Quantcast
Channel: 新潟野球ドットコム | 新潟野球ドットコム
Viewing all 1772 articles
Browse latest View live

【中学軟式】燕吉田中が初戦で惜敗 全日本少年軟式・北信越予選会

$
0
0

全日本少年軟式野球大会への出場権をかけた北信越ブロック予選会が4日、上越市高田公園野球場で開幕。北信越5県の代表が全国大会出場権1枠を争う中、新潟県代表・燕吉田中は1回戦で富山県代表・和合中と対戦し、3対4で惜敗した。燕吉田中は4点を追う最終回、1死満塁から適時打、押し出し四球、適時打で1点差まで詰め寄ったが、あと一歩届かなかった。

7回裏、燕吉田中が1死満塁から小林隼士主将の適時打で1点差に詰め寄る

◎4日の試合結果◎
<1回戦>
燕吉田中3-4和合中(試合終了)
和合 020 000 2 =4
吉田 000 000 3 =3
(バッテリー)
吉田:佐藤-浅野


力投する燕吉田中①佐藤広投手

◆燕吉田中・太田雅也監督の話◆
「ウチのいい形の攻撃が最後の最後に出た。先制され重い感じがあり、攻める気持ちが前へ前へという気持ちになり走塁ミスにつながった部分もあった。(中体連の地区大会から3日連続での公式戦で)厳しい日程の中で子どもたちはよく頑張ってくれた。佐藤もおととい延長8回を完投し、中1日でよく投げてくれた。ウチは守りで勝ってきたチーム。課題がわかったのでまた気持ちを切り替えて(中体連の)県大会に向けて練習をしたい」

◆燕吉田中・小林隼士主将の話◆
「悔しい。(3日連続の公式戦で疲れは?)1日空くよりも連続の方がいいという声もあったので野手は気にしなかったが、おとといときのうが延長戦になってしまったのでバッテリーには疲れはあったと思う。(相手は)県1位で強いと感じた。投手も打たせて取る形でチームプレーができていた。きょうの反省をいかして、(24日からの)県大会へ課題を克服したい」

(取材・写真・文/岡田浩人)


【ルートインBCL】田村が完封 新潟が後期初勝利 桑田真澄氏が始球式

$
0
0

ルートインBCリーグの新潟アルビレックスBCは4日、新潟市のハードオフ・エコスタジアムで福島ホープスと対戦し4対0で勝利した。新潟の先発投手・田村勇磨(日本文理高出身)が被安打9ながら要所を締め完封勝利。新潟は前日3日の後期開幕戦で福島に2対3で敗れたが、ホームでの勝利で後期成績を1勝1敗とした。試合前の始球式には新潟・桑田真樹選手の父親で元巨人・桑田真澄氏(47)が始球式をおこなった。

完封勝利で5勝目を挙げた田村勇磨投手(右から2人目)

◎4日の試合結果◎
新潟アルビレックスBC 4-0 福島ホープス
福島 000 000 000 =0
新潟 002 010 01× =4
(バッテリー)
福島:●高塩(2勝6敗)、ロペス、ペレス-笹平
新潟:○田村(5勝2敗)-平野

◎戦評◎
新潟が3回、満塁の好機で二ゴロ併殺崩れと遊撃悪送球の間に2点を先制。5回にはキャンデラスの適時二塁打で追加点を挙げた。8回には走者3塁からボークでダメ押しの1点を加えた。新潟の先発投手・田村は4回と6回以外は走者を背負う展開が続いたが、変化球の切れがよく要所を締めた。


福島打線に9安打を許したが無失点 完封で“パパ初勝利”を挙げた田村勇磨投手


5回裏、新潟はキャンデラスの適時二塁打で追加点を挙げた

◇新潟・赤堀元之監督の話◇
「田村はカウントがしっかり取れた。ただまだまだ物足りない。制球でストライクが取れたが、まだ本来の投球になっていない。この勝利がきっかけでいい方向に行ってくれれば。先制点が併殺崩れの悪送球だったが、どんな形でも点が入ってよかった。福島も前期と比べて投手がよくなっている。気を抜かないように引き締めたい」

◇新潟・田村勇磨投手の話◇
「調子は今季一番よかった。球を放す位置も精度もよかった。(6月27日に長女が誕生して)子どものためにも頑張らなければと思った。前期はチームの足を引っ張った部分があったので、後期は自分が引っ張りたいと思う」


◎始球式に元巨人・桑田真澄氏◎

始球式をおこなう桑田真澄氏 打席には福島・岩村明憲兼任監督


124キロのストレートを投げ込んだ桑田氏 スタンドからの大きな拍手に手を挙げて応えた


試合後、長男の真樹選手(左)と笑顔で会見に応じる桑田真澄氏

(取材・撮影・文/岡田浩人)

【社会人野球】創設100年のコンマが優勝 クラブ選手権1次新潟大会

$
0
0

第40回全日本クラブ野球選手権の1次予選となる新潟大会が6月27日から5日まで新潟市鳥屋野球場で開催され、決勝で新潟コンマーシャル倶楽部が野田サンダーズに4対3で逆転勝ちし優勝した。新潟コンマーシャル倶楽部は創設100年の年を優勝で飾った。優勝した新潟コンマーシャル倶楽部と準優勝の野田サンダーズ、3位のオール長岡野球倶楽部、オール飯豊の4チームが8月1日から新潟市で開催される2次北信越大会に出場する。

完投した新潟コンマ・泉田靖雄投手 チーム創設100年の記念の年を優勝で飾った

◎5日の試合結果◎
<決勝戦>
新潟コンマーシャル倶楽部4-3野田サンダーズ
コンマ 100 100 200 =4
野田サ 010 200 000 =3
(バッテリー)
コンマ:泉田-佐藤栄
野田サ:甲斐、曽根-山田


野田サンダーズの先発・甲斐誉史投手 7回まで安定した投球を見せた


7回表、新潟コンマ・清野祐選手が左越2点適時二塁打で逆転


優勝した新潟コンマーシャル倶楽部


準優勝の野田サンダーズ

<準決勝>
①新潟コンマーシャルクラブ7-0オール長岡野球倶楽部(7回コールド)
オール長岡 000 000 0  =0
新潟コンマ 000 200 5× =7

②野田サンダーズ9-6オール飯豊
飯豊 060 000 000 =6
野田 105 000 03× =9


◎6月27日、7月4日の試合結果◎
<1回戦>
佐渡軍団4-1新潟クラブ野球団

<2回戦>
オール長岡野球倶楽部7-5五泉クラブ
新潟コンマーシャル倶楽部9-7佐渡軍団
オール飯豊3-2ファイティング・スピリット
野田サンダーズ8-0新津クラブ

(取材・撮影・文/岡田浩人)

【ルートインBCL】桑田真澄氏が一日臨時コーチ 新潟アルビレックスBC

$
0
0

ルートインBCリーグの新潟アルビレックスBCは8日、新潟市のハードオフ・エコスタジアムで元巨人・桑田真澄さん(47)を一日臨時コーチに迎えて練習をおこなった。桑田さんはこれまで同球場での新潟の主催試合で2度始球式をおこなっているが、一日臨時コーチを務めるのは初めて。午前中は投手陣を、午後は野手陣を中心に指導した。桑田さんは「野球はいろいろは方法があり、正解はたくさんある。自分に合った方法を見つけてほしい」と選手に語り掛けた。

新潟アルビレックスBCの選手を前に挨拶する桑田真澄さん(左)

桑田さんの指導は今季から長男の真樹選手が入団したことがきっかけで実現した。投手陣を中心に指導した桑田さんはキャッチボールから下半身を使った体重移動とボールへの力の伝え方を強調。自らボールを投げて実演してみせた。その後、投手陣のブルペン投球を見つめた桑田さんは1人1人に声をかけながらアドバイスを送った。

下半身の体重移動でボールへの力の伝え方を実演してみせる桑田さん(右)


ルーキーの前川哲投手(左・新潟産大附高出身)に体の使い方を指導する桑田さん


ブルペンで塚田晃平投手(右)にアドバイスを送る

指導を受けた塚田晃平投手(25)は「『投球フォームにメリハリをつけると打者のタイミングを外せる』とアドバイスを受けた。体の開きが早いという欠点について疑問を尋ねたら、『投手は両目で打者を見がちなので、左目だけで見れば体が開かない』と言われて納得できた。練習をしていきたい」と感想を話した。渡辺雄大投手(23・中越高出身)は「体重移動や上半身の脱力などいろいろな話を聞くことができて、今までよりも楽にいい球を投げることができた。憧れていた投手から直接指導を受けて幸せだった。きょうのアドバイスを自分なりに考えて今後やっていきたい」と話した。

指導を終えた桑田さんは「息子がお世話になっていること、赤堀監督とも現役時代ライバルとして戦っていることで、野球人として何らかの協力をしたかった。力のある選手たちにさらにレベルアップするための『気づき』を与えたかった。いろいろな方法があり、正解はたくさんある。1つ言えることは『たくさん練習したり長時間練習したら上手くなる』というスポーツ界の格言は絶対に違うと僕は思う。もしそうならば皆が上手くなっているはず。そうではなく、動きのコツをいち早く掴むことが大事だと思う。きょうは選手にちょっとしたコツを見つけてもらえたなら嬉しい。選手はそれぞれ長所を持っている。プロは自分らしさ、自分の長所をいかにいかすかが大事でそこを磨くことがNPBへの近道。投手が使える道具、エネルギーは自分の体重だけ。それをうまく使いながらボールに体重を乗せること。それを意識するだけでも変わると思う。(今後の指導については)野球が好きなのでチャンスがあればまた来たいし、選手が成長した姿を見てみたい」と話した。

新潟は東地区で前期優勝を飾ったものの、後期はここまで1勝2敗と負けが先行している。9日から4日間で3試合を敵地で戦う。9日は群馬ダイヤモンドペガサスと、11日は武蔵ヒートベアーズと、12日は福島ホープスと対戦する。また13日は午後6時30分からハードオフ・エコスタジアムで楽天ファームとの交流戦をおこなう。

(取材・撮影・文/岡田浩人)

【高校野球】キャプテン…それぞれの夏(上)糸魚川・赤野直道主将 痛恨の失策から成長

$
0
0

夏が始まる。第97回全国高校野球選手権・新潟大会が10日開幕する。連合2チームを含む参加86チーム(90校)が1枚の甲子園切符をかけて熱い戦いを繰り広げる。3年生にとっては集大成の夏…チームをまとめ、引っ張ってきたキャプテン(主将)はそれぞれのドラマを抱えながら、仲間を鼓舞し、最後の夏の戦いに挑もうとしている。キャプテンの夏…その1人ひとりに負けられない思いがある。


守備ノック。糸魚川の主将で遊撃手の赤野直道(17)は1球1球を魂を込めて捕り、そして正確な送球を心掛ける。

172センチと体は大きくはないが、広角に打ち分けるセンスあふれる打撃に長け、四番打者を任されている。昨年秋の新チーム発足から主将に任命された。牛木晃一監督が「背中で引っ張るタイプ」と評するように、大きな声で仲間を叱咤激励するタイプではない。しかし黙々と汗を流すその姿勢が、チーム内で絶大な信頼を集めている。

