【女子野球】開志学園が昨夏優勝校に快勝 全国女子選抜大会
【大学・社会人】バイタルネットと新潟医療福祉大がオープン戦
社会人野球のバイタルネット(新潟市)と関甲新学生野球連盟の新潟医療福祉大(新潟市)が29日、新潟市南区の白根野球場オープン戦をおこない、バイタルネットが2対0で勝利した。両チームがオープン戦をおこなうのは去年10月に続き2度目。
オープン戦をおこなったバイタルネット(右)と新潟医療福祉大
◎オープン戦の結果◎
新潟医福 000 000 000 =0
バイタル 100 000 001 =2 (※特別ルールにより9回裏も実施)
(バッテリー)
新潟医福:笠原、竹石、栗田、佐藤(悠)、漆原-堀口、大塚、福島
バイタル:津花-菅野、新井
バイタルネットが1回裏に4番・丸山裕介(金沢星稜大出身)の適時打で1点を先制。その後は両チームの投手陣が持ち味を発揮し0行進が続いた。9回裏にバイタルネットが途中出場の新井達也(日本航空石川高出身)の適時打で1点を追加した。
バイタルネットの津花康平投手(中央大出身) 新潟医療福祉大打線を完封した
新潟医療福祉大の竹石智弥投手(新潟明訓高出身) 去年7月の腰の手術から完全復活
◇バイタルネット・三富一彦監督の話◇
「新潟医療福祉大は投手陣がいい。ウチはずっと打撃が課題。全国大会で体格とパワーの差を感じたので、この冬は体重を増やしてしっかり振ることを意識してやってきたが、きょうは追い込まれてからの対応が課題として残った。(投手陣は)きょうは津花にかけた。宮城キャンプから無失点で、この時点で新エースと言えると思う。一番練習するし、研究熱心でしっかりしている」
◇バイタルネット・津花康平投手の話◇
「自己採点は60点。きょうは『1』という数字を大事にと思い、初回、初球、先頭打者に気をつけようと考えたが3、4、5回と先頭を出してしまった。(エースだった)曽根さんや河田さんが抜けたので、この時期からアピールをしていかなきゃならないと思っている。ツーシームは去年から使っていたが、オフに体の使い方を変えた結果、前よりも腕を振って楽に変化球が投げられるようになって、結果的に三振を取れるボールになっている。主力2人(曽根、河田)が抜けて投手力が落ちたとは絶対に言われたくない。自分で都市対抗出場を勝ち取りたい」
◆新潟医療福祉大・佐藤和也監督の話◆
「バイタルさんと試合ができるのはありがたい。選手も社会人のいい見本を見せてもらっている。投手はこういう小刻みなリレーになっているが、どこが相手でもきちっと投げることができている。笠原の立ち上がりだけ修正が必要。(打撃は)振れないで苦しんできたので、一昨日の作新学院大戦で9対3で勝った試合も振って勝つことができ、振ることはできている。全体として上がってきているのでリーグ戦でどこまで上がれるか。(来週から始まる)春の2部リーグ戦で優勝して、入れ替え戦で1部昇格を目指したい」
◆新潟医療福祉大・竹石智弥投手の話◆
「まだ高めに抜ける球はあるが、感覚が戻ってきた感じがあり、リーグ戦に向けて収穫があった。(手術した腰は)問題なくやれている。(新3年生となり)全然投げずにここまできているので、その分この春のリーグ戦で投げることができれば。(球速は)143キロまで戻ってきた。きょうは141。(高校の後輩で新1年生の漆原大晟投手に)負けられないので頑張りたい」
新潟医療福祉大は4月4日から関甲新2部リーグ戦が始まり、優勝と1部昇格を目指す。バイタルネットは4月10日から始まるJABA長野大会が今シーズンの初公式戦となる。
(取材・撮影・文/岡田浩人)
【女子野球】開志学園 逆転負けも収穫多く 全国女子選抜大会
「第16回全国高等学校女子硬式野球選抜大会」の準々決勝が30日、埼玉県加須市でおこなわれ、開志学園は京都外大西(京都)に5対6で逆転負け。準決勝進出はならなかった。
◎準々決勝の結果◎
京都外大 102 002 1 =6
開志学園 400 100 0 =5
開志学園は初回に4点を挙げ試合を優位に進めたが、終盤に逆転負け。開志学園の山田実監督は「打撃は全国に通用することがわかった。課題はリードしたまま試合を勝ちきることができる精神力。全国で戦える力はあるとわかったことが大会の収穫」と話した。7月下旬に兵庫県でおこなわれる選手権大会を目指し、さらなるレベルアップを図る。
(取材・文/岡田浩人)
「タカマサ」と「ケント」の18.44メートル ライバル対決の舞台は神宮へ
この2人の対決には、2人にしか分からない“会話”があった。
十日町市出身で、日本文理高校を卒業した池田貴将(18)。
同じく十日町市出身で、新潟明訓高校を卒業した村山賢人(18)。
小学2年生で出会ってから10年の月日が経っていた。
一方は、日本文理のキャプテンで4番打者。
一方は、新潟明訓のエース。
『幼なじみ』であり、まぎれもない『ライバル』だった2人。
6打数1安打、1死球、1三振。
高校3年間で2人が残した直接対決の成績である。
この春、2人は高校生活を終えた。
そして大学生として新たなスタートを切る。
ライバルの物語は今、第2章が始まろうとしている。新潟明訓を卒業した村山賢人投手(左)と日本文理を卒業した池田貴将選手(右)
2人が出会ったのは十日町市立西小学校2年生の時。別々の少年野球チームで野球を始め、互いにその力を認めていた。そんな2人が5年生の時にチームの合併でチームメイトになった。
池田 「ケントは2年生の時から試合に出ていて本当にうまかった。一緒のチームになれると聞いて、これで優勝できると思いました」
村山 「タカマサはキャプテンとしてチームまとめる力があった。チームを引っ張っていく力があると思っていました」
6年の時には村山が3番打者、池田がキャプテンで4番打者に。2人でチームを引っ張り、十日町市内の大会で優勝。県大会でベスト16に進出した。2人は互いの家を行き来するほど仲良しだった。
そんな2人の関係が少しずつ変化していったのは十日町南中学校時代。2人はピッチャーとしてエースの座を争った。
村山 「エースナンバーの1番はいつもタカマサだった。自分はセンターの8番。どうしてだろう、なんで1番をもらえないんだろうと思っていた」
池田 「中学ではケントのことはライバルだと思っていた。負けたくないと思っていました」
当時、十日町南中学校で2人を指導していた松井晃一監督は強烈なライバル心を燃やしていた2人の様子をこう振り返った。
「池田は闘志を体の全面に出す負けず嫌い。村山は内に秘めた負けず嫌い。お互いピッチャーだったのですが、ある時ブルペンで互いに違うキャッチャーを指名して投げていて、僕が怒ったことがあったんです。あの頃から意識し合っていたんでしょうね」
池田、村山のダブルエースを擁する十日町南中学校は県大会でベスト16に進出。その時にエースナンバーを背負っていたのは池田だった。ある時、池田が高校進学について口にした。
