迎え撃つ。

福島は今季から新加入した球団で元大リーガーの岩村明憲選手兼任監督が率いる。新潟は今季から元近鉄のストッパー・赤堀元之監督が指揮を執る。新監督同士の対決で采配が注目される。全ての公式戦日程は今月中に決定する予定。

敵地で初陣を迎える新潟の赤堀元之新監督(中央)と新入団選手(去年12月撮影)

■8球団のホーム開幕戦日程■
<4月11日(土)>
・福島×新潟(13:00 福島・開成山)
・群馬×武蔵(13:00 群馬・敷島)
・信濃×日本ハム(13:00 長野・松本)
・富山×阪神(13:00 富山・アルペン)
・石川×福井(13:00 石川・金沢市民)

<4月12日(日)>
・新潟×福島(13:00 新潟・エコスタ)
・福井×阪神(12:00 福井・フェニスタ)

<4月18日(土)>
・武蔵×福島(13:00 埼玉・熊谷)

(取材・文/岡田浩人)

【高校野球】県高野連がリーダー研修会とアナウンス・スコア講習会を実施

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新潟県高野連は14日、長岡市の長岡大手高校で南支部46校の主将を対象にしたリーダー研修会と、マネージャーを対象にしたスコア・アナウンス講習会を実施した。チームをまとめるリーダーシップの育成と球場アナウンス技術の向上などを目的に毎年この時期に開催され、今年度で5回目となる。

リーダー研修会では新潟リハビリテーション病院の山本智章院長(左)が講義をおこなった

各チームの主将が参加したリーダー研修会では、新潟市の新潟リハビリテーション病院の山本智章院長が「野球選手に起きるスポーツ障害と予防」と題して講演。「練習による筋肉の疲労と回復のバランスが重要」と休息や栄養補給の必要性を説き、けがの予防を呼び掛けた。また同病院の理学療法士が正しいストレッチの方法などを身振りを交えて指導。参加者が実際に体を動かした。午後からは5つのグループに分かれ、「キャプテンとしてすべきこと」と題したグループ討議をおこなった。

正しいストレッチの動作を教わる主将たち

マネージャー91人が参加した「アナウンス・スコア講習会」では、高野連の公式記録員が一昨年秋の神宮大会決勝のVTRを見ながら、実際のスコアの付け方を指導。午後からは昨夏まで球場アナウンスをおこなってきた高校3年生の後藤彩香さん(高田商)と宮本麻衣さん(三条東)の2人がお手本を示す中、アナウンスの基本やアクセントの指導を受けた。学校名の読み上げ方やシートノック後のラインアップを読む速度、選手交代時の注意事項などを実際の試合の流れに即して、1人1人が声を出して確認していた。講師役を務めた後藤彩香さん(左・高田商3年)と宮本麻衣さん(右・三条東3年)


実際に声を出しながらアナウンスの練習をするマネージャーたち

新潟県高野連がこうしたアナウンス講習会を始めてから県内の大会での球場アナウンスの技術が飛躍的に向上し、観客の評判も上々だ。参加した丸山梨央さん(三条商2年)は「講師のお2人のアナウンスを練習試合や大会で聞いていて奇麗だなと思っていたので、生で聞くことができて勉強になった。アクセントが強くなってしまうクセがあるので直そうと思った。エコスタ(ハードオフ・エコスタジアム)でおこなわれる夏の大会の開会式でアナウンスをやりたいので選んでもらえるように頑張りたい」と感想を話した。

夏の開会式の司会や準々決勝以降のエコスタでの試合のアナウンスを務めるマネージャーは、春の大会などでのアナウンスを聞いた高野連役員などが推薦をして決められる。講師役を務めた2人はいずれもエコスタでのアナウンス経験がある。昨夏の準々決勝でアナウンスをした後藤さんは「1年生の時は下手だったが、毎日家のお風呂で発声練習をした。部員から『上手くなった。頑張れ』と言われて嬉しかった」と自身の経験を話し、後輩たちにエールを送った。2年秋の準々決勝を担当したことがある宮本さんは「アナウンスが上手くできるとチームも強くなると思う。マネージャーの力は大きい。大学進学後も野球部でマネージャーを務めたい」と笑顔を見せた。15日には新潟市で北支部45校が参加し、同様の研修がおこなわれる。

(取材・撮影・文/岡田浩人)