黙々と練習に取り組む姿勢でチームを引っ張る糸魚川・赤野直道主将

糸魚川中時代から主将としてチームを引っ張った。そのキャプテンシーが評価され、Kボールの新潟県選抜の主将も任された。3年前の2012年夏、ハードオフ・エコスタジアムでおこなわれた高校野球・夏の新潟大会の開会式で、中学生を代表して先輩たちにエールを送った。
「全国制覇を成し遂げてほしい」
そうメッセージを送る赤野に、スタンドから大きな拍手が送られた。

その夏の大会で地元・糸魚川高校が快進撃を見せた。2年生左腕・石川勇二(現・日体大)の好投もありベスト4に進出。中学3年生だった赤野は心に決めた。
「地元の糸高から甲子園に行きたい」

翌年の2013年春、糸魚川に入学した赤野の野球センスに周囲は大きな期待を寄せた。1年夏からベンチ入りを果たした。注目のサウスポー・石川を擁する糸魚川は夏の有力校の1つに挙がっていた。

迎えた3回戦の新発田農戦。

4対4で迎えた延長10回裏。1年生ながら途中出場した赤野はセカンドの守備についていた。1死満塁。 サヨナラのピンチ。五十公野球場は雨足が強くなっていた。
「正直、自分のところにボールが飛んできてほしくない、と思いながら守っていました」
圧し潰されそうなプレッシャーの前で、赤野は弱気になっていたという。

次の瞬間、前進守備の赤野の目の前にボールが飛んできた。
しっかり捕球をした。しかしホームへ投げようとしたその時、濡れた白球が右手からこぼれ落ちた。

サヨナラ負け。
ぼう然とする赤野に3年生が優しく声をかけた。
「赤野、気にするなよ」・・・その時、初めて自分がした1プレーの重さを実感して涙が溢れた。

2013年7月 3回戦で延長10回サヨナラ負けを喫した

「石川さんがいて注目されていたのに自分のプレーのせいで負けてしまった。後悔しかありませんでした。あの試合で1球の大切さがよくわかりました。その後は守備練習の1球1球から大切に取り組むようになりました」

1年秋、赤野は四番打者に抜擢された。牛木監督は大きな十字架を背負った赤野を、あえて期待が集まる中心に据えたのだ。「赤野の打撃で勝った試合もありました。何よりけがをしない丈夫な選手。そして大きな責任感を持って試合に臨んでいる」と牛木監督。痛恨の失策から赤野は成長した。去年夏、糸魚川はベスト8に進出。そして新チーム発足の際、赤野は主将に任命された。

牛木晃一監督(左)の話を聞く糸魚川の選手たち


選手に指示をする赤野直道主将

「去年の夏は四番を打たせてもらいましたが、1つ上の3年生の力がとてつもなく大きかった。3年生のおかげでエコスタまで連れて行ってもらいました。新チームになってから先輩たちの力の大きさを実感しました」

糸魚川は去年秋は初戦に勝ったものの3回戦で敗退。今年春は初戦で敗れた。「大会で結果が出ていないので何としてもこの夏はリベンジしたい」と赤野は燃える。1回戦で今大会注目のサウスポー・庭山希を擁する小出と対戦する。

「打って勝つのが糸高の野球。庭山投手を打って勝ちたい。しっかり自分たちの野球ができるよう準備したいと思います。とにかく勝つことがすべて。自分の結果よりもチームの勝利を優先して、最後の夏、悔いのないようにやりたい」

そして、自らに言い聞かせるように力を込めた。

「守備も攻撃も、攻める姿勢を忘れずにいきたいと思います」

あの日、プレッシャーから弱気になった自分は、もういない。
赤野はチームのために、そして高校野球を通して成長した自分を確かめるために、最後の夏の舞台に立つ。


「攻める姿勢を忘れずに」と話す赤野直道主将 四番・遊撃手としてチームを引っ張る

(取材・撮影・文/岡田浩人 文中一部敬称略)

【高校野球】キャプテン…それぞれの夏(中)長岡大手・水内大樹主将…監督へ、祖母へ、恩返しの夏

$
0
0

第97回全国高校野球選手権・新潟大会が10日開幕する。連合2チームを含む参加86チーム(90校)が1枚の甲子園切符をかけて熱い戦いを繰り広げる。3年生にとっては集大成の夏…チームをまとめ、引っ張ってきたキャプテン(主将)はそれぞれのドラマを抱えながら、仲間を鼓舞し、最後の夏の戦いに挑もうとしている。キャプテンの夏…その1人ひとりに負けられない思いがある。


「もう1回お願いします!」
長岡大手の主将・水内大樹(18)が鈴木春樹監督に食い下がる。
「ダメだ。おまえら、きょうはもう終わり」
「お願いします!」

柏崎と新潟県央工で甲子園を2度経験した鈴木監督特有の守備練習メニュー『パーフェクトノック』。それぞれの守備位置から内野ゴロや外野フライ、中継プレーや送球など一連の動作をミスなく終えなければ、ノックは完成しない。1人がミスをすればその瞬間、全員が一からやり直しとなる。鈴木監督が「究極のプレッシャー練習」と表現するゆえんある。

この日、何度かのノックでも最後までミスなく終えることはできなかった。時計の針は既に7時を回り、陽が落ちている。しかし懇願に根負けした鈴木監督が、「あと3回だけ」と口にした瞬間、選手たちが一斉に守備位置についた。水内は二塁の守備位置でノックを待つ。「アイツは新潟県内のキャプテンの中でも“苦労ランキング”だけならベスト4に入りますよ」・・・鈴木監督は水内をそう評して笑った。

セカンドの守備位置で声を出す水内大樹主将

中学時代は捕手だった水内。一昨年春、長岡大手に入学し、同期の仲間12人で一緒に甲子園を目指した。高校野球の水に慣れ始めた1年生の終わり、異動により監督が代わった。新潟県央工から新たに母校の長岡大手に異動となった鈴木春樹監督が就任した。

最初はその練習方法や鈴木監督から発せられる言葉に戸惑った。「高校野球を通して自分をどう成長させるか」・・・ミーティングで繰り返される監督の野球論=人間論を理解しようと必死になった。

選手を集める水内主将(中央) この日、真っ暗になるまでパーフェクトノックは続いた

そして迎えた2年の秋、水内は自らキャプテンに立候補した。
しかしすぐに壁にぶち当たった。

「チームをなかなか1つにまとめることができませんでした。特に今の3年生は最初は1つにまとめることができず、『やめたい』と漏らす仲間もいました。ミーティングを繰り返し、本音で話し合った。『この仲間は一生の仲間だから最後までやりたい。おまえの力が必要なんだ』と説得しました。最後は理解してくれて・・・今は12人の仲間が1人もやめることなく、最後の夏を迎えることができます」

水内はセカンドを守る。しかしレギュラーではない。試合では一塁ベースコーチに入る。
鈴木監督は言う。
「どんくさいやつなんです(笑)。でも私の野球を何とか理解しようという姿勢が物凄くある。私にやり込められても絶対に弱音を吐かない。今はすぐに周囲が助けたり、周りに愚痴ったりする風潮がありますが、アイツはそういうのが一切ない。全部、キャプテンとして肚(はら)に収めています」

水内も監督への感謝を言葉にし、夏への決意を込める。

「新チーム発足後、鈴木監督は本気で僕たちにぶつかってきてくれました。監督からは野球だけでなく、人間として自分をどう成長させることが大事かということを学びました。2年生が主体のチームで、自分は試合に出られるかどうかわかりませんが、主将として絶対にチームを救いたい。自分ができる仕事をサポートしたい。ベンチに入ることができない3年生の思いも持って、プレーすることを心に決めています」

鈴木春樹監督(左)の話を聞く長岡大手の選手

そして水内がこの夏、感謝を伝えたい人物がもう1人いる。
祖母のヨキイさん(80)である。
「自分が幼稚園の時から、家では祖母が練習相手を務めてくれました。キャッチボールの相手をしてくれたり、トスを上げてくれたり・・・。ずっと一緒に練習をしてくれました」
ヨキイさんは開会式での入場行進を楽しみにしているという。そして試合では応援のため球場に足を運ぶ予定だ。

結局、この日のパーフェクトノックは最後にミスが出て、完成せず終了した。涙にくれた長岡大手の選手たち。しかし3日後、この夏初めて全ての過程を完璧にやり遂げ、パーフェクトノックは完成した。夏を戦う準備は整った。

真っ暗になったグラウンドで水内は最後の夏への決意を語った。

「いろいろな人が支えてくれてここまでやってこれました。支えてくれた人のためにプレーをしたいし恩返しをしたい。自分たちの野球ができれば勝てない相手はいないと思っています。そしてこの3年生の姿勢が1、2年生に伝わって、長岡大手が変わったのは自分たちのこの代だと言われるようにしたいと思っています」

鈴木監督は水内について、静かにこう言った。
「この男、強いんですよ」
そこにはたくさんの涙を染み込ませてきた、強い男の目があった。


「支えてくれた人のために恩返ししたい」と話す水内大樹主将

(取材・撮影・文/岡田浩人)

【高校野球】キャプテン…それぞれの夏(特別篇)中越・斎藤颯主将…注目選手を襲った開幕直前の大ケガ

$
0
0

第97回全国高校野球選手権・新潟大会が10日開幕します。チームをまとめ、引っ張ってきたキャプテン(主将)のそれぞれのドラマを追った(上)(中)(下)の3回シリーズを予定していましたが、今回は特別篇です。秋春連覇し、優勝候補の本命と言われる中越。四番打者、そして主将というチームの中心選手を襲った衝撃的なアクシデント・・・開幕直前、監督は、チームは、そしてケガをした本人は、この危機的状況をどんな思いで乗り越えようとしているのでしょうか。


開幕前日の9日、長岡市の中越高校グラウンドに姿を見せた主将の斎藤颯(17)。その姿はあまりにも痛々しいものだった。両腕には松葉杖。右足には大きなサポーターが巻かれていた。一目見て、そのケガが軽いものではないと悟るには十分だった。

中越の斎藤颯主将 6月25日の練習中に右足首骨折の重傷を負った

アクシデントは6月25日の強化練習最終日に起きた。サードで守備ノックを受けていた斎藤が三塁線へのボールを捕球した瞬間、「ピキッ」という音とともに倒れこんだ。右足首に激痛が走った。

長岡市内の病院ですぐに検査を受けた結果は、本人や周囲の想像を超える重傷だった。
・・・右足首くるぶしの疲労骨折。
医師からケガの程度を聞かされた斎藤は「何も考えられなかった」という。

「このチームは主将の斎藤を中心とした大人のチーム」
本田仁哉監督は常々そう口にしてきた。
斎藤が1年生で入学してきた時からそのリーダーシップに惚れ込んだ。
時に仲間に対して厳しい言葉でまとめ、時に監督にも直言するその度胸に、本田監督は「コイツを中心にして甲子園で勝てるチームを作る」と心に決めた。

その期待に斎藤を中心とした現3年生は応えた。去年秋は日本文理を破り、県大会を制覇。北信越大会では準決勝で敗れセンバツには届かなかったものの、春の県大会でも優勝を飾った。12年ぶりの夏の甲子園出場へ、中越は「本命」として夏を迎えようとしていた。

不動の四番打者としてチームをけん引してきた斎藤主将

順調に調整を重ねてきた中で起きたアクシデント。
その夜、医師の診断結果を聞いた本田監督は「本人にどう言葉をかけていいのか正直わからなかった」と話す。
携帯電話を握り、「選手に対しては初めて」(本田監督)というメールを送った。
『チームは必ず何とかするから、頼むからグラウンドに立ち続けてくれ』