「俺、文理(日本文理)に行くから」
その瞬間、村山は心に決めた。
「俺は明訓(新潟明訓)に行く」
村山は進路決定で日本文理のライバル校・新潟明訓を選択した。その時の自分の心境をこう振り返った。
村山 「どこかの段階でタカマサとは戦わなければいけないと思いました」
日本文理の中心選手に成長していった池田貴将選手
新潟明訓で1年秋からエースとしてマウンドに立ち続けてきた村山賢人投手
高校に入学し、2人は十日町市から100キロ余り離れた新潟市にあるそれぞれの学校の寮で暮らし始める。慣れない新潟市での寮生活。当初は互いにLINEで連絡を取り合い、励まし合っていた。
そんな2人の関係が変わったのは高校1年生の秋。村山が新潟明訓の投手陣の中心として頭角を現し始めた頃だった。村山は県大会4回戦・村上桜ヶ丘戦で1失点の完投勝利を収めると、続く北越戦では3安打完封。期待の1年生投手として新聞に大きく取り上げられた。
池田 「悔しかった。北越戦で投げて新聞に載った。それを見て『うわー』と思いました」
池田も1年生ながらベンチ入りし、サードのレギュラーを奪おうとしていた。日本文理は県大会では優勝し、新潟明訓とともに北信越大会に駒を進めた。しかし北信越大会1回戦で松商学園(長野)に0対15で5回コールド負けを喫してしまう。
一方、北信越大会1回戦で完投勝ち、準々決勝でも先発し勝利に貢献した村山は選抜甲子園出場まであと1勝と王手をかけた。準決勝の春江工(福井)戦でも先発した村山は3対1とリードしながら、疲れの見えた8回につかまってしまう。結局、3対5で逆転負けし、目の前にあった甲子園切符を手にできなかった。
ただ、1年生ながら2人はチームの中心選手になろうとしていた。
2人が互いに連絡を取り合うのをやめたのもこの頃だった。
互いに相手の姿を思い浮かべながら練習を重ねていた。
池田 「バッティングの調子が悪い時は、先輩から『そんなんじゃ村山を打てないぞ』と言われていました」
村山 「自分たちより部員が多い文理でタカマサが試合に出ているのを新聞で見て刺激を受けました。名前が自然に目に入って、『ああ打っているな』と思っていました」
2年夏、村山は県大会準々決勝で村上桜ヶ丘に敗れた。一方、池田は決勝で村上桜ヶ丘を破り甲子園出場を決めた。甲子園の1回戦・大阪桐蔭戦では敗れたものの、池田はタイムリーヒットを放つ活躍を見せた。
村山 「そう簡単に甲子園に行けるものじゃない。その中で甲子園に行ったタカマサは凄いと思いました。同時に気持ちがへこんで数日間引きずりました。次は負けないと思って、夏場は厳しい練習を課しました」
2年秋、新チームが発足すると池田は日本文理のキャプテンに、村山は新潟明訓のエースに、それぞれがチームの大黒柱となっていた。両チームは秋の県大会で大本命の前評判通りに勝ち進む。そして決勝で2人は初めてとなる“直接対決”を迎えた。
新潟明訓のエースに成長した村山賢人投手(2013年9月・県大会決勝)
池田と村山。
ライバル同士の初対決は3回表、1死走者なしからだった。
マウンドからホームベースまでの距離は18.44メートル。
その距離を挟んで両雄がにらみ合った。
池田 「中学生の時とは比べ物にならないくらい真っ直ぐも速くてコントロールもよかった。これは凄くいいピッチャーになったなと打席に立って実感しました」
村山 「タカマサのスイングスピードが全然違った。第一打席でレフト前にヒットを打たれて・・・全力で投げた真っ直ぐで140キロ近く出ていたと思います。正直怖かった。小学校の時からずっと一緒にやってきて、タカマサはここぞの場面で打っていた」
続く第2打席は空振りの三振。第3打席はサードへのファールフライ。池田・村山の直接対決は3打数1安打1三振だった。試合は逆転に次ぐ逆転のシーソーゲームで、終盤8回に星兼太の長打で再逆転した日本文理が4対3で新潟明訓をくだした。
村山 「あの試合はめっちゃ憶えています。8回に星くんに逆転打を打たれて、カーッとなって頭が真っ白になりました」
池田 「明訓は強かった。ケントがいいので点を取れなかった。力の差はないと思いました」
新潟明訓をくだし秋の県大会で優勝を決めた日本文理・池田貴将選手(左端)
その後、日本文理は北信越大会も制し、選抜甲子園出場を決める。選抜では1回戦で敗れたものの、秋の神宮大会で準優勝した力は全国屈指のものとなっていた。
村山 「冬場は短距離の走り込みを繰り返して、変化球の精度を上げていくのを課題にしました。タカマサはもっと上へ上へと目指してやっているはずと思って、負けないよう自分を追い込みました」
そして、2度目の直接対決の機会がやってくる。
春の県大会決勝。第1シードの日本文理と第2シードの新潟明訓が順当に勝ち上がった。
2回裏、4番の池田が打席に入る。
その瞬間、村山の目が険しさを増した。
池田 「3番の小太刀(緒飛)の時と顔つきが違った」
村山 「文理は池田のチーム。キャプテンで4番で・・・僕にとっては対文理イコール対池田でした」
「池田を抑えるにはインコースを突くしかない」
キャッチャーの水澤圭太と事前に打ち合わせをしていた村山は、1ボール2ストライクと追い込んだ4球目。果敢に内角攻めを敢行した。
その瞬間、池田の左腕にボールが当たった。
デッドボール。
さっと一塁へ向かい走り出した池田。
帽子を取った村山。
この後、日本文理の1年生・荒木陵太が長打を放ち先制。試合は3対0で秋に続き日本文理が勝利し優勝した。
一方で、この試合で村山は池田を3打数無安打に抑えた。
村山 「自分の投球ができた手応えはありました。夏までにさらに精度を上げていければと」
池田 「勝つには勝ったが、秋までは外のストレートとスライダーの出し入れで勝負してきていて、それなら何とか対応できるかなと思っていたが、あそこでインコース見せられてこれは大変だなと。甘い球はこないし、夏までにインコース打てるようにしなければと思いました」
言葉を交わすことはなかった。
しかし18.44メートルを隔てて、2人は“会話”をしていた。
ただ互いを意識し、負けたくない、負けられないと切磋琢磨して2人は成長していった。
十日町市の小学校で出会った2人は、新潟県を代表する4番打者とエースに成長していた。
18.44メートルの距離を隔て対峙した2人(去年5月12日の県大会決勝)
3年夏の新潟大会。
3度目の2人の対決の機会は、訪れなかった。
新潟明訓は準決勝で関根学園に敗れ、決勝進出を逃した。
試合後、真っ赤な目でロッカールームから出てきた村山は、消え入りそうな声でこう言った。
「タカマサに申し訳ない、と伝えてください」
この言葉を聞いた池田は、しばらく黙ったままだった。