【ルートインBCL】新潟が3選手を指名

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ルートインBCリーグは15日、埼玉県で合同トライアウトを実施し、その後にドラフト会議を開いた。新潟アルビレックスBCは3名(投手2名、野手1名)を指名した。

合同トライアウトは74名が受験し、1次テストの50メートル走、投球テスト、遠投、守備、打撃テストで20名に絞られた。2次テストは実戦形式でおこなわれ、トライアウト後におこなわれた8球団によるドラフト会議(非公開)で計8名(投手4名、野手4名)が指名された。BCリーグの開幕は4月11日の予定。

<新潟アルビレックスBCが指名した選手>
中西啓太(なかにし けいた)・・・投手、22歳、和歌山県出身、185センチ80キロ、右投右打、星林高-帝塚山大

塚田晃平(つかだ こうへい)・・・投手、25歳、東京都出身、193センチ97キロ、右投右打、早稲田実高-早稲田大-広島カープ

纐纈隼基(こうけつ じゅんき)・・・内野手、20歳、岐阜県出身、180センチ88キロ、右投左打、美濃加茂高-愛知学院大中退

(文/岡田浩人)

【女子野球】女子小学生が野球の楽しさに触れる

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野球好きの小学生女子が集まる「BBガールズウィンターフェスタ」が15日、出雲崎町民体育館でおこなわれた。今年で7回目の開催で、女子野球の普及活動をおこなうBBガールズ普及委員会(頓所理加代表)が企画。県内の小学生35人が参加した。今回は長岡市出身の元女子プロ野球選手で現在は東北レイア代表を務める益田詩歩さん(26)と東北レイアの堀越美紀選手、中田友実選手の2選手が講師を務めた。
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県内各地から野球好きの女子小学生35人が参加した


講師を務めた東北レイアの益田詩歩代表(右)、堀越美紀選手(中央)、中田友実選手(左)

イベントは開志学園女子硬式野球部の部員も参加しておこなわれ、プロ選手がおこなうウォーミングアップで開始。益田さんがボール投げ遊びやベースランニングをゲーム形式で楽しく指導した。普段は男子と同じチームで練習をしている参加者がほとんどだが、同じ女子の野球好きとあって参加者はすぐに打ち解けていた。

益田代表(左)の指導を受け、遊びながらボールに慣れる参加者たち


頓所理加代表(左)と一緒にボール投げをおこなう

柏崎市から参加した5年生の春日愛子さん(11)は「女子だけでやるのは楽しい。指導がわかりやすかった」と感想を話した。BBガールズ普及委員会はこうした活動を通じて新潟県内の女子野球の普及を図っている。毎年秋に関東でおこなわれている女子野球の全国大会には新潟県選抜チームで参加し、2009年から2011年まで3連覇を成し遂げている。同委員会の頓所理加代表は「益田さんをはじめ東北レイアの選手のおかげで楽しいイベントにできた。このイベントが野球を続けるきっかけになって、この中から女子プロを目指す選手が出てくれれば嬉しい」と話した。

(取材・撮影・文/岡田浩人)

【お知らせ】21日の三条パール金属スタジアム感謝祭で「夏の展望」話します

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今週2月21日(土)10時から16時まで三条市の三条パール金属スタジアムで開催される『三条パール金属スタジアム感謝祭』にて、新潟野球ドットコムの岡田浩人が「どこよりも早い高校野球・夏の新潟大会展望」と題して、最新取材情報を交えてお話します。13時スタートで入場無料です。

「夏の展望」とは言うものの、まだ冬ですので・・・実際は4月29日から始まる「春の新潟県大会」の見どころ、楽しみ方のような話になるかとは思います。逆に「こんな選手がいるよ!」という情報がありましたらぜひお聞かせください。『感謝祭』は飲食コーナーなど楽しめるスポットがあります。新潟の高校野球ファンの方、お時間ありましたらぜひお越しください。



【イベント】元甲子園球児の渋倉氏が新潟市と長岡市でセミナーを開催

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1989年夏の甲子園に新潟代表として出場した新潟南高のエースで、現在は桐蔭横浜大学スポーツ健康政策学部准教授の渋倉崇行氏(43)が、3月に地元の新潟市と長岡市で指導者と保護者を対象としたセミナーを開催する。渋倉氏の専門はスポーツ心理学で、指導者を対象にしたセミナーでは子どもと指導者との「人間関係」の築き方やコミュニケーションなど「関わり方」を学べる。保護者を対象としたセミナーでは子供が活き活きと活動するための保護者の「支援力」を養うことを目的としている。