斎藤からはすぐにメールが返ってきた。
『今は自分のことよりも、チームのことしか考えていません。僕は大丈夫です。必ずこのチームで甲子園に行きます』
斎藤は既に気持ちを切り替えていた。

本田監督はそのメールを見て、1人涙を落とした。
「改めてすごいヤツだと思いました。こいつがいたからここまで来ることができた。こういうキャプテンがいて、こういうチームなんだということをできるだけ多くの人に甲子園で見てもらいたい・・・そう思いました」

斎藤主将と本田仁哉監督 強い絆で結ばれている

30日に手術を受けた。「生まれて初めて」という1週間の入院期間で斎藤は自分の野球人生を振り返っていた。イチロー選手、川﨑宗則選手・・・気になる野球選手の本を読んだ。
「川﨑選手はマイナーを経験して、辛い時期があってもずっと野球を続けている。自分も改めて野球が大好きなんだなと実感しました。ケガをして見えたこともありました」

「見ての通りだ」
退院後、松葉杖をつきながら、チームメイトの前に姿を見せ、ケガの程度を打ち明けた斎藤。その姿にチームメイトが声をあげた。
「颯(リュウ)を甲子園に連れて行こう!」
声をあげた三番打者の小林史弥が言う。
「斎藤はこのチームの中心。リュウを甲子園の土の上に立たせよう、と全員で誓いました」

「チームのためにできることは何でもやるから、みんなを信じているから、甲子園に連れて行ってくれ」
斎藤はみんなの前で頭を下げた。頬にはケガをした後初めて流れる涙が伝っていた。

ティー打撃でトスをあげる斎藤主将(左)

「ラスト!」「よし!」
開幕前日、グラウンドには斎藤の声が響き渡った。
斎藤は仲間のためにトスをあげていた。
新潟大会の出場は間に合わない。
「甲子園で打席に立てるかどうか」(本田監督)だという。

それでも斎藤は背番号5を付けてベンチ入りする。「精神的支柱」(本田監督)という斎藤の存在はチームにとって大きい。
「ベンチでは大きな声を出して自分ができる精一杯のことをしたい。新潟大会は仲間に任せて、しっかりケガを治そうと思います。そして甲子園で打席に立つ、そのイメージはできています」
しっかりとした口調で答える斎藤。開会式はスタンドで仲間の行進を見守る。

日の暮れたグラウンドでは、部員全員がランニングをしていた。
斎藤はその様子をじっと見つめていた。その姿は紛れもなくチームの中心・キャプテンだった。

ランニングの様子を見守る斎藤主将 背番号5を付けベンチ入りする

(取材・撮影・文/岡田浩人)

【高校野球】86チームが頂点目指し新潟の夏開幕 第97回全国高校野球選手権・新潟大会

$
0
0

第97回全国高校野球選手権・新潟大会が10日開幕し、新潟市のハードオフ・エコスタジアムで開会式がおこなわれた。今年の参加チーム数は連合2チームを含む86チーム(90校)で、順調に日程が消化すれば26日に決勝戦がおこなわれる予定。

開会式では阿賀野の女子部員で3年生の牛腸真子さんを先導に、前年度優勝の日本文理、準優勝の関根学園に続き、創部年の古い順から参加86チームの選手たちが入場行進し、元気に人工芝のグラウンドを踏みしめた。

開会式 86チームが入場行進をおこなった

選手宣誓は高田農3年の山賀渚祥(なぎさ)主将がおこなった。以下全文。

「宣誓 野球が私に教えてくれたこと、それは『人は繋がっている』ということです。苦楽を共にした大切な仲間、応援してくださる地域の方々、そしてどんな時でも支えてくれた家族。高校野球百年を迎えた今年、たくさんの方の声援を受け、大好きな野球をやらせてもらっている感謝の気持ちを忘れず、全力でプレーすることを誓います」選手宣誓をおこなう高田農3年・山賀渚祥主将


開会式で司会を務めた4人 左から梅沢泉希さん(白根)、髙野翠さん(加茂)、丸山梨央さん(三条商)、石坂杜都子さん(小千谷)


◎10日の1回戦の試合結果◎
<ハードオフ>
三条7-2塩沢商工
三条 301 000 111 =7
塩沢 000 101 000 =2
(バッテリー)
三条:夏見、斎藤-有坂
塩沢:貝瀬太-鈴木

(取材・撮影・文/岡田浩人)


【高校野球】小出が延長サヨナラ勝ち 1回戦13試合で熱戦 新潟大会

$
0
0

第97回全国高校野球選手権・新潟大会は11日、6球場で1回戦13試合がおこなわれた。柏崎市佐藤池球場の第2試合では昨秋ベスト8の小出が昨夏ベスト8の糸魚川を延長10回サヨナラでくだし2回戦へ進出した。12日は4球場で1回戦8試合がおこなわれる。

佐藤池②小出×糸魚川 小出の金沢海斗主将が中前にサヨナラ適時打を放つ

◎11日の1回戦の試合結果◎
<鳥屋野>
①新潟江南6-1東京学館新潟
江南 000 210 210 =6
学館 100 000 000 =1
(バッテリー)
江南:井野、本田-吉井
学館:山田、坂内-猪股
(本塁打)
江南:渡辺(7回・2点)

②豊栄3-1新潟西
新西 100 000 000 =1
豊栄 002 100 00× =3
(バッテリー)
新西:吉川、本田-丸山
豊栄:高橋-山田

③巻総合8-5新潟東
新潟東 010 002 002 =5
巻総合 200 003 30× =8
(バッテリー)
新潟東:押見-渡辺
巻総合:鏡、梨本-田原

<五十公野>
①敬和学園7-1新潟北
敬和 200 004 001 =7
北高 000 000 010 =1
(バッテリー)
敬和:渡辺友-湯本
北高:成田、光井-近田

②村上3-2新津南
新津南 002 000 000  =2
村上高 001 000 002× =3
(バッテリー)
新津南:波多野-鈴木勇
村上高:大島-藤井

<五泉>
①村松7-6佐渡総合
村松 210 002 011 =7
総合 000 100 023 =6
(バッテリー)
村松:小林、小鍛治、小林-近藤光
総合:松本、信田-山本悠

②新津4-2加茂
新津 010 030 000 =4
加茂 000 000 020 =2
(バッテリー)
新津:藤田-高橋
加茂:平野-高山

<悠久山>
①長岡大手16-3長岡(7回コールド)
大手 010 072 6 =16
長岡 020 001 0 =3
(バッテリー)
大手:南田、堀、橘-上村
長岡:細貝、安達、佐藤-高橋

②長岡向陵4-1六日町
六高 000 000 010 =1
向陵 002 002 000 =4
(バッテリー)
六高:関矢、長谷川-大竹
向陵:石田-関谷

<佐藤池>
①柏崎12-0正徳館(5回コールド)
正徳 000 00 =0
柏崎 380 1× =12
(バッテリー)
正徳:加藤-神保
柏崎:村山太、飯塚-米山

②小出3-2糸魚川(延長10回サヨナラ)
糸魚 000 000 020 0  =2
小出 001 000 100 1× =3
(バッテリー)
糸魚:榊原、松沢-清岡
小出:庭山-和田

<三条パール>
①長岡商10-0松代(5回コールド)
松代 000 00  =0
長商 040 15× =10
(バッテリー)
松代:川田-内山
長商:大島-高橋青

②上越総合技術12-5有恒・安塚・川西
上越総 004 000 107 =12
有安川 000 104 000 =5
(バッテリー)
上越総:小嶋、閏間-坂口
有安川:池田-小宮山


◎12日の1回戦の試合予定◎
<鳥屋野>
①新潟南(10:00)新潟向陽
②万代(12:30)巻

<五十公野>
①羽茂(10:00)新発田商
②新潟第一(12:30)新発田

<悠久山>
①関根学園(10:00)見附
②柏崎常盤・総合(12:30)三条商

<佐藤池>
①久比岐(10:00)分水
②高田農(12:30)高田北城

(取材・文/岡田浩人 情報協力/各地の皆様)

【高校野球】昨夏準Vの関根、秋4強の巻がコールド発進 新潟大会1回戦

$
0
0

第97回全国高校野球選手権・新潟大会は12日、4球場で1回戦8試合がおこなわれた。昨夏準Vの関根学園や秋ベスト4の巻がそれぞれコールド勝ち。8校が2回戦進出を決めた。13日は6球場で2回戦16試合がおこなわれ、シード校が登場する。

関根学園×見附 2回裏、関根学園の1年生5番・荒井颯太選手が左前適時打を放つ


◎12日の1回戦の試合結果◎

<鳥屋野>
①新潟南8-5新潟向陽
向陽 100 000 040 =5
南高 003 031 01× =8
(バッテリー)
向陽:片桐、京極、片桐-中林
南高:田村一、三ツ井-里野

新潟南の1年生⑪田村一真投手 5回を投げ1失点の好投


終盤に粘りを見せた新潟向陽 選手10人で臨んだ夏だった

◆新潟向陽・佐藤達夫監督の話◆
「(3年生が2人のみで)3年生の京極(海斗)と熊倉(恭佑)の2人は僕の指導によく耐えながら、何とか応えようとしてくれた。その2人が先制タイムリー(京極)と8回の満塁の場面でタイムリー(熊倉)を打ってくれた負けはしたが選手の成長を感じることができた試合であり、2年半だった。(選手は10人だが)少ないから弱いとか負けるとかはないと思っている。この子たちしかできない野球があると信じてやってきた。負けはしたが本当に・・・(声を詰まらせ)人間的に成長する姿を見ることができて本当に嬉しかった

巻14-0万代(6回コールド)
巻高 100 3010 =14
万代 000 000 =0
(バッテリー)
巻高:小林俊、長谷川-長島
万代:山田、小泉、菊池-阿部

巻⑱小林俊介投手 5回を投げ被安打2、失点0だった


万代①山田玲投手 中盤に巻打線につかまった

<五十公野>
①新発田商13-0羽茂(5回コールド)
羽茂高 000 00 =0
新発商 1001 2× =13
(バッテリー)
羽茂高:中川、早川-天池
新発商:山﨑、伊藤達-小林

②新発田14-1新潟第一(5回コールド)
新潟一 100 00 =1
新発田 420 8× =14
(バッテリー)
新潟一:高野、宮島、高野-渡辺樹
新発田:中村拓、小野-大坂

<悠久山>
①関根学園11-1見附(6回コールド)
見附 100 000 =1
関根 320 006 =11
(バッテリー)
見附:幡谷-佐藤凌
関根:本間-片

関根学園・2年生⑪本間昂瑛投手 サイドスローから低めを突く投球で1失点


見附①幡谷真投手 中盤は粘り強く投げたが6回につかまった


昨夏準Vの関根学園 コールド勝ちで2回戦進出

◇関根学園・安川斉監督の話◇
「(本間投手の出来は)練習試合通りで打たせて取ってくれた。今は一番信頼している投手。(中軸3人が1年生で)体は大きく威圧感ある。(荒井は)変化球に対応してよく打っていた。今年はここまでの練習試合で勝ててないチーム。春から4勝28敗。去年のチームと真逆状態。なので一戦一戦勝って自信に繋げていってくれれば。中盤中だるみして点を取れる時に取れていないところが課題」