その後、日本文理は新潟大会で優勝。甲子園でも勝ち進み、ベスト4に進出した。1回戦の大分の快速右腕・佐野皓大に始まり、全国の好投手を打ち崩した打撃は見る者に鮮烈な印象を与えた。池田は2回戦で東邦・藤嶋健人のインコースの直球をレフト前に運ぶ逆転打を放つ活躍をみせた。春の県大会決勝以降、「村山対策」としてインコース克服に取り組んだ成果だった。
池田 「(大井道夫)監督がずっと『村山を打たなければ勝てない』と速球対策を練習してきた。その結果、甲子園でいい投手と当たっても動じなかった。ケントがいなかったら自分もここまで成長できていなかったと思います」
甲子園から帰って来た池田は久しぶりに村山と直接話しをした。ライバルが幼なじみに戻るまで、実に2年の歳月が流れていた。
「ケントがいなかったらここまで成長できていなかった」と語る池田貴将選手
2人はこの春、同じ首都圏の大学に進学する。池田は東洋大学、村山は国学院大学。ともに「戦国」と言われる東都大学野球連盟に所属するライバル校である。現在は国学院大は1部、東洋大は2部でリーグ戦を戦っている。
池田 「東洋は2部なので、まずは1部に昇格して神宮球場で試合をしたい。試合に出られるように頑張って、チームの力になって早く1部昇格の力になりたい」
村山 「最初の目標はローテーションに入ること。じっくりと体を鍛えて、チームの勝利に貢献できるように頑張りたい」
2人の当面の目標はベンチ入り、そしてレギュラーの座を勝ち取ること・・・十日町から新潟市へとやって来た3年前と同じである。その先には、神宮球場に舞台を替えて3度目となる直接対決が待ち望まれる。そして、互いに最終目標は「プロ」と言い切る。
池田 「最終目標はプロ。まずは高校で達成できなかった日本一を大学で達成できるように頑張りたい。ケントは一生のライバル。対戦したら結果を残せるように頑張りたい」
村山 「小学校からずっと一緒で、それだけでも凄いことだなと思う。プロに入るだけでなく活躍することが目標。お互いに努力して最終的にプロでも対戦できれば嬉しい」
18.44メートルを隔てたライバルの物語の舞台は、この春から神宮球場へと場所を変える。そしてその先も見据えた2人の切磋琢磨は、もう始まっている。
(取材・撮影・文/岡田浩人 取材協力/ハードオフ・エコスタジアム新潟)
【大学野球】関甲新・春季リーグ戦が4日に開幕
関甲新学生野球連盟の春季リーグ戦が4日開幕する。昨秋は3地区制に分かれたリーグ戦方式だったが、今季から2季ぶりに1~3部のリーグ戦方式に戻る。新潟県からは新潟医療福祉大学が2部で、新潟大学が3部で、それぞれリーグ戦を戦う。
1部昇格を目指す新潟医療福祉大の選手たち
参入から3年目(4季目)のシーズンを迎える新潟医療福祉大は2部での戦いとなる。佐藤和也監督は「選手たちには2部で優勝して、入れ替え戦で勝って、1部に昇格しようと話している。作新学院大、松本大といった私立大、そして埼玉大との戦いがカギ」とリーグ戦を見据える。各大学と2試合を戦い、勝率で順位を争う。5月9、10日には地元・南魚沼市の大原運動公園野球場での公式戦もおこなわれる。
【2部 新潟医療福祉大の試合】
①4月4日(土)12:30~ VS宇都宮大 @小山市運動公園野球場
②4月5日(日)10:00~ VS宇都宮大 @白鷗大学野球場
③4月11日(土)10:00~ VS埼玉大 @常磐大学野球場
④4月12日(日)12:30~ VS埼玉大 @常磐大学野球場
⑤4月18日(土)11:30~ VS茨城大 @松本大学野球場
⑥4月19日(日)11:30~ VS茨城大 @松本大学野球場
⑦5月2日(土)12:30~ VS松本大 @松本大学野球場
⑧5月3日(日)10:00~ VS松本大 @松本大学野球場
⑨5月9日(土)10:00~ VS作新学院大 @大原運動公園野球場(ベーマガスタジアム)
⑩5月10日(日)12:30~ VS作新学院大 @大原運動公園野球場(ベーマガスタジアム)
3部での戦いとなる新潟大は各大学と1試合を戦う。昨年春に2部から3部へと降格。再び2部昇格を目指すリーグ戦となる。4月18、19日は地元・新潟医療福祉大での試合も予定されている。
【3部 新潟大の試合】
①4月11日(土)10:00~ VS東京福祉大 @関東学園大学野球場
②4月18日(土)10:00~ VS群馬大 @新潟医療福祉大学野球場
③4月19日(日)10:00~ VS山梨大 @新潟医療福祉大学野球場
④4月26日(日)10:00~ VS群馬パース大 @作新学院大学野球場
⑤5月2日(土)10:00~ VS高崎経済大 @関東学園大学野球場
⑥5月9日(土)10:00~ VS信州大 @山梨学院大学野球場
(取材・撮影・文/岡田浩人)
【ルートインBCL】新潟の開幕投手は2年目・渡辺雄大 4/11開幕戦
ルートインBCリーグは4日、福井市でファンを集めた開幕前イベント「プレーボールカンファレンス」をおこない、新潟アルビレックスBCの赤堀元之監督をはじめ全8球団の監督が参加した。この中で4月11日の開幕投手が発表され、新潟の赤堀監督は2年目左腕の渡辺雄大投手(23歳・中越高出身-青山学院大卒)を開幕投手に指名した。
開幕投手に指名された渡辺雄大投手(中越高出身)
渡辺投手は三条市の出身で、中越高時代にはエースとして2009年夏の新潟大会で準優勝する活躍をみせた。青山学院大卒業後の昨季、トライアウトを経て入団。1年目は先発ローテーションの一角に入り、7勝を挙げた。球の出どころが見にくい変則的なフォームから130キロ台中盤の直球と変化球を打者の内外角に投げ分ける。今年10月のドラフト会議でNPB入りが期待されている。
渡辺投手は球団を通じ「開幕投手については赤堀監督から聞いてはおらず初めて聞いた。ただ平野兼任コーチからローテーションの1番目だから準備しておくよう言われていた。自分が勝つことで独立リーグ日本一へ向けてチームに勢いをもたらしたい。福島は岩村明憲兼任監督や村田和哉兼任コーチのようにNPBの一軍で活躍した選手がいて強力な打線という印象。ただ自分は左打者を得意としているので抑える自信はある」とコメントした。
新潟の4月11日(土)の開幕戦の相手は福島ホープスで、場所は福島県郡山市の開成山球場。福島の開幕投手は昨季まで富山サンダーバーズで活躍した高塩将樹投手が務める。翌12日(日)には新潟市のハードオフ・エコスタジアムで福島を相手にホーム開幕戦が予定されている。
(取材・撮影・文/岡田浩人)
【ルートインBCL】11日開幕 初の開幕投手・渡辺雄大「恩返しを」
ルートインBCリーグの2015年シーズンが11日に開幕する。新潟アルビレックスBCは福島ホープスと福島県郡山市・開成山球場で対戦する。新潟の選手たちは開幕前日となる10日、新潟市のハードオフ・エコスタジアムで最終調整をおこなった。入団2年目で初の開幕投手に指名された渡辺雄大投手(中越高-青山学院大出身)はブルペン投球で汗を流した。
赤堀元之監督(左)の前でブルペン投球をおこなう渡辺雄大投手