渋倉氏は新潟市の出身で、新潟南高3年夏にエースで4番打者として甲子園に出場。卒業後は日本大、新潟大大学院を経て、名古屋大大学院で博士課程を修了(心理学)。新潟工科大学助手、新潟県立大学准教授を歴任し、現在は桐蔭横浜大スポーツ健康政策学部の准教授を務める。セミナーの主催は渋倉氏が昨年設立した『一般社団法人スポーツフォーキッズジャパン』(SKJ)で子どものための明るいスポーツ環境をつくることを目的とした非営利団体。渋倉氏は「これからの時代に必要とされる指導力や支援力を身につけるため、スポーツ心理学の考え方に基づいて、わかりやすく、実践場面での応用を念頭に置きながら研修を進めたい」と参加者を募集している。

<セミナーの詳細>
新潟市での開催は3月8日(日)、場所はデンカビッグスワン内の県健康づくり・スポーツ医科学センター大会議室で、10:00~13:00が指導者向けセミナー、14:00~17:00が保護者向けセミナーとなっている。長岡市での開催は3月22日(日)、場所はダイエープロビスフェニックスプール大会議室で、10:30~13:30が指導者向けセミナー、14:30~17:30が保護者向けセミナーとなっている。受講料はいずれも1回3000円(税抜)。

セミナーの詳細、申し込みは『一般社団法人スポーツフォーキッズジャパン』(SKJ)のホームページから受け付けている。
https://www.sfkj.or.jp/index.php?FrontPage

<新潟市 8日AM開催・指導者向け>

<新潟市 8日PM開催・保護者向け>

<長岡市 22日AM開催・指導者向け>

<長岡市 22日PM開催・保護者向け>

(文/岡田浩人)

【中学軟式】中学生が大学野球の技術学ぶ 県中体連が講習会

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新潟県中体連・軟式野球専門部は21日、新潟市のハードオフ・エコスタジアムで、中学1、2年生を対象にした講習会を開催。県内全域の80校から約300人が参加した。講習会は高校や大学レベルの技術を学ぶことで、中学生年代のレベルアップを目的として毎年この時期に開かれ、今年で3回目。講師は新潟医療福祉大学硬式野球部の佐藤和也監督(新潟明訓高前監督)が務め、投げる・打つなどの基本的な動作指導をおこなった。また新潟医療福祉大学でスポーツ心理学が専門の山崎史恵准教授がイメージトレーニングなどについて講義をおこなった。

新潟医療福祉大・佐藤和也監督から基本動作の指導を受ける中学1、2年生

技術講習では佐藤監督がバットスイングの基本動作を指導。「下半身から上半身へと連動させる体の使い方で、軸をぶらさず頭の位置を変えずに振り抜くこと」と身振りを交えて技術を伝えた。また投手への指導では、実際に同大野球部の投手がマウンドから投げ込みをおこない、下半身から上半身を使ったフォームを披露した。

メンタル講習では山崎准教授が試合で自分の持つ力を発揮するための方法の1つとして「失敗をした時には良い時の自分のイメージを頭に思い浮かべることで気持ちを切り替えられる」と普段からイメージトレーニングを活用することの重要性を説いた。

新潟医療福祉大の板垣瑞希投手(右)と笠原祥太郎投手(新津高出身)がお手本を見せた


山崎史恵准教授のメンタル講習 イメージトレーニングの重要性を説いた

講習会に参加した加茂中学校2年の坂井治仁選手は「足のポイントを意識して打つことなど、知らないことがたくさんあってためになった。きょうの講習会をいかしてチームに貢献できるようにしたい」と感想を話した。

去年に引き続き2度目の指導となった新潟医療福祉大の佐藤和也監督は「ゴールデンエイジと言われる中学生年代のうちに基礎的なことを理解しているのと理解していないのとでは高校野球でのスタートが違ってくる。ここで学んだことをチームに持ち帰って伝えてもらえれば。新潟県の指導者のこうした前向きな取り組みは北信越の他県にはないこと」と引き続き協力を惜しまない考えを示した。