◇関根学園の1年生5番で2安打1打点の荒井颯太選手の話◇
「公式戦で初めてのスタメンで緊張したが、1年生らしく思い切りやろうと思った。城東中時代は一塁を守り上越地区大会で終わった。身長は189センチ、93キロ。(2回の適時打は)初球から手を出していこうと思っていたが、変化球が真ん中にきたので思い切っていった。楽しかった。3年生に1試合でも多く試合をやってもらいたいので、1年生らしく声を出して頑張りたい」

②三条商8-0柏崎常盤・総合(7回コールド)
常総 000 000 0 =0
三商 200 141 × =8
(バッテリー)
常総:霜田、土屋-日影
三商:金子、捧-布施

柏崎常盤・総合①霜田雄大投手 エースとして主将として連合チームをまとめてきた


三条商①金子拓海投手 6回を投げ1安打無失点 低めへの変化球の制球が冴えた

◆柏崎常盤・総合の霜田雄大投手主将(投手)の話◆
「今までで一番不甲斐ない投球をしてしまった。立ち上がりと中盤が悪かった。申し訳ないと思う。(連合チームの主将として)連合ならではの練習時間、連係プレーやチーム方針の違いを1つ1つ乗り越えていくのは大変だったが、最後には1つにまとまれたと思う。(三条商が対戦相手と決まって)左投手、特にいいスライダーを持っているのでマシンや自分が投げてイメージしながら練習してきた。(3年間を振り返って)中学野球と高校野球は軟式が硬式に変わっただけだろうと考えていたが、普段の行動からしっかりしていくのが高校野球と1年生の時に厳しく教えられた。何度もやめようかと考えたが周囲に支えられて続けることができた。(高校野球で成長できたことは)主将になってからは自分のことよりチームのことを考え、周りを見て行動することが身についた。(この先は)進学希望なので大学で野球を続けることができたら続けたい」

<佐藤池>
①分水3-0久比岐
久比 000 000 000 =0
分水 120 000 00× =3
(バッテリー)
久比:笠鳥、細野-佐藤
分水:橋本-松沢

②高田北城9-4高田農
北城 204 010 101 =9
高農 200 011 000 =4
(バッテリー)
北城:安田、幸村-金井
高農:内藤、本田-下鳥
(本塁打)
北城:中山(3回・1点R)


◎13日の2回戦の試合予定◎
<鳥屋野>
①巻総合(9:00)開志学園
②新潟明訓(11:30)新潟江南
③阿賀黎明(14:00)新潟青陵

<五十公野>
①敬和学園(9:00)新発田農
②村上桜ヶ丘(11:30)村上
③新発田南(14:00)阿賀野

<五泉>
①加茂暁星(10:00)豊栄
②村松(12:30)新津工

<悠久山>
①中越(9:00)三条
②長岡大手(11:30)長岡工
③長岡向陵(14:00)帝京長岡

<佐藤池>
①柏崎(9:00)新潟県央工
②小出(11:30)上越
③上越総合技術(14:00)新井

<三条パール>
①十日町(10:00)長岡商
②吉田(12:30)小千谷西

(取材・撮影・文/岡田浩人 取材・撮影/松井弘恵 情報協力/各地の皆様)

【中学硬式】新潟シニアと新潟西シニアが日本選手権へ 日本選手権・信越大会

$
0
0

7月31日から東京で開幕する「第43回日本リトルシニア中学硬式野球・日本選手権」(神宮球場ほか)への出場権を懸けた信越大会の準決勝と決勝が12日に長野県でおこなわれ、新潟シニアが準優勝、新潟西シニアが3位で日本選手権出場を決めた。日本選手権は神宮球場などを舞台に7月31日に開幕する。

◎12日の試合結果◎
<準決勝>
新潟1-0佐久
新潟西1-8上田南(6回コールド)

<3位決定戦>
新潟西3-1佐久

<決勝>
新潟0-4上田南

※優勝した上田南、準優勝の新潟、3位の新潟西が信越連盟代表として日本選手権に出場

(文/岡田浩人)

【高校野球】春準Vの県央工、春4強の上越が敗れる 新潟大会2回戦

$
0
0

第97回全国高校野球選手権・新潟大会は13日、6球場で2回戦16試合がおこなわれた。シード校が登場し、秋春と県大会を制した中越はコールド勝ちしたが、春準優勝で第2シードの新潟県央工、第4シードの上越が敗れた。14日は6球場で2回戦16試合がおこなわれる。

勝利の瞬間の柏崎①村山太一投手 第2シード・新潟県央工打線を1点に抑えた 


◎13日の2回戦の試合結果◎

<鳥屋野>
①開志学園10-6巻総合
巻総 000 600 000 =6
開志 100 004 14× =10
(バッテリー)
巻総:鏡、梨本-田原
開志:北沢、滝沢、信田、伊藤、上村-南

②新潟明訓13-0新潟江南(5回コールド)
江南 000 00 =0
明訓 402 7× =13
(バッテリー)
江南:井野、本田-吉井
明訓:小池、高津-海老名

③新潟青陵13-3阿賀黎明(6回コールド)
黎明 100 200 =3
青陵 220 414 =13
(バッテリー)
黎明:土田-長谷川
青陵:渡辺、佐藤-鷲尾広

<五十公野>
①新発田農12-0敬和学園(7回コールド)
新発田農 120 222 3 =12
敬和学園 000 000 0 =0
(バッテリー)
新発田農:西山-斎藤
敬和学園:渡辺友-湯本

②村上桜ヶ丘4-2村上
村上 000 100 010 =2
桜丘 010 010 02× =4
(バッテリー)
村上:大島-藤井
桜丘:山田、稲垣-大田、江花

③新発田南18-3阿賀野(5回コールド)
阿賀野 003 00 =3
新発南 438 3× =18
(バッテリー)
阿賀野:川瀬亮、高橋-権部、神田
新発南:神田、八幡-新野

<五泉>
①加茂暁星4-1豊栄
暁星 000 003 010 =4
豊栄 100 000 000 =1
(バッテリー)
暁星:森山-近藤
豊栄:高橋-山田

②村松3-1新津工
新津工 000 010 000 =1
村松高 100 110 00× =3
(バッテリー)
新津工:土佐林、土田-中村
村松高:小林-近藤光

<悠久山>
①中越13-0三条(5回コールド)
三条 000 00 =0
中越 305 5× =13
(バッテリー)
三条:夏見、斎藤、原大、佐藤陵-有坂
中越:高井、上村-波方
(本塁打)
中越:治田(3回・2点)

3回裏、中越の5番・治田丈選手が左越2点本塁打を放つ

②長岡工8-3長岡大手
大手 000 002 010 =3
長工 203 210 00× =8
(バッテリー)
大手:南田、橘-浅野
長工:黒坂、藤塚-佐藤

1回裏、長岡工の4番・丸山裕紀選手が先制適時打を放つ


長岡大手①南田大輝投手


5回終了時に円陣を組み鈴木春樹監督の言葉を聞く長岡大手の選手たち


長岡工①黒坂啓太投手

◇長岡工・渡辺将史監督の話◇
「冬は雪が多いので割り切って打撃練習を中心にやった。体幹トレーニングや柔軟性を高めるトレーニングをして、この暑い夏を戦い抜ける体作りをしてきた。後はミーティングを多くして野球も勉強した。去年は個々の能力が高かったが、今年は選手の伸びしろが大きかった。誰が打った、活躍したではなく、みんなでつかみ取った夏の初戦の1勝だと思う。イケイケどんどんのチームではなく、頭を使って、冷静に周りを見ながら試合ができるチーム作りをしてきた。引っ張っているのは3年生。それに付いて2年生がのびのび野球をしている。きちんとアウトを積み重ねて、投手を助けることができたことも大きい。しっかり練習で身につけたものを公式戦で発揮できるかどうかは自分にかかっている。『夏の初戦は相手ではなく自分だ』ということで初戦に入った。それは及第点かなと思う

③帝京長岡5-1長岡向陵
向陵 000 010 000 =1
帝京 210 020 00× =5
(バッテリー)
向陵:大関、石田-関谷
帝京:バンゴーゼム、藤塚-樅木

長岡向陵の2番手で登板した①石田尚輝投手


帝京長岡の2番手で登板した①藤塚柊投手

<佐藤池>
①柏崎4-1新潟県央工
県央 000 010 000 =1
柏崎 000 100 03× =4
(バッテリー)
県央:石橋、堀-高野
柏崎:村山太-米山

県央工①石橋健哉投手


柏崎①村山太一投手


4回裏、柏崎が1死満塁から暴投で1点を先制


5回表、県央工の1番・八木拳我選手の中前適時打で同点に追いつく


8回裏、柏崎が4番・米山航平選手の左線2点適時二塁打で勝ち越し

◇柏崎・勝海裕一監督の話◇
「きょうは村山太一がよく粘って投げた。体力的に弱い選手なので連投がきかなかった。春も連投ができず課題だった。エースは続けて投げなければならないと、練習試合でも土日2日間を必ず投げさせてきた。打線は打てないので、入れ替えたりして楽に打てとかやってみたが、最後は米山主将が打った。ずっと打てなくて打順を下げていたが、いろいろ考える中であいつを4番に戻して、打順を変えた。(去年秋、今年春と県央に負けて)選手たちは3回目だと意識していた。クジを引いて戻った時に嬉しそうだった。もう1回やれる気持ちがあったようだ。(次戦へは)ここまでしか正直考えていなかったので、少し日があるので考えたい。(新潟明訓の勝海光太朗選手との親子対決は?)それはまだ私からは言えないが・・・とりあえず次も一生懸命やりたいと思う」

◇柏崎・村山太一投手の話◇
「(秋春に続き県央とは)3度目の対戦ということもあり、相手を意識したが自分を失わずに、点を取られても粘り強い投球ができてよかった。3度目の正直が果たせて嬉しいが、次の試合もあるのでしっかり考えてやっていきたい。インコースを攻めることができて抑えることができた。初回は先頭に打たれて動揺したが、バックに助けてもらえた。入りが課題だったので0で切れたのは大きかった。春は連投がきかないのが課題だったのでタイヤ押しなどで体力強化をしてきた。県央さんとは3回やらせてもらって、思いも強いと思う。次の試合は県央の思いも背負って投げたい」

◆新潟県央工・高村俊洋監督の話◆
「・・・うーん(しばらく言葉が出ず)・・・。選手自体は落ち着いてやっていたと思うが、一番は負けたのは僕のせい。(石橋は)フィールディングで転んでから動きがおかしくなったが、よく頑張った。6回に点数を取ってあげられるよう、(1、3塁から)攻め切ればよかった、そういう采配をしてあげられればよかった。リードできれば自分たちの野球が落ち着いてできたのではと思う。(堀への交代は予定通り?)いや、石橋が打たれていたので。選手は物凄く練習していただけに申し訳ない」

②小出1-0上越
上越 000 000 000 =0
小出 000 001 00× =1
(バッテリー)
上越:飯塚-細川
小出:庭山-和田小出①庭山希投手

上越①飯塚2
上越①飯塚亜希彦投手


6回裏、小出が2番・金沢海斗選手の右前適時打で先制


勝利の瞬間、抱き合って喜びを表す小出バッテリー

◇小出・庭山希投手の話◇
「立ち上がりは探り探りの部分があったが、2回からは完璧にコントロールできた。今まででベストだったと思う。前半は制球重視、後半に徐々に球威を上げていった。集中して最後まで投げることができた。1点を取った後が大事だと思っていたが、その後自分がエラーしてしまった。ただその後を抑えることができたのがよかった。きょうはバックに助けてもらった。冬に走りこんだのでスタミナは問題ない。この勢いに乗ってしっかり勝っていければと思う」