渡辺雄大はエコスタのブルペンで捕手を座らせて約30球、フォームを確認するように丁寧に投げ込んだ。変則的な左サイドスロー。「直球や変化球のリリースポイントを確認した。これだけいい投手がそろっているチームで開幕投手をやらせてもらえることを光栄に思う」。大卒入団2年目で大役を任され、素直に喜びを表した。その表情に必要以上の気負いはない。
中越高校のエース番号を背負い臨んだ2009年夏の新潟大会で準優勝。しかし渡辺にとってその記憶は苦いものでしかない。雨中のマウンドで制球を乱し、のちに甲子園で準優勝した日本文理打線に初回から滅多打ちにあった。その後、進学した青山学院大ではベンチ入りすら叶わなかった。しかし大学2年生の終わりには「NPBを目指したい」とBCリーグ挑戦を決めていた。「球は速くない、凄い変化球があるわけでもない、ただ身長の高い左投手。それでもNPBに行きたいと言っていた。『あいつバカじゃないか』と周囲に言われてきた」。
それでも大学の後輩やトレーナーが自主練習の相手をしてくれた。試行錯誤の結果、手に入れたのがサウスポーをいかした、打者から球の出どころが見にくい変則的なフォームだった。『キモいやらしい』・・・渡辺は自らのフォームをそう形容する。「打者が『とらえた』と思ってもとらえていなかった、打った感触はいいけど打球はそんなに伸びなかった、そういう打者が迷うようないやらしい投球が理想」と語る。入団1年目の昨季は7勝を挙げた。昨秋にはNPBスカウトがドラフト候補としてリストアップするなど、中央球界でも渡辺の変則フォームは注目されている。
初の開幕投手。渡辺は「相手投手が高塩(将樹・前富山サンダーバーズ)さんなので、1点2点の勝負になると思う。四球など無駄な走者を出すことでピンチを拡げないように気をつけたい。今年はインコースで勝負できるようにしたい。このオフいろいろとやってきた成果がこのシーズンに出る。それが楽しみ」とシーズン開幕を待ち遠しく思ってきた。高校、大学と決して陽の当たる場所にいた訳ではなかった。「最初はNPBに行きたいという自分をバカにした人を見返したい気持ちだった。今は練習に付き合ってくれた人たちや自分の夢を信じてくれた人たちに恩返しをしたいと思っている」。渡辺は今季の成績で自らが歩んできた道に光を照らすつもりだ。
◇新潟・赤堀元之監督の話◇
「楽しみと不安と半々。大きなケガをしている選手もいない。打撃は外国人の2人が長打が期待でき楽しみが増えると思う。渡辺雄大はブルペンでも試合でも安定した投球を見せている。期待も含めて開幕投手に指名した。相手の高塩投手は先日の対戦で打ち崩せない部分があったので、打者がどう塁に出て点を取るか。いい試合になると思う。キャンプから打者は振れていたので何とかしたい。デニング、キャンデラス、(新人の)纐纈や桑田がいて、いろいろな形の攻撃ができると思う。シーズン通して投手を中心に点をやらずに接戦でも勝つ形にしたい。サポーターの応援に応えられる全力プレーをしっかりやっていきたい」
(取材・撮影・文/岡田浩人)
【ルートインBCL】福島での開幕戦は中止 12日にエコスタでホーム開幕戦
ルートインBCリーグは11日に開幕した。新潟アルビレックスBCは福島県郡山市で福島ホープスと対戦する予定だったが、雨のため中止となった。
新潟の次戦は12日13時から、ホーム開幕戦として新潟市のハードオフ・エコスタジアムで福島と対戦する。予告先発投手は新潟が渡辺雄大(中越高出身)、福島が高塩将樹。
(文/岡田浩人)
エコスタの“改修”工事 新潟アルビレックスBCの開幕戦に間に合わず
前代未聞、異様な状態でホーム開幕戦を迎える。
新潟市中央区にあるハードオフ・エコスタジアム新潟(以後エコスタ)で12日午後、ルートインBCリーグの新潟アルビレックスBC対福島ホープスの公式戦がおこなわる。毎年、新潟のホーム開幕戦は餅まき大会など開幕を彩るイベントがおこなわれ、親子連れなど大勢の観客が球場に足を運ぶ。去年は約3200人が集まっている。開幕戦は野球選手、チーム、ファンにとっては『お正月』とも言える特別な日である。
この晴れの舞台である開幕戦が今年は異常な状態で開催される。新潟県がおこなっているエコスタの屋根部分の点検・改修工事が開幕戦までに「終わらなかった」のである。バックネット裏や内野スタンドの2層目には大きな足場がむき出しの状態のままで、選手や観客の視界に飛び込んでくる。
エコスタのバックネット裏・2層観客席には大きな足場が組まれている(10日撮影)
外野から見ると2層観客席の4か所で足場が組まれている(10日撮影)
エコスタでおこなわれている工事は3月上旬、一塁側の内野スタンドで始まり、2層スタンドに大きな足場が組まれた。その後、工事はバックネット裏から三塁側まで広がっていった。3月15日からスタートした新潟アルビレックスBCの全体練習(キャンプ)やオープン戦では、例年おこなわれている内野スタンドからの観客の見学・観戦は禁止された。楽しみにしていたファンはやむなく外野スタンドからの見学・観戦を余儀なくされた。
新潟アルビレックスBCで運営を担当する池田拓史専務は「県側から工事のお話しがあったのは2月半ば。既に3月にキャンプとオープン戦を予定していた中でした。4月12日にはホーム開幕戦があり、県からは『開幕戦までには努力します』というお話しをいただいていましたが、その後『4月12日以降も工事が継続する』という連絡をいただきました。こんなにも大がかりな工事になるとは想像もしていませんでした。我々は球場をお借りしている立場なのですが・・・正直戸惑っています」と困惑を隠さない。
足場を移動する作業員 県によると「天井の改修工事」だという
そもそも何の工事をやっているのか。そしてなぜこの時期だったのか。工事の担当である新潟県土木部・都市整備課に取材した。
「工事は屋根の天井の改修工事です。平成27年のシーズンが始まるにあたって施設点検をやっている中で、一部傷んでいる部分がありました。“経年劣化”で修繕をすることになりました」(県都市整備課)
年が明けた後の点検中に天井部分に「痛んでいる部分」を見つけ、その後、修繕と他の天井の点検作業をおこなっているという。工期については、「アルビBCのご理解をいただいて進めている」とした上で、次のように話した。
「作業は4月末までかかる予定です。5月(9、10日)のプロ野球戦(DeNA対巨人)でお客さんにご迷惑がかからないようにと考えています。アルビBCさんについては満席になる訳ではないので、1層目スタンドを使うことでご了解をいただいています。12日の開幕戦についてはロープで観客の誘導をおこなうなど安全対策がとられることになっています。工事の時期については限られた時間の中でやむを得なかったと考えています」(県都市整備課)