来年2016年の夏には全国中学校軟式野球大会(全中)が新潟県を会場に開催されることが決まっている。県中体連軟式野球専門部の夏井徳治強化部長(五泉中教諭)は「大学生のプレーを見ると目標設定も変わってくるため中学生にとってはいい刺激になる。こうした機会をいかして県全体の発展、さらに来年の全中の地元開催を見据えた現在の1年生(新2年生)のレベルアップにも力を注ぎたい」と意気込みを見せた。

(取材・撮影・文/岡田浩人)

【ルートインBCL】今季公式戦日程を発表 新潟の公式戦は73試合

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ルートインBCリーグは1日、2015年シーズンの公式戦日程を発表した。今季から武蔵ヒートベアーズ、福島ホープスの2球団が新たに加わり、新潟アルビレックスBC、群馬ダイヤモンドペガサス、武蔵、福島の4球団による「FUTURE‐East(略称・東地区)」と、信濃グランセローズ、富山サンダーバーズ、石川ミリオンスターズ、福井ミラクルエレファンツの4球団による「ADVANCE‐West(略称・西地区)」の2地区に分かれて公式戦をおこなう。

同地区の球団とは年間18試合、他地区の球団とは年間4試合を戦う。またNPB(ファーム)との交流戦も公式戦としておこなわれ、東地区は年間3試合、西地区は2試合を戦う。これにより、東地区の球団は年間73試合、西地区の球団は72試合が公式戦の試合数となる。

■ルートインBCL 2015年公式戦日程■



新潟アルビレックスBCは4月11日(土)の開幕戦でビジターで福島と対戦。ホーム開幕戦は翌12日(日)でハードオフ・エコスタジアムに福島を迎えて戦う。NPB(ファーム)との交流戦は6月9、10日に高橋洸選手(日本文理高出身)がいる巨人と、7月25日にソフトバンクとホームで戦う。

新潟は飯塚悟史投手(日本文理高出身)が入団したDeNAや寺田哲也投手(元新潟)が入団したヤクルトとの対戦はないが、群馬が4月29日にDeNAと、6月14日にヤクルトと、それぞれ群馬・城南球場で戦う。また相沢晋投手(巻高出身)が所属する楽天は5月20、21日に福島と対戦する。

公式戦は前後期制でおこなわれ、順調に日程が進めば9月13日に後期日程が終了する。9月18日から前後期の優勝チーム同士による地区チャンピオンシップ(全3戦・2戦先勝)がおこなわれる。地区優勝のチームがリーグ優勝をかけて戦うBCLチャンピオンシップ(全5戦・3戦先勝)は9月22日からおこなわれる。

(文/岡田浩人)

【高校野球】昨夏甲子園4強の日本文理ナインが卒業 DeNA飯塚は手応え語る

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昨夏甲子園でベスト4に進出した日本文理高(新潟市西区)で5日、卒業式がおこなわれ、野球部の3年生46人が学び舎を巣立った。DeNAに入団した飯塚悟史投手も出席し、「充実した3年間だった。一軍のマウンドに行けるよう頑張りたい」と決意を新たにしていた。

卒業した日本文理の3年生野球部員

午前9時20分から始まった卒業式では、3年間の学業成績が優秀だった小太刀緒飛選手が日本私学連合会会長賞を、学校の名誉を高めたとして主将を務めた池田貴将選手が功労賞を代表して受賞し、それぞれ壇上で表彰された。

日本私学連合会会長賞を受賞した小太刀緒飛選手 早稲田大学に進学する


功労賞を受け取る池田貴将選手 東洋大学に進学する


法政大学に進学する捕手の鎌倉航選手


駒澤大学に進学する新井充選手


山梨学院大学に進学する黒臺騎士選手


就職し新潟市の社会人クラブチームで野球を続ける片岡優斗選手


駿河台大学に進学する小林将也選手(左)と、東洋大学に進学する川口達朗選手(右)

卒業式にはDeNAベイスターズに入団した飯塚悟史投手も出席。1月の新人合同自主トレ、2月の沖縄キャンプでプロ野球選手としての第一歩を記した飯塚投手は、日焼けした表情で球友たちとの再会を喜び、卒業式後は仲間や後輩たちとの記念撮影やサイン攻めに応じていた。飯塚投手は5日のうちに神奈川県横須賀市の寮に戻り、6日から練習に復帰する。

退場する飯塚悟史投手(2列目左)