◆上越・川田淳監督の話◆
「子どもたちが緊張していたのか・・・非常にいい表情でやっていてくれたので何とか先取点と考えたが、向こうの好守、勝ちたいという気持ち・・・こっちも気持ちが上回っていたと思うが・・・監督の差だと思う。飯塚は良かった。この暑さの中、バテることなく、捕手の細川と一緒に試合を作ってくれた。点数を取られた後、1点に抑えた・・・ベンチの選手たちが1点はOKと言っていた。チームとしては成長してくれたが、監督がチーム以上に成長できなかった。庭山くんも向こうの守備力も素晴らしかった。飯塚は最後にああいう素晴らしい投球ができたのはさすがだなと思う。子どもたちは厳しい練習を自分たちから率先してやっていた。だけど勝たせてあげることができなかったので申し訳ない気持ち」

◆上越・飯塚亜希彦投手の話◆
「きょうは低めには集まっていた。点を取られた時にギアを入れ替えて、そこからいい投球はできた。(球の走り、切れは)きょうは良かった。(春の大会の疲労から)自分なりの調整はできた。(本格的な投げ込みは?)7月に入ってから・・・手応えがつかめるようになったのは。そこまでは(春の連投の疲労が)残っていた。そこからは感触は良かった。不安はあったが仲間を信じていた。(春の4強は)プレッシャーになったが、夏はそこを気にしないでできた。(6回に打たれた球は)高めに棒球が行ってしまった。真っ直ぐ、空振りを取りにいった。自分のフィールディングミスから始まった。あそこだけ悔いが残る。でもやることはやった。いい監督のもとでよかった。最後はこうやって終わったが、監督には感謝している。ありがとうございましたと言いたい。(この先は)大学へ進学して野球を続けたい」

③上越総合技術11-3新井(8回コールド)
上総 001 310 06 =11
新井 200 000 10 =3
(バッテリー)
上総:閏間-坂口
新井:丸山-小林

サイドから粘りの投球を見せた上越総合技術①閏間涼投手


猛暑の中、力投した新井①丸山晃司投手

<三条パール>
①十日町11-2長岡商
十日町 200 002 025 =11
長岡商 000 020 000 =2
(バッテリー)
十日町:高橋克-中條
長岡商:大島、上村、高橋健-高橋青

②小千谷西12-3吉田(7回コールド)
谷西 210 342 0 =12
吉田 200 100 0 =3
(バッテリー)
谷西:五十嵐、長原-岩本
吉田:小林、熊谷-平原


◎14日の2回戦の試合予定◎
<鳥屋野>
①新潟商(9:00)新発田商
②北越(11:30)巻
③白根(14:00)新潟南

<五十公野>
①新津(9:00)日本文理
②新潟(11:30)新発田
③佐渡(14:00)新発田中央

<五泉>
①中条(10:00)五泉
②加茂農林(12:30)新潟工

<悠久山>
①長岡農(9:00)関根学園
②十日町総合(11:30)糸魚川白嶺
③新潟産大附(14:00)海洋

<佐藤池>
①柏崎工(9:00)分水
②三条商(11:30)高田
③小千谷(14:00)高田北城

<三条パール>
①栃尾(10:00)長岡高専
②高田商(12:30)三条東

(取材・撮影・文/岡田浩人 取材・撮影/松井弘恵 情報協力/各地の皆様)

【NPB・BCL】巻高出身の楽天・相沢が無失点投球 新潟との交流戦

$
0
0

ルートインBCリーグの新潟アルビレックスBCは13日、新潟市のハードオフ・エコスタジアムで楽天ファームと交流戦をおこない、0対10で敗れた。楽天の5番手として巻高校出身の相沢晋投手(28)が登板、8回と9回の2イニングを投げ新潟打線を無失点に抑えた。

巻高校出身の楽天・相沢晋投手 新潟打線を2回無失点に抑えた

◎13日の交流戦の結果◎
楽天 003 006 010 =10
新潟 000 000 000 =0
(バッテリー)
楽天:浜矢、大塚、入野、相原、相沢-下妻、横山
新潟:中西、高井、山口、阿部、渡辺雄、塚田-沢田、仲村

◇楽天・相沢晋投手の話◇
「地元だったがあまり意識せず自分の投球をしっかりやりたいと思っていた。(安打は)打たれたが、やりたいことはやれた。きょうは真っ直ぐで押していこうと捕手と相談していた。(スタンドには)友人などが来てくれていた。(2年目の手応えや課題は?)シーズン前半は気持ちよく抑えられていたが、夏場に入ってきて疲れもある。1つずつ丁寧に意識して頑張るだけ。今は後ろで投げさせてもらっているが、一軍へはまだ一切れ、二切れ足りない。いい時は(今季最速で)146キロは出ていたが・・・。入団2年目だが年上で若い選手が多いので、意識して投手陣を引っ張ろうとしている。同期の中で自分だけ一軍に上がっていないので、しっかり一つずつ結果を残したいと心掛けている」

(取材・撮影・文/岡田浩人)

【高校野球】3連覇目指す日本文理が3回戦へ 新潟大会2回戦

$
0
0

第97回全国高校野球選手権・新潟大会は13日、6球場で2回戦の残り16試合がおこなわれた。戦後初の夏3連覇を目指す日本文理が初戦を突破したほか、昨秋3位の北越が同4位の巻をくだし、それぞれ3回戦へ進出した。15日から17日までは試合はおこなわれない。3回戦は18日と19日におこなわれ、ベスト16が決まる。

新潟×新発田 8回、新潟のエース①諸橋慶多投手が空振り三振でピンチを凌ぐ


◎14日の2回戦の試合結果◎

<鳥屋野>
①新潟商7-5新発田商
新発商 103 010 000 =5
新潟商 000 031 12× =7
(バッテリー)
新発商:山﨑、伊藤達-小林
新潟商:佐藤-落合

②北越9-2巻(8回コールド)
巻高 100 000 01 =2
北越 010 030 05 =9
(バッテリー)
巻高:関田、小鷹-長島高
北越:大塩、江村-馬場
(本塁打)
北越:佐藤築(5回・2点)

③白根7-0新潟南(8回コールド)
白根高 000 031 12 =7
新潟南 000 000 00 =0
(バッテリー)
白根高:秋元-桑原
新潟南:北上、三ツ井、北上-里野

<五十公野>
①日本文理6-2新津
新津 000 100 010 =2
文理 130 001 01× =6
(バッテリー)
新津:藤田-高橋
文理:藤塚、稲垣豪-川村

日本文理の先発は2年生⑳藤塚光二郎投手 6回を投げ被安打5、失点1の内容だった


新津⑩藤田悠祐投手 日本文理打線を相手に6失点も中盤は粘り強く投げた


試合後、笑顔で保護者に感謝の気持ちを述べる新津ナイン

②新潟5-2新発田
新潟 100 200 011 =5
新発 000 101 000 =2
(バッテリー)
新潟:諸橋-小田
新発:中村-大坂

③新発田中央3-0佐渡
佐渡 000 000 000 =0
中央 020 001 00× =3
(バッテリー)
佐渡:野﨑、菊地-田辺
中央:花野-森田

<五泉>
①五泉10-0中条(6回コールド)
中条 000 000  =0
五泉 003 322× =10
(バッテリー)
中条:鈴木和-鹿島
五泉:関川-江口
(本塁打)
五泉:高橋(4回・3点R)

②新潟工12-0加茂農林(5回コールド)
加茂農 000 00 =0
新潟工 290 1× =12
(バッテリー)
加茂農:片岡、藤田-渡辺
新潟工:野沢、小山-江口

<悠久山>
①関根学園9-0長岡農(7回コールド)
関根 102 302 1 =9
長農 000 000 0 =0
(バッテリー)
関根:本間、佐藤勇-片、藤沢
長農:平石-清水

②糸魚川白嶺7-0十日町総合(7回コールド)
十総 000 000 0 =0
白嶺 000 412 × =7
(バッテリー)
十総:太田、大野、山田-藤原、太田
白嶺:穂苅0-綱島

③新潟産大附5-1海洋
海洋 001 000 000 =1
産大 210 011 00× =5
(バッテリー)
海洋:黛-松本
産大:小宮、與口-北原

<佐藤池>
①柏崎工6-5分水
分水 011 002 100  =5
柏工 300 000 102× =6
(バッテリー)
分水:橋本-松沢
柏工:永井-金子

②三条商4-2高田
高田 100 100 000 =2
三商 020 020 00× =4
(バッテリー)
高田:松原、荒川、星野-小沼
三商:金子-布施

③小千谷1-0高田北城
高田北城 000 000 000 =0
小千谷高 100 000 00× =1
(バッテリー)
高田北城:安田-金井
小千谷高:雲谷-安部

<三条パール>
①長岡高専10-0栃尾(6回コールド)
栃尾 000 000  =0
高専 230 023× =10
(バッテリー)
栃尾:佐藤義-佐藤一
高専:中川-大野

②三条東3-2高田商(延長15回)
高田商 010 000 000 000 001  =2
三条東 000 010 000 000 002× =3
(バッテリー)
高田商:伊藤-高橋
三条東:青木-皆川昂


◎18日の3回戦の予定◎
<鳥屋野>
①十日町(10:00)村松
②新潟(12:30)長岡工

<五十公野>
五泉(10:00)小出
新潟商(12:30)小千谷西

<悠久山>
中越(10:00)新発田南
新潟青陵(12:30)上越総合技術

<佐藤池>
白根(10:00)柏崎
新潟明訓(12:30)帝京長岡

◎19日の3回戦の試合予定◎
<鳥屋野>
関根学園(10:00)開志学園
柏崎工(12:30)新発田中央

<五十公野>
村上桜ヶ丘(10:00)三条東
新潟工(12:30)三条商

<悠久山>
新潟産大附(10:00)新発田農
北越(12:30)糸魚川白嶺

<佐藤池>
加茂暁星(10:00)長岡高専
小千谷(12:30)日本文理

(取材・文/岡田浩人 情報協力/各地の皆様)

【中学硬式】新潟ヤングが全国の舞台へ ヤングリーグ選手権大会 

$
0
0

中学硬式野球・ヤングリーグの全国大会「第23回ヤングリーグ選手権大会」が19日から岡山県で開催される。全国各地の支部予選を勝ち抜いた32チームが参加するが、新潟県からは北日本支部予選を勝ち抜いた新潟ヤングが2年連続2回目の出場を果たした。

全国大会での飛躍を誓う新潟ヤングの選手たち

ヤングリーグは全国約180のチームが活動中で、今春センバツ甲子園で優勝した敦賀気比のエース・平沼翔太選手はヤングリーグのオールスター福井の出身。

新潟ヤングは今春の全国大会にも出場したが初戦で敗れた。阿部晋也監督は「全国の舞台でも1つ、2つ勝てるだけの力があるチーム。まずは初戦を突破して波に乗りたい」と意気込んでいる。新潟ヤングは19日の1回戦で大阪ニューヤング(大阪第2代表)と対戦する。

(取材・撮影・文/岡田浩人)


【高校野球】第3シード十日町、新潟明訓が敗れる 新潟大会3回戦

$
0
0

第97回全国高校野球選手権・新潟大会は18日、4球場で3回戦8試合がおこなわれた。秋春の県王者で12年ぶりの甲子園を目指す第1シードの中越は新発田南にコールド勝ちし4回戦進出を決めたが、春のベスト4で第3シードの十日町、3年ぶりの甲子園出場を目指した新潟明訓が敗れた。19日は4球場で3回戦の残り8試合がおこなわれベスト16が出そろう。