グラウンドでプレーをする選手たちも戸惑いを隠さない。キャンプやオープン戦中は視界に入る場所で作業がおこなわれ、「ファールボールがぶつかるんじゃないかと冷や冷やしながらやっていた」と話す選手もいた。「あのペースでは工事は終わらないんじゃないかと思っていました」と言う選手がいたほどである。
例年、観客入口となっている場所にも大きな足場が設置されている
工事の足場はスタンドだけではなく、球場の外の観客入口部分にも設置され、観客の入場にも影響が出る。池田専務は「あの場所はお客様の入口になる、と県に説明してきたが足場が組まれてしまった」と残念がる。
12日のホーム開幕戦には泉田裕彦新潟県知事も来場する予定。県の担当者は「知事にも工事の件は報告してある」と話しているが、泉田知事はスタンドに足場が残る光景を見てどんなことを感じるだろうか。そして11日の福島での試合が雨天中止になったため12日は新規参入球団・福島ホープスの開幕戦にもなった。福島から来た野球ファンの目に、新潟のエコスタはどのように映るのだろうか。
そもそも、工事をおこなう県側のコメントにもあったように、5月のDeNA-巨人戦に間に合わせることが最優先となり、地元の球団である新潟アルビレックスBCの開幕戦が軽んじられたとしたら寂しい。これがサッカーのアルビレックス新潟の本拠地・デンカビッグスワンだったら県は同じような対応をしただろうか。そして完成から6年に満たない時間の中で「経年劣化」(県都市整備局)が起きるというのは、そもそも建設段階で問題がなかったのだろうか。
この異様な光景の中でのプレーを余儀なくされる新潟と福島の選手と、この日を楽しみにしてきたファンがあまりにも可哀想であり、そして新潟県人として悲しい。
(取材・撮影・文/岡田浩人)
【ルートインBCL】渡辺雄大が好投 赤堀アルビがホーム開幕戦飾る
ルートインBCリーグの新潟アルビレックスBCは12日、新潟市のハードオフ・エコスタジアムで福島ホープスとホーム開幕戦を戦い、5対0で勝利した。新潟は3回に相手の悪送球から1点を先制、5回には6番・平野進也(兼任コーチ)の適時二塁打で2点を追加した。投げては先発の渡辺雄大(中越高出身)が7回を投げ無失点の好投。今季から新規参戦の福島に完勝した。今季から指揮を執る赤堀元之監督のもと、チームは幸先のいいスタートを切った。
7回を投げ無失点で開幕投手の大役を果たした渡辺雄大投手
◎12日の試合結果◎
福島 000 000 000 =0
新潟 001 020 02× =5
(バッテリー)
福島:高塩、佑輔、山岸、高堀-笹平
新潟:渡辺雄、山口、間曽-平野
◎戦評◎
新潟は3回に失策で出た走者を2塁に置いた場面で、4番・キャンデラスの当たりを福島のサードが悪送球し1点を先制した。5回には走者2、3塁の場面で6番・平野が右中間に2点適時二塁打を放ち追加点を挙げた。
新潟先発の左腕・渡辺雄は立ち上がりこそ力みが見られたが2回以降は修正。5回まで福島打線を無安打に抑えた。6回に福島の1番・貴規(前ヤクルト育成)に初安打を浴びたあと、1死1、3塁のピンチを招いたが、後続を抑えた。新潟は8回は山口、9回は昨季リーグ最多勝の間曽を投入し、3投手のリレーで福島打線を完封した。
試合前に新潟・赤堀元之監督(右)と福島・岩村明憲兼任監督に花束が贈られた
◇新潟・赤堀元之監督の話◇
「なかなか点が入らなかったが、(5回の)平野の中押しの2点が効いた。渡辺雄大もいい形で抑えてくれた。低めに集まった球が多く、左打者のタイミングを外せてよかった。投手がしっかりすれば勝てる。機動力も使えた。熱い応援でこういう勝利が生まれた。1試合だけだがいい形で1勝できてこれからが楽しみ。日本一を目指してしっかりやりたい」
◇開幕戦で初勝利の新潟・渡辺雄大投手◇
「初回は力んでしまったが2回以降はうまく修正できた。相手の高塩さんがいい投手で大量点は難しいと思っていたので、しっかり抑えて野手陣にリズムをと思っていた。各回の先頭打者を抑えることができたのが大きかった。真っ直ぐが走っていて、変化球とのコンビネーションもうまく使えた。(開幕戦勝利で)チームに流れがきて、リーグ優勝につながれば。いい形でスタートが切れたので、チームとしてはリーグ優勝と日本一を成し遂げるということ、個人としてはBCリーグでトップの成績を残してドラフト1位でNPBに行くという目標のため、日々全力で頑張りたい」
◇5回に2点適時二塁打の平野進也兼任コーチ◇
「前の2打席でチャンスを逃したので、5回は集中していた。打ったのは外角の真っ直ぐ。自分らしくコンパクトに右方向に打つことができた。いいスタートが切れたので、ここからどんどん勝ちを重ねて再び日本一になるまで突き進めれば」
◎開幕戦でイベント賑やかに 桑田真澄氏もエール送る◎
ホーム開幕戦とあって試合前には恒例となった「大餅まき大会」がグラウンドでおこなわれた。この日は前監督のギャオス内藤氏が来場し、元主将の清野友二氏、前選手の青木智史氏らと集まったファンにスポンサーから提供された餅やお菓子をまいた。
試合前にグラウンドでおこなわれた「大餅まき大会」
スタンドからサポーターと一緒に声援を送るギャオス内藤前監督(右)
観戦に訪れた桑田真澄氏 試合後、取材に応じ「今後協力したい」と話した
また今季新潟に加わった桑田真樹外野手の父親で元巨人の桑田真澄氏(47)が開幕戦を観戦。試合後、報道陣の取材に応じた。2009年7月にハードオフ・エコスタジアムのBCリーグ公式戦で始球式を経験した桑田氏は「それ以来の観戦」と話し、「たくさんのファンが熱く応援をしていて、やはり野球はどのステージでもいいなと思った。BCリーグは年々レベルが上がってきている。(長男・真樹選手には)全面的に協力していきたい。プロの世界は厳しいが、自分らしく頑張ってほしい。このチームで成長させてもらって上を目指してもらいたい」と期待を寄せた。新潟の印象について聞かれ、「新潟は遠いイメージがあったが、あっという間に着いて近いと思った。何度か時間を作って来たいし、1試合でも多く観たい。監督がOKしてくれたら練習にも参加したい(笑)。バッティング投手もまだできるので・・・野球界の後輩たちのために少しでも協力できたら」と今後も新潟入りする考えを話した。
(取材・撮影・文/岡田浩人)
【NPB】巨人 加藤健を一軍登録
【ルートインBCL】新潟 失策で群馬に逆転負け
ルートインBCリーグの新潟アルビレックスBCは18日、長岡市悠久山球場で群馬ダイヤモンドペガサスと対戦し、1対2で逆転負け。前期通算成績を1勝1敗とし、東地区の3位に後退した。新潟の次戦は19日、群馬県伊勢崎市で群馬と対戦する。
試合後、観客に挨拶する赤堀元之監督(左から2番目)と新潟の選手たち
◎18日の試合結果◎
群馬 000 000 200 =2
新潟 010 000 000 =1
(バッテリー)
群馬:町田(2勝)、ロメロ(1S)-八木