報道陣の取材を受ける飯塚投手

◇飯塚悟史投手の話◇
「甲子園に行きたいと文理を選んで、あっという間だったが充実した3年間だった。1つの目標に向かって仲間と協力し努力することを一番学んだ。甲子園で勝ちたいと思ってきたので初戦突破できたことが一番嬉しかった。これからも頑張ってきたことを次のステージにつなげたい。ケガなくキャンプを過ごせたのが一番。まずはプロの環境に慣れること。キャンプに入るまでは不安だったが、焦らず自分のペースで自主トレとキャンプを過ごすことができたのは手応えを感じている。制球は自信を持って投げ込めているので、自分の持ち味として磨いていければ。(3日の横浜商大との練習試合で1回を投げ無失点だったが?)投げるまでは緊張していたが、マウンドに上がったら実戦が久しぶりで楽しくて、自分が投げたかったインコースの真っ直ぐを投げることができたので、まずは第一歩いいスタートが切れた。(テイクバックがゆったりと少し変わった?)しっかりテイクバックを持って、かつ大きくならないよう、今はフォームをしっかり意識して1球1球投げている。早く一軍のマウンドに行けるよう頑張りたい」

◇主将を務めた池田貴将選手の話◇
「卒業したんだなという実感が湧いている。全員で集まることができるのはこの先、年に1回くらい。また会う時まで個々で充実した生活を送っていきたい。(3年間で)野球の技術はもちろん、人として社会に出てどう生きるかということを学んだ。そういう部分を大学でも発揮したい。(印象に残っているのは)県大会決勝の小太刀のサヨナラ本塁打。(東洋大学に進学して)ここで達成できなかった日本一を目標に頑張りたいし、個人としては飯塚の後を追ってプロ野球選手というのが自分の夢なので、そこに向かって頑張っていきたい」

◇鎌倉航選手の話◇
「3年間この仲間でよかった。きょうで別れてしまうが、これからも長く付き合っていきたい。両親をはじめいろいろな人たちに支えられ、感謝の気持ちでいっぱい。印象に残っているのは県大会の決勝戦。苦しい展開だったが、小太刀の1本で甲子園に行けたのは思い出。(法政大学への進学で)やるからには日本一目指して、チームメイトだった仲間に負けないよう頑張りたい」

(取材・撮影・文/岡田浩人)

【イベント】元甲子園球児の渋倉准教授が指導者・保護者向けセミナーを開始

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新潟南高のエースで4番打者として1989年夏の甲子園に新潟県代表として出場し、現在は桐蔭横浜大学でスポーツ心理学を専門とする渋倉崇行准教授(43)が8日、新潟市で指導者と保護者向けのセミナーを開いた。子どもや選手のやる気を引き出させるためにはどうしたらいいかを考える内容で、午前、午後のセミナーには少年野球の指導者など約40人が受講した。

スポーツ心理学の観点から「選手への動機づけが大切」と説く渋倉崇行准教授


指導者向けと保護者向けの2回で約40人が受講した

渋倉准教授は日本大、新潟大大学院を経て、名古屋大大学院を経て、現在は神奈川県の桐蔭横浜大学で教鞭をとっている。昨年、子どものための明るいスポーツ環境をつくることを目的とした非営利団『一般社団法人スポーツフォーキッズジャパン』を設立。今年は新潟市を皮切りに長岡市、横浜市、さいたま市の4か所でジュニア指導者と保護者向けの連続セミナーを開催することにしている。こうした研修活動を中心に、研究事業や途上国の子どもたちへの物資支援事業などをおこなう予定。

初回となった今回の指導者向けセミナーで渋倉准教授は「指導者からの叱責などによる『外発的動機づけ』ではプレーが消極的になり、何のために競技に取り組んでいるのか子どもたちがわからなくなる。上手くなった、自分でプレーをしている、と感じさせることで、スポーツは楽しいと子どもたちが自発的に取り組むような『内発的動機づけ』が大切」と受講者に説いた。セミナーは12月まで全4回開催される。

渋倉准教授は「まずは指導者自身が子どものスポーツ活動に責任を持ち、学び続けることが重要。自分自身は今までは研究が中心だったが、これからは実践的に指導者と関わっていき、そのお手伝いをしたい。自分自身もスポーツを通じて成長できた人間で、伝える材料もあり、専門で学んできたことをいかして、皆さんとスポーツの新しいあり方を考えたい」と述べた。今月22日には長岡市でも同様のセミナーを予定している。

(取材・撮影・文/岡田浩人)

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