中越×新発田南 3回裏、中越の4番・波方凌選手が右中間適時二塁打を放つ


◎18日の3回戦の試合結果◎

<鳥屋野>
①村松4-3十日町(延長10回サヨナラ)
十高 100 010 001 0  =3
村松 101 100 000 1× =4
(バッテリー)
十高:渡辺、布川、高橋克-中條
村松:小林-近藤光
(本塁打)
村松:藤田(1回・ソロ)

十日町の先発⑩渡辺一茂投手


村松①小林稜投手 延長10回177球を投げ抜いた

②新潟5-0長岡工
新潟 000 041 000 =5
長工 000 000 000 =0
(バッテリー)
新潟:諸橋-小田
長工:黒坂、藤塚-佐藤

新潟①諸橋慶多投手


長岡工の2年生エース①黒坂啓太投手


5回表、新潟の1年生4番打者・森田豪選手の中前適時打で2点を追加


新潟・森田選手の適時打でサウスウィック選手(右)と河内陸選手(中央)の2者が生還

◇新潟・後藤桂太監督の話◇
「冷や冷やだった。(守備で)詰めの甘さはあるが、みんなで頑張ることができた。きょうはナイスゲーム。諸橋は立ち上がり硬かったが、途中で修正して緩急をつけてうまく打ち取れた。しぶとく守れるチームになった。きょうは大越(篤甫選手・2年)。左投手を想定していたので右打者ということで起用したが貴重な適時打も含む3安打で期待に応えてくれた。(次戦・村松戦へ)私の地元(五泉市)でみんな知ってる選手。何とか負けないように頑張りたい。これからはもっと執念がないと勝ち上がれない」

◇新潟・諸橋慶多投手の話◇
「初回に力が入ってしまったのがきょうの反省。牽制でアウトにできたのが大きかった。そこから周りの表情が見えるようになって力が抜けた。(スタミナは)大丈夫、疲れはない。(長岡工については)学校の昼休みにビデオを見て打者を攻めるイメージを頭に入れていた。(打撃は)きょうは1、2年生が活躍してくれて、今度は3年生がやらなければいけない。(次戦・村松戦は)投手戦となったら絶対負けたくない。僕自身はまた完封を目指したい」

<五十公野>
①小出4-3五泉
小出 010 200 100 =4
五泉 100 020 000 =3
(バッテリー)
小出:庭山-和田
五泉:廣瀬-江口

②新潟商10-0小千谷西(6回コールド)
谷西 000 000  =0
新商 011 044× =10
(バッテリー)
谷西:五十嵐、長原-岩本
新商:佐藤-落合

<悠久山>
①中越10-0新発田南(5回コールド)
芝南 000 00 =0
中越 802 0× =10
(バッテリー)
芝南:神田-新野
中越:高井、雪野、小河-波方
(本塁打)
中越:入沢(1回・3点)

中越の先発⑩高井涼投手


新発田南①神田竜也投手


1回裏、中越・入沢武弘選手が3点本塁打を放つ 初回の8点が決定付けた

◇中越・本田仁哉監督の話◇
「夏で秋春とは別物の大会という意識で入ったが、甲子園というものを意識しながら1つ1つ落ち着いてプレーできている。それがいい結果として出ている。段々これが厳しい戦いになっていくので、継続して、ここぞの勝負どころで100%、120%の力が出せるかがカギになってくる。今のところは選手たちを頼もしく見ている」

◇中越・波方凌選手の話◇
「(3回の適時二塁打は)アウトコースの直球。1打席目にボール球に手を出してしまい、チームに迷惑をかけた。そこで思い切りのよさがなくなると4番らしくないスイングになると思ったので、アウトコースに絞って思い切りスイングすることを心掛けた。(捕手としてリードに気を付けていたことは)いつも通りの投球をすれば打たれないと思っていた。一戦一戦目の前の試合を勝ちきることを意識してやりたい」

②上越総合技術9-1新潟青陵(8回コールド)
上総 110 030 04 =9
青陵 001 000 00 =1
(バッテリー)
上総:閏間-坂口
青陵:渡辺、佐藤、金子-鷲尾上越総合技術の主将①閏間涼投手


新潟青陵の先発①渡辺真也投手

<佐藤池>
①柏崎4-3白根(延長10回サヨナラ)
白根 000 002 010 0  =3
柏崎 010 020 000 1× =4
(バッテリー)
白根:秋元-桑原
柏崎:山本、村山太-米山
(本塁打)
柏崎:山本(2回・ソロ)

②帝京長岡7-4新潟明訓(延長13回)
帝京 000 300 001 000 3 =7
明訓 200 100 010 000 0 =4
(バッテリー)
帝京:バンゴーゼム、藤塚-樅木
明訓:小池、相田-海老名

新潟明訓をくだし校歌を歌う帝京長岡の選手たち(写真提供:広沢妙子さん)


◎19日の3回戦の試合予定◎
<鳥屋野>
①関根学園(10:00)開志学園
②柏崎工(12:30)新発田中央

<五十公野>
①村上桜ヶ丘(10:00)三条東
②新潟工(12:30)三条商

<悠久山>
①新潟産大附(10:00)新発田農
②北越(12:30)糸魚川白嶺

<佐藤池>
①加茂暁星(10:00)長岡高専
②小千谷(12:30)日本文理

(取材・撮影・文/岡田浩人 取材・撮影/松井弘恵 情報協力/各地の皆様

【高校野球】ベスト16が出そろう 新潟大会3回戦

$
0
0

第97回全国高校野球選手権・新潟大会は19日、4球場で3回戦の残り8試合がおこなわれ、ベスト16が出そろった。戦後初の夏3連覇を目指す日本文理が終盤の集中打で小千谷にコールド勝ち。昨夏準優勝の関根学園は春ベスト8の開志学園に競り勝った。20日は4球場で4回戦8試合がおこなわれる。

昨夏準V右腕・関根学園①中村光希投手 春季大会以来の公式戦で被安打2の好投


◎19日の3回戦の試合結果◎

<鳥屋野>
①関根学園2-1開志学園
開志 000 001 000 =1
関根 000 011 00× =2
(バッテリー)
開志:北沢-南
関根:中村-片

開志学園2年①北沢拓実投手 力のある直球で自責点1の好投を見せた


6回裏、関根学園が8番・坂井友軌選手の投手強襲適時打で1点を勝ち越す

◇関根学園・安川斉監督の話◇
「開志さんは逆転、逆転で勢いに乗っているチーム。1つのきっかけでガラッと変わるチームと分かっていたので、きょうは最後まで中村で、と思っていた。(1年生4番の荒井選手の途中交代は)弱点を見破られていたので。(開志)川上監督の指示だったのだろう。1番の名畑くんを封じることができたのが勝因。(4回戦は)そこまで考えて大会に入っていなかったので、接戦に何とか持ち込みたい」

◇関根学園・中村光希投手の話◇
「(久々の公式戦で)1、2回戦は本間が好投してくれて、ちょっと緊張はしたが楽に投げることができた。相手が直球狙いだったので前半はスライダーを多めに、後半は直球中心だった。2アウトから無駄な四球があったのでそこが改善点。四球を出した後の投球はよかった。(去年夏に腰を痛めてから)走り込みやウエイトトレーニングを増やした。去年より球速も上がっているし球のキレも上がってきている。(去年の準優勝のプレッシャーは)今はない。あすも四球をできるだけ出さず、コースに投げ分ける投球をしていきたい」

◆開志学園・川上大輔監督の話◆
「(関根学園の)投手の中村くん、守備、打撃がよかった。力負け。ミスがあったので・・・。打てるチーム、守れるチームをもう1回作らなければ。(打撃の指示は)最初は直球を狙っていた。選手たちで話し合って狙い球を絞っていたが、思ったより直球が来ていた。(2年生の多いチームだが)秋は何とか上を目指して頑張りたい」

②柏崎工5-0新発田中央
芝中 000 000 000 =0
柏工 001 010 21× =5
(バッテリー)
芝中:花野、渡辺章-森田
柏工:永井祐-金子

新発田中央の先発①花野拓己投手


3回裏、長岡工が3番・猪爪巧海選手の中前適時打で先制


7回裏、柏崎工が1死2、3塁から4番・金子大翔選手がスクイズ 2塁走者も生還

<五十公野>
①村上桜ヶ丘7-2三条東
三条東 001 100 000 =2
村上桜 100 001 41× =7
(バッテリー)
三条東:宮路、青木-皆川昴
村上桜:稲垣、遠藤-大田

②三条商1-0新潟工
三商 010 000 000 =1
新工 000 000 000 =0
(バッテリー)
三商:金子-布施
新工:野沢-江口

<悠久山>
①新発田農7-0新潟産大附(7回コールド)
産大 000 000 0 =0
芝農 000 511 × =7
(バッテリー)
産大:與口、柳-北原
芝農:五十嵐智、遠藤-斎藤

②北越10-0糸魚川白嶺(5回コールド)
白嶺 000 00 =0
北越 109 0× =10
(バッテリー)
白嶺:穂苅-綱島
北越:伊藤-馬場
(本塁打)
北越:山我(3回・2点)

<佐藤池>
①加茂暁星6-0長岡高専
暁星 000 021 201 =6
高専 000 000 000 =0
(バッテリー)
暁星:森山、宮島-近藤
高専:中村-井上

②日本文理10-3小千谷(8回コールド)
小千 000 000 30  =3
文理 110 201 41× =10
(バッテリー)
小千:桑原、雲谷-安部
文理:藤塚、稲垣豪、稲垣優-川村


◎20日の4回戦の試合予定◎
<鳥屋野>
①村松(10:00)新潟
②柏崎工(12:30)関根学園

<五十公野>
①新潟商(10:00)小出
②村上桜ヶ丘(12:30)三条商

<悠久山>
①中越(10:00)上越総合技術
②北越(12:30)新発田農

<佐藤池>
①帝京長岡(10:00)柏崎
②加茂暁星(12:30)日本文理

(取材・撮影・文/岡田浩人 情報協力/各地の皆様

【高校野球】ベスト8が決まる 新潟大会4回戦

$
0
0

第97回全国高校野球選手権・新潟大会は20日、4球場で4回戦8試合がおこなわれ、ベスト8が決まった。秋春県王者で第1シードの中越、昨秋3位の北越、今春ベスト8の村上桜ヶ丘、昨秋ベスト8の小出、昨秋ベスト8の新潟、昨夏準優勝の関根学園、夏3連覇を目指す日本文理、2年連続でベスト8進出の帝京長岡、の8校が勝ち上がった。準々決勝の4試合は23日(木)にハードオフ・エコスタジアムでおこなわれる。

帝京長岡×柏崎 帝京長岡の7番・バンゴーゼム選手 3安打2打点1本塁打の活躍


◎20日の4回戦の試合結果◎

<鳥屋野>
①新潟12-1村松(6回コールド)
新潟 000 084 =12
村松 000 010 =1
→新潟が夏は2010年以来のベスト8進出
(バッテリー)
新潟:諸橋-小田
村松:小林-近藤光

②関根学園3-1柏崎工
関根 000 030 000 =3
柏工 000 010 000 =1
→関根学園が2年連続でベスト8進出
(バッテリー)
関根:中村-片
柏工:山本、永井祐-金子