新潟:田村(1敗)、チェンバース、雨宮-平野
◎戦評◎
新潟が先制したものの追加点が奪えず、終盤に失策から逆転負けを喫した。
新潟は2回、6番・纐纈(こうけつ)隼基の右線二塁打から2死3塁のチャンスを掴むと、9番・佑紀(日本文理高出身)の中前適時打で1点を先制した。
新潟の先発投手・田村勇磨(日本文理高出身)は1回に無死2、3塁のピンチを無失点で切り抜けると、2回以降は走者を背負う場面でも要所を締めた。
しかし終盤7回にヒットと失策で走者を1、2塁のピンチを招くと、群馬の5番・カスティーヨの当たりをレフトのキャンデラスが失策し、2点を入れられ逆転された。新潟は打線が6回以降、走者を出せず沈黙した。
新潟の先発・田村勇磨投手(日本文理高出身)
9回に登板した新潟・雨宮敬投手 2011年以来のBCリーグでの登板となった
◆新潟・赤堀元之監督の話◆
「去年からの課題だがチャンスにつながらなかった部分が後半に響いた。走者を出すことができなかった。初回のチャンス(1死満塁で併殺打)で1本出たら流れが変わったと思うが、いい投手だとなかなか点が入らない。(7回の逆転の場面は)失策はつきものだが、しっかり少なくしていくのが大事。田村は悪いなりにしっかり放れた部分はあるし、まだよくなると思う。いい試合だったがここという時に1つのミスが尾を引いた。(群馬の印象は)もともと打撃もいいし、投手もしっかりしている。主力投手をいかに打てるか。こういう競った戦いになる。(8回表に)チェンバースがピンチ(1死2、3塁)でもゼロに抑えたのが次につながればと思う。(群馬との3連戦で)連敗がないようにしたい」
◆新潟・足立尚也主将の話◆
「自分を含めて失策が出ると投手がどれだけ頑張ってもこういう試合になってしまう。接戦で失策1つの重みはある。両チームが初回でチャンスを作ったが無得点で、先に点を取った方が勝ちという意識があって、中押しができなかったので逆転負けにつながった。(群馬の)町田投手のフォークボールについて準備をしてきたが、ボール球の見極めができず打ち崩すことができなかった。(昨季は群馬に負け地区優勝を逃したが)群馬は優勝に絶対に絡んでくると自分たちも意識している。あす準備して臨みたい」
◆新潟・田村勇磨投手の話◆
「立ち上がりは気合いが入ったが、2回からふわっとしてしまった。セットポジションに変えてからよかったが・・・。オープン戦よりは感覚がよく140キロ台も出たが、四球を出したり、球が高めに浮いたりというところをもう少し修正して次に臨みたい」
(取材・撮影・文/岡田浩人)
【ルートインBCL】新潟が群馬に大勝 東地区首位に
ルートインBCリーグの新潟アルビレックスBCは19日、群馬県伊勢崎市で群馬ダイヤモンドペガサスと対戦し、12対4で大勝した。新潟は前期成績を2勝1敗とした。武蔵ヒートベアーズが福島ホープスに敗れたため、新潟が東地区の首位に立った。
◎19日の試合結果◎(※球団速報より)
新潟 000 301 170 =12
群馬 101 000 011 =4
(バッテリー)
新潟:○間曽(1勝)、渡辺貴、中西、山口、雨宮、塚田-平野
新潟の次戦は20日(月)13時から長岡市・悠久山球場で群馬と対戦する。予告先発投手は新潟が渡辺雄(中越高出身)、群馬が堤。
(文/岡田浩人)
【ルートインBCL】新潟が逆転サヨナラ勝ち 東地区首位守る
ルートインBCリーグの新潟アルビレックスBCは20日、長岡市悠久山球場で群馬ダイヤモンドペガサスと対戦し、8対7で逆転サヨナラ勝ち。前期成績を3勝1敗として、東地区の首位を守った。新潟は6対7の同点で迎えた9回裏、4番・デニングの適時打で同点に追い付くと、5番・平野進也の右前適時打でサヨナラ勝ちした。
9回裏、サヨナラ打を放って喜ぶ平野進也選手兼任コーチ(中央)
◎20日の試合結果◎
群馬 014 000 002 =7
新潟 120 020 012× =8
(バッテリー)
群馬:堤、菊地、山崎、●ロメロ(1敗1S)-八木
新潟:渡辺雄、阿部、山口、○塚田(1勝)-平野
(本塁打)
新潟:纐纈1号(8回・ソロ)
新潟・先発の渡辺雄大投手(中越高出身) 序盤に5失点も7回まで投げ降板
2番手で登板し8回表を三者凡退に抑えた阿部拳斗投手(中越高出身)
8回裏、特大のソロ本塁打を放った纐纈隼基選手(右から2人目)
◇新潟・赤堀元之監督の話◇
「勝ててよかった。先発の渡辺雄が3回までよくなかったが、その後はいつもの投球になった。みんなが最後まであきらめずにできてよかった。(9回表に登板した)山口は先頭をストレートの四球で歩かせたのが一番ダメ。そこを考えていかなきゃならない。(9回表は)僕の守備位置の指示ミスもあったが選手がカバーしてくれた。(群馬との3連戦を)勝ち越せてよかった。きょうのこういう試合を勝てたのは大きい」
◇サヨナラ打の新潟・平野進也選手兼任コーチ◇
「打った球は真っ直ぐ。(相手のロメロが)球持ちが長いのでポイントを少し前で、引っ張るくらいの気持ちでちょうどいいと思って打席に入った。(新潟でサヨナラ打は)初めて。9回は稲葉さんが出れば返せると思っていた。とりあえず勝ててよかった。自分で決める気持ちだった。きょうは投手のデキがよくなくて、次までに修正しなければいけないところ。(群馬3連戦で勝ち越して)同地区の相手に対しこういう試合をものにしたのは大きい。相手にプレッシャーをかけることができたと思う」
◇8回裏にソロ本塁打の新潟・纐纈隼基選手の話◇
「チームの勝ちが全て。よかった。真っ直ぐしかない、強くボールを叩こうと思っていた。手応えは十分。きょうは本塁打よりも2安打打てたことが一安心した。1年前の自分を思うとまだまだだと思うが、いい仲間と野球ができている環境に感謝している」
(取材・撮影・文/岡田浩人)
【高校野球】春の新潟県大会の組み合わせ決まる
【ルートインBCL】新潟がビジターで連勝 首位固め
ルートインBCリーグの新潟アルビレックスBCは25日に信濃グランセローズと、26日には富山GRNサンダーバーズと、それぞれビジターで対戦し連勝した。新潟は前期成績を5勝1敗とし東地区の首位を守るとともに、2位の武蔵ヒートベアーズに2.5ゲーム差をつけた。
26日、富山を完封し2勝目を挙げた間曽晃平投手(左から4人目)
◎25日の試合結果◎
新潟 403 001 030 =11
信濃 000 400 002 =6
(バッテリー)
新潟:○田村(1勝1敗)、中西、山口、雨宮-平野
信濃:●井坂(1敗)、門中、伊藤、中根、坂口、小川-尾中
(本塁打)
新潟:萩島1号(3回・2点)
信濃:レイエス2号
◎26日の試合結果◎
新潟 310 200 000 =6
富山 000 000 000 =0
(バッテリー)
新潟:○間曽(2勝)-平野
富山:●大家(1敗)、小柳、竹林、板谷-佐伯
(文/岡田浩人)