<五十公野>
①小出8-2新潟商
小出 160 010 000 =8
新商 001 001 000 =2
→小出が夏は2008年以来のベスト8進出
(バッテリー)
小出:庭山、阿部-和田
新商:佐藤-落合

②村上桜ヶ丘9-2三条商(7回コールド)
三条商 200 000 0  =2
村上桜 100 000 8× =9
→村上桜ヶ丘が2年ぶりベスト8進出
(バッテリー)
三条商:金子、納谷、田沢昂
村上桜:山田-大田

<悠久山>
①中越7-2上越総合技術
上総 000 000 200 =2
中越 001 020 22× =7
→中越が9年連続で夏ベスト8進出
(バッテリー)
上総:閏間-坂口
中越:高井、上村-波方

上越総合技術①閏間涼投手


中越⑩高井涼投手

②北越4-0新発田農
北越 010 000 012 =4
芝農 000 000 000 =0
→北越が2年連続でベスト8進出
(バッテリー)
北越:大塩、江村-馬場
芝農:西山-斎藤

北越の先発⑪大塩悠太郎投手


新発田農①西山塁投手


2回表、北越が6番・佐藤築選手の適時二塁打で先制


4回から登板した北越①江村伊吹投手

<佐藤池>
①帝京長岡12-3柏崎(7回コールド)
帝京 112 044 0 =12
柏崎 000 030 0 =3
→帝京長岡が2年連続のベスト8進出
(バッテリー)
帝京:バンゴーゼム、藤塚-樅木
柏崎:村山太、山本、飯塚-米山
(本塁打)
帝京:バンゴーゼム(2回・ソロ)

帝京長岡の先発で2年生③バンゴーゼム投手


柏崎の先発①村山太一投手


2回表、帝京長岡のバンゴーゼム選手が左翼越の場外本塁打を放つ

◇帝京長岡・中島茂雄監督の話◇
「(秋は初戦で長岡工に1-2で負け、春は初戦で柏崎に0-2負けも2年連続ベスト8で)悔しい思いをしてきたが、全く力がない訳ではなかった。必死にやってきた結果が夏につながって、一戦一戦力をつけてきている。初戦の前の日は練習でもガチガチだったが、初戦に勝ったことで持っているものが出せるようになった。ただバンゴー(ゼム)は8点差あって、あの5回の投球はないかな・・・。柏崎も粘りのチームなので満塁のところで藤塚に代えた。(準々決勝は)どちらも力のあるチーム。うちは秋春初戦負けのチーム。常に向かっていくという姿勢を出して食らいついて勝てればと思う」

②日本文理12-0加茂暁星(5回コールド)
暁星 000 00 =0
文理 341 4× =12
→日本文理が3年連続ベスト8進出
(バッテリー)
暁星:森山-近藤
文理:藤塚、稲垣優-川村

日本文理の先発⑳藤塚光二郎投手


加茂暁星①森山涼投手


1回裏、日本文理が満塁から7番・寺杣直泰選手の右前適時打で2点を追加

◇日本文理・大井道夫監督の話◇
「いくらか打撃は活気が出てきた。やっぱり星が打つと活気が出る。打つべき選手が打つと活気がつく。初回の2死から寺杣が打ったのが大きい。藤塚は四球を出さないのできちっとした投球ができる。成長した。やっと第一段階をクリア、これから第二段階。もうひと踏ん張りしないとダメ。ベスト8のチームは実力伯仲。凡ミスをしない、無駄な点をやらない・・・そういうチームにウチがなっていかないと。(帝京長岡は)打撃もいいし投手もしっかり放っている。選手たちはやってくれると思う」

◇日本文理・星兼太選手の話◇
「(2試合無安打から2安打2打点で)きのうの試合が終わってから学校に帰ってすぐに練習をした。打撃練習をメンバー外の3年生が自分のために守ってくれて、励ましてくれた。みんな疲れていたと思うが自分のために力を貸してくれたので、みんなのおかげで打てた。タイミングの取り方やスイングの軌道、それから気持ちの整理をすることができた。初戦は力んでしまったが、きょうはリラックスして打席に入ることができた。考えすぎて悪い方向に行ってしまった。ただいい時も悪い時もこの3年間繰り返して経験してきたので、きのう悪くても短期間で切り替えることができるようになった」

◆加茂暁星・森山涼投手の話◆
「調子は悪くはなかった。ブルペンでもよかったし、球自体も悪くはなかった。四球と全体的に高かった。どうしても勝ちたいという気持ちが力みにつながった。(日本文理対策は)いつも通りと思っていた。低めを突こうと。普通のチームは打ち損じてくれる甘い球を逃さないところが違った。(3年間振り返ると)自分の中では頑張ってきたので悔しい。期待してくれていた人たちに申し訳ない。(後輩へ)僕たちよりレベルが高いと思うので、甲子園に出られると思うのでもっと上を目指してほしい。気持ちで負けないでほしい。(今後は)進学して野球をやる予定なので、この悔しさをいかして、もっと努力したい」


◎23日の準々決勝の予定◎
<ハードオフ・エコスタジアム>
①中越(8:30)北越
②村上桜ヶ丘(11:00)小出
③日本文理(13:30)帝京長岡
④新潟(16:00)関根学園

(取材・文/岡田浩人 情報協力/各地の皆様

【高校野球】中越、小出、文理、新潟がベスト4進出 新潟大会準々決勝

$
0
0

第97回全国高校野球選手権・新潟大会は23日、新潟市のハードオフ・エコスタジアムで準々決勝4試合がおこなわれ、中越、小出、日本文理、新潟がベスト4進出を決めた。中越は3年ぶり、小出は44年ぶり、日本文理は3年連続、新潟は30年ぶりのベスト4進出となる。準決勝の2試合は中越対小出、新潟対日本文理で、25日(土)にハードオフ・エコスタジアムでおこなわれる。44年ぶりのベスト4進出を決め喜ぶ小出の選手たち


◎23日の準々決勝の試合結果◎
<ハードオフ・エコスタジアム>

①中越7-2北越
中越 020 201 002 =7
北越 000 010 010 =2
→中越が3年ぶりベスト4進出
(バッテリー)
中越:⑩高井-②波方
北越:⑲仲野、①江村-②馬場
(本塁打)
北越:佐藤築(5回・ソロ)

中越⑩高井涼投手


北越の先発⑲仲野諒投手


2回表、中越が入沢武弘選手の適時打で2点を先制


3回からマウンドに上がった北越の2年生エース①江村伊吹投手


5回裏、北越の佐藤築選手がバックスクリーン弾を放ち1点を返す


9回表、中越の井口修一選手が2点適時二塁打を放つ

◇中越・本田仁哉監督の話◇
「条件は両チーム一緒だが、決していいコンディションではない中でしっかり地に足を付けてプレーできたことが勝因。この条件の中で先攻だった1回表の攻撃で1、2番でチャンスを作ったが3、4、5番で点が取れず悪いスタートだったが、高井と波方(のバッテリー)がしっかり抑えてくれた。入沢の先制打が大きかった。(斎藤主将のケガがあったが)1人1人の自覚が芽生えて力強くプレーできている。(高井投手は)強力打線が相手だったが苦手なところを突いていけた。的を絞らせなかった。(3試合連続で2ケタ安打だが)決して自分1人で決めようとせず、自分が最大限できる心掛けができている。甲子園を決めるまで目の前の1試合1イニング1球をできることをやりたい」

◆北越・小島清監督の話◆
「高井投手にうまく低めにスライダーを集められた。もう少し点数を取りたかった。(本塁打の)佐藤築は成長してくれた選手の1人。彼の前に走者を溜めれば大量得点もと考えていたが、向こうのバッテリーに流れを切られ打順がうまくつながらなかった」


②小出7-1村上桜ヶ丘
村上桜 010 000 000 =1
小出高 000 232 00× =7
→小出が44年ぶりベスト4進出
(バッテリー)
村上桜:①山田、⑪稲垣、⑯川村-②大田
小出高:①庭山-②和田

2回表、村上桜ヶ丘の石栗飛雄馬選手が適時打を放ち先制


4回裏、小出が中村俊登選手の適時打で逆転


村上桜ヶ丘の先発は2年生①山田天斗投手


5回裏、小出が4番・和田康平選手の適時打で追加点


小出のエース①庭山希投手 9回125球を投げ1失点で完投

◇小出・前山隼人監督の話◇
「(44年ぶりベスト4で)選手たちの頑張り、地元の人たちに支えられての全員で勝ち取った勝利。1回戦から苦しい試合展開があった中、選手は一戦一戦たくましくなってきている。(庭山投手は)かわしながら、自分ができる投球をしてくれた。もともとスタミナもある選手。一生懸命投げてくれている。(打線は)去年秋(中越戦0-1)春の(延長で敗れた)十日町戦など(庭山を)見殺しにしてしまった試合も経験してきた。みんなで援護してやろうと振り込んできた成果。(準決勝の中越戦は)力のあるチーム。自分たちの野球で正面からぶつかっていければ。庭山が自分の投球ができるか、打者が粘り強くスイングできるかがカギ。(戦う度に大きくなる)雪だるま目指して一回り一回り、一戦一戦頑張りたい」

◆村上桜ヶ丘・松田忍監督の話◆
「打ち込まれたことよりも、ウチの方が打てなかった。庭山くんの丁寧な低めの投球に対しウチの打者の力では打ち崩せなかった。完敗。先制できたが、(その後のバント策も含め)監督として思い切った部分が足りなかったかなとも思うが、何分完璧に力負け。いいチームだった。高めからの変化球を狙ったが、右打者の内角にズバッときて、まだまだ対応できるチームじゃなかった。打者は牛耳られた。3年生は6人しかベンチ入りしていなかったが、ここまで引っ張ってくれた3年生の力が大きかった」


③日本文理7-0帝京長岡(8回コールド)
帝京 000 000 00 =0
文理 000 060 01 =7
→日本文理が3年連続ベスト4進出
(バッテリー)
帝京:①藤塚-②樅木
文理:①八幡、⑳藤塚-②川村

日本文理①八幡竜投手 肘痛が癒え今大会初登板 5回を投げ無失点だった


帝京長岡①藤塚柊投手 7回を投げ7失点も自責点は1だった


5回裏、日本文理の代打・五十嵐心弥選手が先制適時打 大井監督の起用に応える


8回裏、日本文理・星兼太選手の適時打でコールド勝ち

◇日本文理・大井道夫監督の話◇
「(投手陣は)大会前からウチは投手が弱いと言われていたので奮起したのだろう。結構いいボールを放っている。八幡が復活してくれて嬉しいし、(2年生の)藤塚もいいボールを放っている。(打撃は)きょうは俺が読み違えたから苦しかった。左投手が来ると思ったから右打線を組んだ。ここまできたらみんな実力は一緒。あとは勝利への意欲、勝ちたいという気持ちを持っているか、その強いチームが勝てると思う。準決勝、決勝・・・あとは1つずつ」

◆帝京長岡・中島茂雄監督の話◆
「名前負けというか、序盤もっと振っていってもらいたかったのが正直なところ。ちょっと硬くなっていたのか。藤塚は上手く打たせながら投げていたので、(打撃は)なおさらもったいなかった。(打線も2安打に抑えられ)タイミングも力んでとらえきれなかった。序盤の4回くらいまでにもう少し振っていけたら・・・ボールを見過ぎていた。(中盤まで緊迫した試合だったが)もったいなかった。(先制された)1点で凌いでおけばと伝令を送ったが、投げ急いでいたのか、甘く入った。さすがだなと思った。文理に勝たないと甲子園は見えてこない。このチームに勝つには技術、精神面も鍛えてレベルアップしないとこの上は行けないと感じたので頑張りたい」


④新潟5-0関根学園
新潟 300 200 000 =5
関根 000 000 000 =0
→新潟が1985年以来30年ぶりベスト4進出
(バッテリー)
新潟:①諸橋-②小田
関根:①中村-片

関根学園の先発は昨夏準優勝投手①中村光希投手


1回表、新潟は5番・江部碩記選手の適時打で先制


4回表、新潟が3番・諸橋慶多選手の左越適時二塁打で2点を追加


新潟①諸橋慶多投手 9回を投げ被安打5で完封 球数は90球だった

◇新潟・後藤桂太監督の話◇
「諸橋は落ち着いて、いろいろなことをやりながら投げてくれた。見事。集中力が初回から発揮できた。ミスもあったが、ポジティブ主義で盛り上がっていた。いい形で終盤まで持ってこれた。ウチのチームはどんな試練も乗り越えてきている。よく我慢してくれた。(春の新潟商戦でのコールド負けから)諸橋が一番悔しい思いをしたし、周りも諸橋以上に力を付けてくれたのでこういう戦い方ができている。技術的には全くだが、この先はそんなものではない。ここで終わりではない。(ベスト4だが)120有余年の伝統と夢がある。必ず実現させる。日本文理戦でももっと集中力を高めてやりたい」

◆関根学園・中村光希投手の話◆
「相手が一度戦っている新潟高校で、秋に負けたので絶対勝とうと思ったが、負けてしまって悔しい。立ち上がりにボールが甘く入ってしまった。(打撃で)チャンスで一本が出ず、自分も打てなかったので悔しい。先輩が準優勝という記録を残してくれたので、自分たちは甲子園へと思いずっと練習してきた。負けたが悔いなく過ごすことができた。きょうは後半で自分の投球ができた。去年に続きノーシードだったが、ノーシードから行けると思っていた。(この先は?)上でやりたい気持ちはあるが今はまだ(進路を)考えているところ」


◎25日の準決勝◎
<ハードオフ・エコスタジアム>
①中越(10:00)小出
②新潟(12:30)日本文理

(取材・撮影・文/岡田浩人)

【高校野球】中越と日本文理が決勝進出 新潟大会準決勝

$
0
0

第97回全国高校野球選手権・新潟大会は25日、新潟市のハードオフ・エコスタジアムで準決勝2試合がおこなわれ、第1試合は中越が10対3で小出にコールド勝ち、第2試合は日本文理が3対1で新潟をくだした。

中越と日本文理による決勝戦は26日13時からハードオフ・エコスタジアムでおこなわれる。中越が勝てば12年ぶり9度目、日本文理が勝てば3年連続9度目の夏の甲子園出場となる。

中越×小出 7回裏、中越が3番・小林史弥選手の中前適時打で2点勝ち越す


日本文理×新潟 8回裏、日本文理の1番・星兼太選手が勝ち越し本塁打を放つ


◎25日の準決勝の試合結果◎

①中越10-3小出(7回コールド)
小出 000 001 2 =3
中越 100 020 7 =10
→中越は3年ぶり決勝進出
(バッテリー)
小出:①庭山-②和田
中越:①上村、⑩高井-②波方

小出①庭山希投手 6回まで中越打線を4安打に抑えていた


中越の先発①上村将太投手 6回2/3を投げ被安打9、3失点の内容


5回裏、中越が9番・井口修一選手の左前適時打で追加点


7回表、小出が4番・和田康平選手の中前適時打で1点差に


1点差になったところで中越は⑩高井涼投手にスイッチ


小出は桑原雄也選手の一ゴロ失策の間に同点に追いつく


同点に追いつかれた中越だったが⑤斎藤颯主将を中心に慌てなかった


7回裏、中越は3番・小林史弥選手の適時打で2点を挙げ勝ち越し


中越は4番・波方凌選手の右越二塁打で追加点 その後一挙7点を挙げコールド勝ち


試合後、中学時代のバッテリー・中越②波方、小出①庭山の両選手が抱き合う

◇中越・本田仁哉監督の話◇
「このトーナメントが決まった時に上村は終盤の方で力を出してもらうというイメージでいた。今日は初めから(上村が先発と)決めていた。一度追いつかれる展開になったが、この夏の戦いの中でどんな場面になっても落ち着いた姿があった。そこが今日も変わらずにできたことが勝因。このチームは甲子園に辿り着いてそこでどれだけ活躍、躍動する姿を見せることができるかという目標を持ってやってきている。最後の最後まで厳しい戦いになると思うが、とにかく目標に向かって、目の前の一球、1イニング、ワンプレーに全力で臨みたい」

◇中越・上村将太投手の話◇
「この夏先発は初めて。自分が全部投げるつもりで投げた。ずっと初回をイメージしてやってきたが、失点はしなかったが3人で抑えることができなかった。5回まで0だったが、被安打が多かった。3人で抑えれば攻撃にもリズムをつなげられたと思う。甘く入った球が打たれた。(交代場面は)少し悔しかったが、春が終わってから高井と2人で引っ張っていこうとやってきたので、しっかり抑えてくれと思っていた。決勝は今までやってきたことを全部出したい」

◆小出・前山隼人監督の話◆
「悔しい。庭山はよく投げてくれた。同点に追いついた後、(選手の間で)気持ちの盛り上がりがあった。庭山はバテてはいなかったと思う。(チームは)主将がこちらが意図することを先回りして解決してくれるような、声をかけあって頼もしく成長してくれた。地域の皆さんの声援に感謝したい」

◆小出・庭山希投手の話◆
「(疲れは)正直、ずっと投げていたので肩の張りは若干あった。先制はされたがしっかり立て直せた。ただ再三走者を出されてプレッシャーをかけられていたので最後は集中力を持続できなかった。(7回裏は)落ち着いてできることをやろうとマウンドで話した。(整列時に波方選手とは?)『ナイスバッチ』と『絶対甲子園に行ってくれ』と伝えた。打たれたので悔しいが、中越と試合ができて楽しかったし、波方はこれからも活躍してくれると思う。いい試合ができてよかった。チームのまとまり、団結力は他のチームに絶対負けないという自信があるし、全員で頑張ってきてよかった。(スタンドの声は)すごく多くの人が来てくれて嬉しかったし力になった。負けたけど悔いはない。(今後は上で)できればやりたい気持ちはある」


②日本文理3-1新潟
新潟 001 000 000 =1
文理 010 000 02× =3
→日本文理が3年連続決勝進出
(バッテリー)
新潟:①諸橋-②小田
文理:①八幡、⑳藤塚-②川村
(本塁打)
文理:星(8回・ソロ)

日本文理の先発①八幡竜投手 4回1/3を投げ1失点


新潟①諸橋慶多投手 この夏5試合を1人で投げ抜いた


2回裏、日本文理が1死3塁から7番・寺杣直泰選手の犠飛で1点を先制



3回表、新潟は1死2、3塁から3番・諸橋慶多選手の遊ゴロの間に同点に追いつく


5回表、新潟が1番・サウスウィック選手の右前安打からチャンスを作る


日本文理は5回途中から2年生⑳藤塚光二郎投手をマウンドへ ピンチを凌ぐ


7回表、新潟の攻撃時に丈夫(ますらお)の大斉唱



一塁側からの大声援をバックにマウンドを守り続けた諸橋慶多投手


8回裏、打席を待つ日本文理・星兼太選手

_KEN4168
初球の変化球をとらえた日本文理・星兼太選手 打球は右翼席へ飛び込んだ


一塁を回ったところで高々と手を挙げた星選手


8回裏、日本文理は1年生4番・川村啓真選手の左線適時打で追加点


試合終了、健闘を称えあう両チーム スタンドから惜しみない拍手が送られた

◇日本文理・大井道夫監督の話◇
思っていたより打てなかった。新潟で試合をやって、ウチより(相手の)応援が多いのは初めてだった。うちの選手はまだ硬い。きょうは諸橋くんのボールの球を打たされていた。(本塁打の星は)打てなかったら代えるぞと言ったら「打ちます!」と言った。(投手は)八幡はボールが高かった。藤塚は予定通りに投げてくれた。(決勝は戦後初の3連覇がかかる試合だが)中越さんは強い。ここまできてチャンスをもらったんだから、選手にがんばってもらいたい。きょうはこれから(学校に)帰ってバッティング練習をする。明日1日、せっかくチャンスもらったのだから、やるだけのことをやらなきゃ。明日は総動員でいく

◇日本文理・星兼太選手の話◇
先頭打者として早い段階で打てなくて悔しい気持ちでいっぱいだった。本当に自分で決めてやろうという強い気持ちで振り切った。この大会にかける思い、準備は怠っていないので最後まで自信を持って打席に立つことができた。結果が出ないというのは、考え過ぎてしまったり、中途半端なスイングをしてしまっていることが多くなっていることなので、自分のスイングを思い切ってやろうと練習している。明日勝たないと意味がない。明日勝って3連覇につなげたいという思いで思い切って振っていきたい。中越はまとまりのあるチーム、投手陣も制球がいい初回から思い切りのいいスイングをしてチームに流れを呼び込むこと、守備の時もみんなに声をかけて盛り上げていきたい

◆新潟・後藤桂太監督の話◆
「ありがとうございました(と報道陣に一礼して)。やれることは全て出し尽くした。(諸橋は)ベストピッチング。粘り強く最後までやってくれた。(打線は)もう1点、もう1本(足りなかった)。向こうの守備も崩れなかった。全てにおいて相手が上だったが、よくここまで食らいつけるチームになったなと思う。去年の秋とは全然違うチームになった。さすがの集中力と我慢ができる最高の選手たちだった。(去年夏と同じ3対1のスコアだったが)全然内容は違った。今年の選手は相当いいチームになったと思う。(スタンドの応援は)新潟高校が1つになって、準々決勝も感動したが、きょうはそれ以上で最高に嬉しかった。もう1回みんなで校歌を歌いたかったが残念」

◆新潟・諸橋慶多投手の話◆
「調子はよかった。疲れは特になかった。(7回までは)自分の持ち味である打たせて取る投球ができていた。(8回の星選手への投球は)シンカー…失投というわけではないが星選手の力がまさっていたと思う。(打たれても)最後の回があると思い、切り替えて投げようと思った。(文理打線には)力勝負ではなくタイミングをずらそうと気を付けた。(スタンドの大声援は)プレッシャーに感じた部分はあったが、それを力に替えて頑張ろうと思い、何度もスタンドを見て投げた。周りの皆さんの期待が大きかったのであと2つ勝ちたかったが残念。(9回表はネクストサークルで試合終了となったが)2番の河内選手がつないでくれると思ったので、投手だけを見て打つ気持ちでいた。(終わった瞬間は)目指してきたものが終わったんだなと頭が真っ白になった。(3年間で)辛いことが多かったが、たくさんの仲間と野球ができたことがよかった。後輩には初の甲子園出場を目指してほしい」


◎26日の決勝戦◎
<ハードオフ・エコスタジアム>
中越(13:00)日本文理

(取材・撮影・文/岡田浩人 取材/松井弘恵 撮影/嶋田健一)

Viewing all 1772 articles
Browse latest View live


<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>