【高校野球】この春注目の新戦力(上)川村啓真 日本文理史上初の1年生四番打者誕生へ
夏の前哨戦となる「第132回北信越高校野球・新潟県大会」(春季県大会)が29日から開幕します。そこでこの春初めてベンチ入りした1、2年生のうち注目の新戦力を(上)(中)(下)の3回にわたって紹介します。第1回は日本文理高校の1年生キャッチャー・川村啓真選手です。
「ガツン」・・・高めの直球を思い切り振り抜いた。打球はセンター後方にあるネットを大きく越え、学校の玄関前まで転がっていった。逆転の2点本塁打。打ったのは今月入学したばかりの日本文理1年生・川村啓真だった。26日、新潟市西区の同校でおこなわれた早稲田実高との練習試合。ファーストを守る早実の1年生スター候補・清宮幸太郎が注目される中、その目の前を同じ1年生で日本文理の“新4番打者”川村が駆け抜けていった。
早稲田実との練習試合で本塁打を放った日本文理1年・川村啓真選手
話題の清宮幸太郎選手(左)を迎え投手をリードする川村選手(右から2人目)
富山県黒部市出身。黒部市立桜井中学校では強肩強打のキャッチャーとしてその名が全国に知られていた。去年8月、新潟市でおこなわれた北信越大会に富山県代表として出場。本格派右腕の稲垣豪人とともに全国制覇を目指す北信越期待のバッテリーとして注目を集めていた。しかし全国大会出場を目前にした準決勝の最終回、死球で出た走者を3塁に置いたピンチで痛恨のバッテリーエラー。無安打で1点を献上し、そのまま敗れた。ホームベースを前にうなだれる川村の姿がそこにはあった。
去年8月の北信越準決勝で根上中(石川)に決勝点を許した稲垣豪人投手(左から4人目)
バッテリーエラーで決勝点を許し、うなだれる川村啓真選手(去年8月・新潟市)
高校進学にあたっては富山県内をはじめとした各県の強豪校からの誘いがある中、「施設が整っていて、一番野球ができる環境が日本文理だった」とあえて県外へ出ることを決断。中学時代の苦い思い出の地でもある新潟へやって来た。日本文理の印象については「(09年の)準優勝や去年夏のベスト4の印象が強い。特に去年夏の甲子園での富山商との試合(3回戦)はサヨナラで勝つ(新井の逆転サヨナラ本塁打)という強さが印象的だった」と話し、バッテリーを組んだ稲垣とともに今春、日本文理へ入学した。
川村の打力は4月中旬におこなわれた練習試合で発揮された。今春のセンバツ出場校・松商学園(長野)戦で実戦デビューすると、いきなり本塁打を叩き込んだ。その後も右に左にヒットを量産。その活躍ぶりに大井道夫監督も「練習試合で(打率)7~8割くらい打っている。野球に対する考え方がしっかりしていて、物怖じしない。上級生のピッチャーに対しても自分からマウンドに行く。キャッチングも肩もいい。使わざるを得ないでしょ」と絶賛。春の県大会で正捕手の背番号2を与え、四番打者で起用する方針だ。日本文理で1年春での正捕手、そして四番打者起用は「初めて」(大井監督)という。
3年生・山口尚輝投手(左)とマウンドで話す川村選手(右)
1年春でのレギュラー入りに川村は「四番打者ということはあまり気にしない。背番号2の自覚を持ってプレーや態度で示したい。経験は少ないが監督が選んでくれたことに応えたい。まだ未熟だが3年生の投手のいいところを試合で出せる配球をしたい。チームが勝つためにどうするかを一番に考えて、まずは北信越大会に行きたい」と意気込んでいる。172センチ、76キロのがっしりとした体形がグラウンドでは一回り大きく見える。入学からわずか1か月で掴んだ“正捕手”と“四番打者”の肩書きを引っ提げて、川村が日本文理の中心選手としてデビューしようとしている。
(取材・撮影・文/岡田浩人)
【高校野球】春季新潟県大会が開幕 1回戦13試合がおこなわれる
夏の選手権大会のシード校が決まる第132回北信越高校野球・新潟県大会(春季県大会)が29日に開幕し、6つの球場で1回戦13試合がおこなわれた。県大会には5校連合1チームを含む85チームが参加。上位2チームは6月6日から長野県でおこなわれる北信越大会に出場する。鳥屋野① 新潟商のエース・佐藤睦投手 低めを丁寧に突き15奪三振の好投
◎29日の試合結果◎(全て1回戦)
<鳥屋野>
①新潟商5-1阿賀黎明
黎明 000 000 001 =1
新商 000 002 30× =5
(バッテリー)
黎明:清田、土田-長谷川
新商:佐藤-落合
②新発田南14-3新潟江南(5回コールド)
新潟江南 001 20 =3
新発田南 900 5× =14
(バッテリー)
新潟江南:廣瀬、本田、平野-吉井
新発田南:神田、渡辺響
③村上7-1巻総合
巻総 000 010 000 =1
村上 110 032 00× =7
(バッテリー)
巻総:吉原、鏡-田原
村上:大島、小池、佐藤友
<五十公野>
①新潟第一13-3中条(6回コールド)
中条 001 020 =3
第一 300 055 =13
(バッテリー)
中条:鈴木和-鹿島
第一:宮島-渡辺
(本塁打)
第一:梅田(5回・2点R)、坂井(6回・3点)
②新発田7-6加茂農林
新発田 230 110 000 =7
加茂農 000 024 000 =6
(バッテリー)
新発田:新田、中村-坂井
加茂農:片岡、藤田-荒井
五十公野② 1点差を逃げ切り校歌を歌う新発田の選手たち
<五泉>
①新潟工11-6新津工
新津工 000 150 000 =6
新潟工 207 020 00× =11
(バッテリー)
新津工:土田、土佐林-中村
新潟工:横川、小山-江口
(本塁打)
新潟工:江口(3回・ソロ)
②新潟向陽10-7新潟北(延長11回)
向陽 200 030 001 04 =10
北高 100 011 030 01 =7
(バッテリー)
向陽:片桐-中林
北高:成田、光井-国原
<悠久山>
①小千谷西15-1見附(5回コールド)
谷西 725 01 =15
見附 010 00 =1
(バッテリー)
谷西:五十嵐、長原-岩本
見附:幡谷、小師、佐藤凌、幡谷-佐藤凌、佐藤旺、佐藤凌
②長岡大手5-4糸魚川白嶺(9回サヨナラ)
白嶺 000 102 001 =4
大手 100 100 111× =5
(バッテリー)
白嶺:穂苅-綱島
大手:番場、堀、南田-近藤
<佐藤池>
①新潟産大附9-5久比岐
産大附 200 042 100 =9
久比岐 111 020 000 =5
(バッテリー)
産大附:小宮、與口-北原
久比岐:笠鳥、細野、笠鳥、細野-佐藤
②十日町40-0松代(5回コールド)
十高 725 1016 =40
松代 000 00 =0
(バッテリー)
十高:渡辺、高橋克-中條
松代:武田、川田、飯田-川田、藤ノ木
<高田公園>
①高田北城7-2上越総合技術
北城 300 012 100 =7
上総 001 001 000 =2
(バッテリー)
北城:安田、市川雄-金井
上総:閏間、小嶋-坂口
②塩沢商工2-1高田商(延長10回サヨナラ)
高商 000 000 001 0 =1
塩沢 000 010 000 1× =2
(バッテリー)
高商:伊藤-高橋
塩沢:貝瀬太-山本悠
(取材・撮影・文/岡田浩人 情報協力/各地の皆様)
【高校野球】注目の新戦力(中)新潟明訓・高津大嗣 父超え目指し新潟で成長
夏の前哨戦となる「第132回北信越高校野球・新潟県大会」(春季県大会)が29日に開幕しました。そこでこの春初めてベンチ入りした1、2年生のうち注目の新戦力を(上)(中)(下)の3回にわたって紹介します。第2回は新潟明訓高校の2年生・高津大嗣(だいし)投手です。
何気ない仕草が日米でクローザーとして一時代を築いた父の姿を思い起こさせる。セットポジションからのサイドスロー・・・持ち球はスライダーのほかに「シンカー」と答え笑った。「近くにいいお手本がいましたから」。新潟明訓の2年生投手・高津大嗣はこの春、初めて背番号「17」を付けてベンチ入りする。父はヤクルト、メジャーリーグなどで活躍し、現在はヤクルトで投手コーチを務める高津臣吾氏。その長男が新潟でデビューする。
練習試合で投げる高津大嗣投手 フォームや仕草・・・何よりマウンド度胸が父親を彷彿とさせる
「冬前は練習試合でも打たれてばかり。その頃は春にメンバーに入ることができるとは思ってもいなかった」と話す高津。中学3年で本格的に投手を始めた高津は身長175センチ、体重65キロと細身で、「速いボールを投げることができるわけでもない。ずば抜けた変化球があるわけでもない」と自らを分析する。しかし高校、大学と控え投手として過ごしながら、代名詞となった「シンカー」を駆使しプロの世界で確固たる地位を築いた父のように、この冬、高津は投手として自らの生きる道を模索した。
その結果、「打者のタイミングを外す、緩急をつけた投球」に磨きをかけた。セットポジションの間(ま)を1球1球変え、丁寧に低めを突く。3月から始まった練習試合では登板する試合で結果を残した。「確かに球速は速くないが、面白いボールを投げる。打てそうで打てない。ほとんどの試合で0点に抑えてきた」と本間健治郎監督は目を細める。その上で「短いイニングなら目先を変えることができ試合を作ることができる。もともと勝負勘はいいものを持っている」と評価。23日のメンバー発表で背番号17を高津に与えることを発表した。
今月23日の練習終了後、メンバー入り選手を発表する本間健治郎監督(左)
1998年生まれ。物心ついた時には父はヤクルト黄金時代の中心選手だった。小学校2年生で野球を始めた時には父はメジャーリーガーだった。しかし「家では優しい父親で、あまり野球の話をした記憶がない。ただ野球をやっている人間として父は憧れであり、尊敬をしている」と高津は言う。「現役にこだわり韓国、台湾で選手を続ける姿を見てプロフェッショナルだと思った」と父の背中を見つめてきた。その父の現役野球選手としての最後の地が新潟だった。BCリーグの新潟アルビレックスBCの選手兼任監督だった2012年9月、悠久山球場で現役最後の登板をし、引退セレモニーをおこなった。その時、中学2年生だった高津は球場で父の雄姿を見つめた。「これから君たちの野球でパパやママを楽しませてくれ」・・・息子に向け涙ながらに語りかける父の姿を目に焼き付けた。
<高津臣吾氏 現役最後の登板>
https://www.youtube.com/watch?v=NyPfY55VMsE
<高津臣吾氏 引退セレモニーでの挨拶>
https://www.youtube.com/watch?v=X5gpQ3PY-0I
高校進学の際に、その新潟を選択した。「新潟明訓は文武両道で勉強でも野球でも上のレベルでやれるという思いがあった。一年中野球に向き合える環境があった。人として野球人として成長できる環境が欲しかった。親元を離れてやらせてほしいとお願いした」と話す。「新潟は父の引退の地。最後の球団にいた新潟県の高校に入学したことに縁を感じる」とも言う。
サイドスローから変化球を駆使する 打者のタイミングを外す投球が持ち味
「高津」の名前。この1年、周囲のプレッシャーにも「それは覚悟してきた」と話す。その上で「息子だからと憶えてもらうのではなく、選手として僕の名前を憶えてもらえれば」と強い決意をにじませる。春の大会で背番号を17を付けることを電話で父に報告すると、「俺は高校2年生の春で背番号なんかもらえなかった。自信を持っていけ」と励まされた。この春の大会、新潟での公式戦デビューに備える。「自分らしい伸び伸びとした投球で堂々と投げ、チームの勝利に貢献したい」と意気込む。将来の目標を尋ねると、しっかりとした口調で答えた。「目標は父を超えること。でも今は少しでも父に近づけることができたら嬉しい」。
(取材・撮影・文/岡田浩人)
【高校野球】1回戦8試合がおこなわれる 春季県大会
第132回北信越高校野球・新潟県大会(春季県大会)は30日、4球場で1回戦8試合がおこなわれた。1日は6球場で2回戦16試合がおこなわれる予定。
鳥屋野② 完封した新潟東①押見遥平投手
◎30日の試合結果◎(全て1回戦)
<鳥屋野>
①東京学館新潟24-4羽茂(5回コールド)
羽茂 004 00 =4
学館 279 6× =24
(バッテリー)
羽茂:鶴間、藤井-天地、菊池泰
学館:坂内、大塚-猪股
②新潟東4-0敬和学園
敬和 000 000 000 =0
新東 201 010 00× =4
(バッテリー)
敬和:渡辺友-坂田
新東:押見-渡辺
<五十公野>
①豊栄5-4万代
万代 000 001 201 =4
豊栄 001 000 202× =5
(バッテリー)
万代:山田-阿部
豊栄:高橋-山田
②村松10-0新発田商(5回コールド)
新発商 000 00 =0
村松高 512 11 =10
(バッテリー)
新発商:大山、伊藤達-小林
村松高:小林-長谷川
<悠久山>
①三条東9-3高田農(試合終了)
三条東 203 100 012 =9
高田農 000 003 000 =3
(バッテリー)
三条東:小倉-皆川昂
高田農:本田-下鳥
②三条12-1海洋(6回コールド)
三条 101 235 =12
海洋 000 001 =1
(バッテリー)
三条:平原、原大-有坂
海洋:中村、笹木光-松本
(本塁打)
三条:頓所(3回・ソロ)
<佐藤池>
①小千谷13-3吉田(5回コールド)
吉田高 010 11 =3
小千谷 047 2× =13
(バッテリー)
吉田高:小林、渡辺-平原
小千谷:春日-安部
(本塁打)
小千谷:安部(3回・2点R)
②分水9-0有安川常総(7回コールド)
有安 000 000 0 =0
分水 000 027 × =9
(バッテリー)
有安:霜田-目崎
分水:橋本-松沢
(取材・撮影・文/岡田浩人)